阿津川 辰海『黄土館の殺人』

クローズド・サークルとなった館を舞台とする紅蓮館、蒼海館に続くシリーズ作品であることは理解してましたが、このシリーズが「館四重奏」と名付けられていて、「地水火風」の四元素になぞらえて形成し、「地水火風」とは別に「春夏秋冬」の設定でもあり、紅蓮館は「火と夏」、蒼海館は「水と秋」、そして今作は「地と冬」というテーマで描かれている・・・ということを、今回初めてあとがきで知りました。情弱読者で申し訳ない・・・。
てことはつまり「風と春」をテーマとする次回作でシリーズ終了ということになるのか。今作を読み終えそれを知ると、次作の方向性的なものは見えてくるな。葛城も飛鳥井も前に進んでる・進んだことだし。


以下内容に触れてます。





四方に塔があってそれぞれ螺旋階段になっているという館の見取り図を見た瞬間「この塔は回るな」と思ったんで、やっぱり回った瞬間の構えたところにボールがズバッと飛んできた感が気持ちよかったw。