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秋吉 理香子『無人島ロワイヤル』

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無人島ロワイヤル作者:秋吉 理香子双葉社Amazon常連客たちが「無人島に3つ持っていくとしたら?」という定番の話題で盛り上がっていると、その店(バー)のオーナーが「無人島持ってるよ」と言い出して、じゃあほんとに「3つのアイテムをもって無人島に行こ…

薬丸 岳『最後の祈り』

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最後の祈り作者:薬丸 岳KADOKAWAAmazon 以下、おもいっきり内容に触れてます↓↓ 刑務所で教誨師をする男が主人公で、16歳で祖母を殺しその後二人の女性を殺して死刑囚となった男と対話をする物語なのですが、主人公には目的があるんですよね。復讐という目的…

荒木 あかね『ちぎれた鎖と光の切れ端』

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ちぎれた鎖と光の切れ端作者:荒木 あかね講談社Amazon江戸川乱歩賞受賞後第1作とのことで、つまり刊行されたものとしては2作品目ということになるのでしょうが、この人凄いな!。2か月後に小惑星が衝突し人類が滅亡することが決まっているという所謂「特殊設…

小川 哲『君のクイズ』

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君のクイズ作者:小川 哲朝日新聞出版Amazonなにやら話題の作品のようですが、それについては知らず帯に書かれた伊坂孝太郎さんの「面白すぎ!!こんなに興奮する謎に出会ったのは久しぶりでミステリーとしても最高。小川哲さん、ほんとすごいな。」という推…

斜線堂 有紀『回樹』

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回樹作者:斜線堂 有紀早川書房Amazon著者初のSF作品集とあるんですが、これSFなのか?。 私が斜線堂さんに出会ったのは「楽園とは探偵の不在なり」で、続けて「廃遊園地の殺人」を読んだんですが、それで言うとこの作品集はSFというより特殊設定作品集といっ…

井上 真偽『アリアドネの声』

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アリアドネの声作者:井上 真偽幻冬舎Amazon最新のIT技術の粋を集め建設された都市機能を地下に置き健常者も障がい者も分け隔てなく生活することができる実験的スマートシティを巨大地震が襲い、当日行われていたイベントに参加していた女性が地下5階に一人取…

中村 文則『列』

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列作者:中村 文則講談社Amazon「楽しいことがしたい」でも「楽しみがほしい」でもなく『楽しくあれ』。 満員電車に乗るための列に並びながら読む本に書かれた『楽しくあれ』は刺さるわ・・・・・・。いつでも手に取れる場所に置いておきたい。 私の人生には…

井上 悠宇『不実在探偵の推理』

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不実在探偵の推理作者:井上 悠宇講談社Amazonはじめましての作家さんです。 タイトルの通り探偵が「不実在」であるという、これも「特殊設定ミステリ」に含まれるのだろうか?どうもまだジャンルとしての「特殊設定」を掴めていないのですが、それはさておき…

白井 智之『エレファントヘッド』

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エレファントヘッド作者:白井 智之KADOKAWAAmazon「名探偵のいけにえ」でついにミステリー界の中心に躍り出た感のある白井さんですが、確かに年度を代表するに相応しい作品ではあるものの最大の特徴であり魅力である「グロ」が抑えめで(注:白井作品比)、…

石田 衣良『神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX』

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神の呪われた子 池袋ウエストゲートパークXIX作者:石田 衣良文藝春秋Amazonこのシリーズが時事問題をテーマにするスタイルになって、取り上げたネタについて全く知らないことって多分初めてだと思うんだけど、我が家にもずっと前から木の箱に入ったウィスキ…

夕木 春央『十戒』

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十戒作者:夕木 春央講談社Amazonいい意味で「方舟」と同じような作品でした。 タイトルの「十戒」は作中で早々にそれらしき描写があるんだけど、真相が明らかになったあと先にもう一つの意味があることだとか、物語における“犯人”のポジショニングだとか、読…

中山 七里『祝祭のハングマン』

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祝祭のハングマン作者:中山 七里文藝春秋Amazon中堅ゼネコンで課長職にある社員が立て続けに事故に見える死に方をし、その三人目はこの件について捜査を行う春原瑠衣の父親だった。規則に従い捜査を外されるが、捜査中に知り合った元刑事の鳥海とともに父た…

下村 敦史『逆転正義』

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逆転正義作者:下村 敦史幻冬舎Amazonタイトル通り己に「正義」があると思っているものが一瞬でひっくり返る作品ばかりの短編集です。 構図としてはどれも同じパターンではあるものの、手を変え品を変え全ての作品でしっかり「どんでん返し」を成立させている…

青柳 碧人『むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし』

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むかしむかしあるところに、死体があってもめでたしめでたし。作者:青柳 碧人双葉社Amazon「こぶとり爺さん」「耳なし芳一」「舌きり雀」と、ここまでは過去作と同様に昔話をモチーフにした欲とエゴ満載の謎解き短編なのですが、「三年寝太郎」と「金太郎」…

京極 夏彦『鵼の碑』

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鵼の碑 (講談社ノベルス)作者:京極 夏彦講談社Amazon読み終わってしまった・・・。 ついに鵼が刊行されると知り、姑獲鳥から邪魅、陰から陽、そして鬼・河童・天狗と百鬼夜行シリーズ(って呼ぶのが正式なんですね。長編を「京極堂シリーズ」それ以外のスピ…

染井 為人『滅茶苦茶』

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滅茶苦茶作者:染井 為人講談社Amazon仕事を持ちそこそこの収入がある30代後半の独身女性と進学校で落ちこぼれになってしまい通学途中で旧友と再会した男子高校生と親からラブホテルの経営を引き継いだものの経営状態が悪化している中年男の三つの視点がやが…

柚月 裕子『教誨』

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教誨作者:柚月 裕子小学館Amazon自分の子供を含む二人の幼女を殺害した犯人の死刑が執行され、身元引受人として名指しされていた縁戚の香純は「響ちゃん」の遺骨と遺品を引き取ることに。 自身の中にいる「響ちゃん」と死刑囚として語られる響子が重ならず、…

方丈 貴恵『名探偵に甘美なる死を』

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名探偵に甘美なる死を作者:方丈 貴恵東京創元社Amazon「時空旅行の砂時計」の主人公・加茂と「孤島の来訪者」の主人公・竜泉佑樹が「素人探偵」として世界有数のゲーム会社のイベントとして孤島に集められ、VR世界と現実の双方で起こる殺人事件を解明するこ…

米澤 穂信『栞と嘘の季節』

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栞と噓の季節作者:米澤 穂信集英社Amazon高校の図書委員という関係性の二人の男子高校生を中心とする学園ミステリではありますが、内容的にはすこぶるビターという前作の記憶が残っているのでそのつもりで読みました。 なので前作ほどの「思ってたのと違った…

櫛木 理宇『少年籠城』

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少年籠城作者:櫛木 理宇集英社Amazon温泉街の河原で子供の惨殺死体が発見される。捜査開始早々に容疑者として15歳の少年の名前があがるが、交番の警官が職務質問すると少年は所持していたナイフで警官を刺し拳銃を奪って食堂に立てこもる。その食堂は子供食…

麻耶 雄嵩『化石少女と七つの冒険』

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化石少女と七つの冒険作者:麻耶雄嵩徳間書店Amazon殺人事件が日常化する学校を舞台にトンデモ推理のオンパレードの末の「後味・・・・・・」という記憶が残る(でもそのトンデモ推理自体は覚えていない)前作(化石少女)の「続編」であることはわかるんだけ…

薬丸 岳『罪の境界』

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罪の境界作者:薬丸 岳幻冬舎Amazon渋谷のスクランブル交差点で発生した無差別死傷事件の被害者が、自分を庇って命を落とした人の「最期の言葉」を伝えるため、その人の人生を辿ろうとする。 一方加害者の生い立ちに自身のそれを重ねるライターが、事件のノン…

月村 了衛『香港警察東京分室』

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香港警察東京分室作者:月村 了衛小学館Amazon国際犯罪に対抗すべく日本と中国の警察が協力するという名目で警視庁内に日本と香港警察それぞれ同階級・同人数による「特殊共助係」が新設されるが、接待目的の「分室」と呼ばれ揶揄されている。 そんな「分室」…

風森 章羽『獏の掃除屋』

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獏の掃除屋作者:風森 章羽講談社Amazon2014年にメフィスト賞を受賞してデビューした作家さんとのことですが、この作品がはじめましてになります。悪夢を見ている人の夢に入りその原因となるものを喰らう「獏付き」と呼ばれる青年の物語です。夢の中で獏の姿…

小西 マサテル『名探偵のままでいて』

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【2023年・第21回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作】名探偵のままでいて (『このミス』大賞シリーズ)作者:小西 マサテル宝島社Amazon第21回「このミステリがすごい!」大賞受賞作です。いきなりですが、読んでる最中も読了後も「これがこのミス大賞・…

外山 薫『息が詰まるようなこの場所で』

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息が詰まるようなこの場所で作者:外山 薫KADOKAWAAmazon帯に「Twitterで話題沸騰!窓際三等兵(かもしれない人の)初の長編小説」とあるものの、わたしはその「話題沸騰」してるという「窓際三等兵」なる人のことを全く知りません。 じゃあなぜこの作品を手…

鵺野 莉紗『君の教室が永遠の眠りにつくまで』

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君の教室が永遠の眠りにつくまで作者:鵺野 莉紗KADOKAWAAmazon第42回横溝正史ミステリ&ホラー大賞「優秀賞」受賞作を加筆・修正して出版された作品です。物理的トリックではなく物語そのものに設置された「仕掛け」を使って「やりたいこと」ははっきりして…

長岡 弘樹『新・教場』

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新・教場作者:長岡 弘樹小学館Amazon時系列としては「“千枚通し”十崎に襲われたあと、その身の安全保持を目的として警察学校の教官となり、初めての生徒を受け持った」風間です。つまりシリーズ1作目となる「教場」の前に位置する作品で、風間が「刑事指導官…

青柳 碧人『名探偵の生まれる夜 大正謎百景』

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名探偵の生まれる夜 大正謎百景作者:青柳 碧人KADOKAWAAmazon「むかしむかしあるところに、死体がありました」を書かれた作家さんで、「むかしむかし~」や「赤ずきん~」が昔話や童話といった「ものがたり」を下敷きというか脚色しているのに対し、こちらは…

斜線堂 由紀『君の地球が平らになりますように』

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君の地球が平らになりますように作者:斜線堂 有紀集英社Amazon斜線堂さんのお名前は「楽園とは探偵の不在なり」で知り、続いて「廃遊園地の殺人」が既読作なので私の中ではミステリー作家さんとしての認識で、なので帯には「恋愛小説集」とあるもののミステ…