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柚月 裕子『ミカエルの鼓動』

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ミカエルの鼓動作者:柚月 裕子文藝春秋Amazon 帯に“手術支援ロボット「ミカエル」を推進する医師・西條とドイツ帰りの天才医師・真木が難病の少年の治療を巡って対立。そんな中、西條を慕っていた若手医師が自らの命を絶ち、情報を手に入れたジャーナリスト…

斜線堂 有紀『廃遊園地の殺人』

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廃遊園地の殺人作者:斜線堂 有紀実業之日本社Amazonこれ、物語を構築するスタート地点はどこにあったのだろう?。 最初のアイディアはなんだったのか、物語の取っ掛かりはどこだったのかがさっぱりわからん。 それはつまり「何」を書きたかったのか、がわか…

貫井 徳郎『邯鄲の島遥かなり 下』

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邯鄲の島遥かなり【下巻】作者:貫井 徳郎新潮社Amazon 戦争がはじまり島からも多くの人間が出征し、死に、そのなかにはもちろんイチマツの子孫もいて、一橋の二代目が造った造船所を狙ってのことか爆撃を受け島は焼け野原になってしまったところで中巻が終わ…

貫井 徳郎『邯鄲の島遥かなり 中』

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邯鄲の島遥かなり【中巻】作者:貫井 徳郎新潮社Amazon 帯に「初めての普通選挙、島の英雄の死。血族の営みの影で、時代は動いていた。栄えつつある島に、容赦なく戦争が近づく。」と書かれているのですが、まんまその通りの物語でありました。章タイトルが「…

貫井 徳郎『邯鄲の島遥かなり 上』

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邯鄲の島遥かなり【上巻】作者:貫井 徳郎新潮社Amazon明治維新の直後、神生島に住民にとって特別な一族である一ノ屋の「イチマツ」が帰ってきた。住民たちが「くが」と呼ぶ本土から戻ってきたイチマツは神か仏かと思うほどの美貌で、島中の女たちは次々とイ…

白井 智之『死体の汁を啜れ』

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死体の汁を啜れ作者:白井 智之実業之日本社Amazon牟黒町という小さな港町を舞台にした連作短編集なのですが、人口七万五千人の町で去年の殺人件数は47件で発生の比率としては南アフリカのケープタウンと同じくらいって、この設定だけでもう笑うしかないw。…

麻耶 雄嵩『メルカトル悪人狩り』

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メルカトル悪人狩り (講談社ノベルス)作者:麻耶 雄嵩講談社Amazon10年ぶりのシリーズ最新作だそうですが(まやゆに対しては「10年ぶり」は特に驚くに値しない年月です)メルカトルと美袋君ってこんな感じでしたっけ・・・? もっと「うっはw」(←察してw)…

三羽 省吾『共犯者』

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共犯者作者:三羽 省吾KADOKAWAAmazon 岐阜県の山中で激しく損壊された遺体が発見される。大手週刊誌をとある理由で辞め現在はマニア向け週刊誌で記者をしている宮地はその事件に「匂い」を感じ取材を開始する。取材の途中で離れて暮らす弟を訪ねた宮地は弟の…

『教場X 刑事指導官 風間公親』

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教場X 刑事指導官・風間公親作者:長岡 弘樹小学館Amazonいやこの表紙絵・・・・・・。もともとそんなイメージ皆無なのにもはや映像化された風間公親でしか読めないのでこの表紙絵になるのもむべなるかなといったところではありますが、それはさておき(さて…

佐藤 究『テスカトリポカ』

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テスカトリポカ作者:佐藤 究KADOKAWAAmazon おーもーしーろーかったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!。兄弟で麻薬カルテルを運営していたメキシコ人のバロミロは、敵対組織に兄弟や妻子を殺されジャカルタまで逃げ延び日本人の男と出会…

東野 圭吾『透明な螺旋』

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透明な螺旋作者:東野 圭吾文藝春秋Amazon ガリレオシリーズです。海で射殺された痕がある男性の遺体が発見されて、捜索願が出ている人物の可能性が高いことが判り届けを出した同居人女性を訪ねると行方が分からなくなっていた。 という始まりで、逃亡してい…

道尾 秀介『雷神』

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雷神作者:道尾 秀介新潮社Amazon所謂アバンにあたるパートで不幸な交通事故が描かれて、それから15年経った現在が舞台です。主人公は15年前のあることを理由に脅迫を受け、脅迫者から逃げるべくかつて暮らした故郷へ向かうことになるのですが、そこではさら…

相沢 紗呼『教室に並んだ背表紙』

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教室に並んだ背表紙作者:相沢 沙呼集英社Amazon 学校という閉じた空間で居場所(って言い方好きじゃないんだけど、当時を思い返すとまさに「居(ることを許される・認められる)場所」としか言いようがないな、と思う)を探して図書館に行きついた少女たちが…

月村 了衛『機龍警察 白骨街道』

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機龍警察 白骨街道 (ハヤカワ・ミステリワールド)作者:月村 了衛早川書房Amazon何年ぶり!?何年ぶりの機龍警察の新作なのよお!!。 と書店で実物を手にしたときに心のなかで叫んでしまいました。 で、何度も表紙を開きたい欲望に駆られつつも新年一発目に…

小路 幸也『明日は結婚式』

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明日は結婚式作者:小路幸也祥伝社Amazon一日三食パンでもいいほどのパン好きの女性と、パン屋の息子だけどパン職人ではなくフリーのデザイナーの男性が結婚することになり、双方の家族それぞれの視点で結婚式の前日を描く物語です。まず本を手に取ると花婿と…

中山 七里『ヒポクラテスの悔恨』

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ヒポクラテスの悔恨作者:中山七里祥伝社Amazon ヒポクラテスシリーズです(シリーズ名を今回初めて知りました)。 作中で「コレクター事件」なるものについて語られるところがあって「ん?」となり確認したら私「ヒポクラテスの憂鬱」を読んでませんでした。…

綾崎 隼『死にたがりの君に贈る物語』

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死にたがりの君に贈る物語作者:綾崎 隼ポプラ社Amazon 大きな賞を満場一致で受賞しデビューした小説家「ミマサカリオリ」。熱狂的なファンを獲得し、作品は映像化やアニメ化もされ続編が待望されるなか突如SNSで家族から訃報が知らされる。直後に高校生が後…

古野 まほろ『叶うなら殺してほしい ハイイロノツバサ』

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叶うならば殺してほしい ハイイロノツバサ作者:古野 まほろ講談社Amazon読みにくい・・・とにかく読みにくい・・・。 癖ありまくりオブ癖ありまくりの文体・文章が読みにくいのは当たり前なんだけど(その読みにくさを読むために読んでる(←謎の日本語)ので…

白井 智之『ミステリー・オーバードーズ』

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ミステリー・オーバードーズ作者:白井 智之光文社Amazon 「食べること」をテーマにした短編集・・・ということでいいのだろうか。 みんなどれだけ行ってんの?と、むしろ異世界に行ってない人っているの?と聞きたくなるほどどこを見ても「異世界転生」だら…

辻村 深月『琥珀の夏』

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琥珀の夏作者:辻村 深月文藝春秋Amazonかつてカルト集団として世間の批判を浴びた施設の跡地から白骨化した少女の遺体が発見される。弁護士の法子の元へ遺体は行方不明の孫ではないかと相談が持ち込まれるが、その施設とは小学校時代の法子が夏を過ごした場…

相沢 沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』

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invert 城塚翡翠倒叙集作者:相沢 沙呼講談社Amazon 前作(medium)を読んだときになんて性格の悪い小説なんだ!と衝撃を受けた記憶がまだ新しいので、城塚翡翠という性格の悪い探偵に慣れた、というか「そういうキャラだ」という理解ができているせいか前作…

月村 了衛『非弁護人』

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非弁護人 (文芸書)作者:月村了衛徳間書店Amazon 検察上層部の思惑により冤罪で投獄された元検事で今は「非弁護人」と呼ばれる男が主人公で、人々があちこちで人知れず行方不明になっている事象からそれが “社会的弱者”を喰い物にする一連の事件であることを…

西澤 保彦『スリーピング事故物件』

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スリーピング事故物件作者:西澤 保彦コスミック出版Amazon 女三人が曰く付きの格安物件をルームシェアすることになって、その「曰く」とはもちろん心霊方面なんだけど、4LDKの一部屋のど真ん中に動かない「ワープロ専用機」が置かれていて、それを動かすと恐…

今村 昌弘『兇人邸の殺人』

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兇人邸の殺人作者:今村 昌弘東京創元社Amazon 「屍人荘の殺人」シリーズ第三弾と帯に書かれていますが、これがシリーズ名なの?。メディアミックス展開されてることだし「屍人荘の殺人」はもはやミステリに興味のない人にも知られている作品なのでアピール力…

羽田 圭介『Phantom』

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Phantom作者:羽田 圭介文藝春秋Amazonこの作品を読みながらずっと私の頭にあり続けた言葉は『プペル』でした。 (その界隈については見ないようにしようとしているのに、それでもあれこれ聞こえてきてしまうことで私のなかに入ってくる)気持ちの悪さ、おぞ…

米澤 穂信『黒牢城』

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黒牢城 (角川書店単行本)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazon いやあ・・・やべえな! 織田信長に反旗を翻した荒木村重のところに黒田官兵衛が使者としてやってきたものの交渉は決裂し地下牢に幽閉されることになって、織田に寝返った家臣の人質要員(息子)の処遇…

大沢 在昌『悪魔には悪魔を』

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悪魔には悪魔を作者:大沢 在昌毎日新聞出版Amazon 両親を事故で亡くし叔父夫婦に育てられた双子の弟が主人公で、高校を中退しアメリカに渡り悪事に手を染め逮捕されないために軍隊に入った弟は除隊して日本に帰国する。両親の墓参りを終えたところで弟は麻薬…

中村 文則『カード師』

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カード師作者:中村 文則朝日新聞出版Amazon 私には難しすぎて、5割、いや6割はただ文字を、言葉を、文章を読んでいるだけでしたが(特に佐藤が主人公に読めと渡した手記のあたり)(これ、新聞で連載してたんですよね・・・)、それでも確かに『祈り』がそこ…

川瀬 七緒『うらんぼんの夜』

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うらんぼんの夜作者:川瀬 七緒朝日新聞出版Amazon 地方の閉鎖的な村(集落)が舞台で、濃密な人間関係の根幹には「信仰」や「言い伝え」があって、「呪い」があって、そこに「余所者」がやってきて・・・という定番オブ定番の設定を川瀬さんはどう料理するの…

東野 圭吾『白鳥とコウモリ』

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白鳥とコウモリ作者:東野 圭吾幻冬舎Amazonそもそもなんで冤罪のひとは自殺をしたのか。 そこだけが説明不足というか、本当に「警察に殺された」のだとしたらそこにもなんらかの落とし前をつけてもらいたかったところはありますが、久々に歯ごたえのある東野…