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安野 貴博『サーキット・スイッチャー』

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サーキット・スイッチャー作者:安野貴博早川書房Amazon 第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作です。自動運転が普及した2029年の日本が舞台で、自動運転アルゴリズムの開発者でスタートアップ企業の社長である坂本が乗った車(もちろん自動運転車)がカージ…

矢樹 純『マザー・マーダー』

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マザー・マーダー作者:矢樹純光文社Amazonはじめましての作家さんです。全5話の物語の中心にいるのは梶原美里と梶原恭介の母と息子で、長年自宅に引きこもる息子を溺愛するあまり母親の言動には問題があるのですが、それはさておき前半は母親・美里と関わり…

長浦 京『アキレウスの背中』

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アキレウスの背中作者:長浦 京文藝春秋Amazon スポーツに特化した公営ギャンブルが行われることとなり、東京で開かれる国際マラソンレースが初の対象試合となる。国家の利権争いを背景に大会を妨害すべく日本最速ランナーとそれを支えるチームの開発情報をタ…

西澤 保彦『パラレル・フィクショナル』

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パラレル・フィクショナル作者:西澤保彦祥伝社Amazon続柄・家系図としての人間関係がごちゃごちゃしてる(から何度も相関図を確認しなくちゃならない)→めんどくさいわっ!! 予知夢を見てる予知夢を見てる→めんどくさいわっ!!!!! と何度も本を床に投げ…

逢坂 冬馬『同志少女よ、敵を撃て』

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同志少女よ、敵を撃て作者:逢坂 冬馬早川書房Amazon何度も何度もそれがなんなのかわからない感情のうねりのようなものに襲われながら、読み終えました。 エピローグでそれまで壮絶に戦いながら生き抜いた少女が「ロシア、ウクライナの友情は永遠に続くのだろ…

伊坂 幸太郎『ペッパーズ・ゴースト』

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ペッパーズ・ゴースト作者:伊坂幸太郎朝日新聞出版Amazonまず私はそういう演出?手法?は見知ってはいるもののそれが「ペッパーズ・ゴースト」と言うことを、そういう言葉があること自体を寡聞にして知りませんでした。 そのせいか、どこか狐につままれたと…

本多 孝好『アフター・サイレンス』

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アフター・サイレンス作者:本多 孝好集英社Amazon警察から依頼を受け事件被害者やその家族のカウンセリングを行う臨床心理士が主人公で、大切な人を失い残された者たちが抱える想いに手を伸ばし掬いあげようとする連作短編集です。クライエントとカウンセラ…

恩田 陸『愚かな薔薇』

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愚かな薔薇 (文芸書)作者:恩田陸徳間書店Amazon書店で萩尾望都さんによる書下ろし期間限定特別カバー(ぜひともググって!)が目に入った瞬間思わず「ほわあっ!」という声が漏れました。 そして『美しくもおぞましい吸血鬼SF』の文字にこれは間違いなく大当…

七尾 与史『全裸刑事チャーリー』

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全裸刑事チャーリー作者:七尾 与史宝島社Amazon ヌーディスト法が施行され、公共の場を含め全裸で日常生活を送ることが可能になった、という世界観で、通称「チャーリー」と呼ばれる有能な刑事が警視庁初の「全裸刑事」になるという、タイトルはつまりそうい…

福田 和代『ディープフェイク』

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ディープフェイク作者:福田 和代PHP研究所Amazon生徒間の暴力問題を身を挺して防ぎ週刊誌で取り上げられたことをキッカケに、熱血教師の「鉄腕先生」としてテレビにも出演する公立中学の教師・湯川が教え子とホテルで密会していたという記事が週刊誌に掲載さ…

黒川 博行『熔果』

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熔果作者:黒川 博行新潮社Amazon堀内・伊達シリーズ。 競売物件に居座る占有案件という伊達の本業からあれよあれよという間に5億の金塊密輸詐欺事件にシフトするいつもながらのテンポ感で始まった今回の“シノギ”は作中でそう表現されているように「モグラた…

辻村 深月『闇祓』

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闇祓作者:辻村 深月KADOKAWAAmazon帯に「初の本格ホラーミステリ長編」とありまして、第一章の「転校生」を読み終えたところでは確かに「ホラー」でした。 でも第二章「隣人」第三章「同僚」第四章「班長」と読み進めるとどんどんホラー要素がなくなっていき…

岩井 圭也『この夜が明ければ』

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この夜が明ければ作者:岩井 圭也双葉社Amazonはじめましての作家さんです。北海道の辺鄙な町で行われる期間バイトに集まった七人の男女。住み込みとして生活を共にしながらカラフトマスの下処理に励む日々だが、リーダー格の男が死体となって発見される。仲…

雫井 脩介『霧をはらう』

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霧をはらう作者:雫井 脩介幻冬舎Amazon とある病院の小児病棟の一室で、入院している患者の容体が一斉に急変し、その後二人の子供が死亡してしまう。原因は点滴に混入されたインスリンで、混入させた犯人として同室に次女が入院している母親が逮捕される。母…

青柳 碧人『むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。』

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むかしむかしあるところに、やっぱり死体がありました。作者:青柳 碧人双葉社Amazon今回は「竹取探偵物語」「七回目のおむすびころりん」「わらしべ多重殺人」「真相・猿蟹合戦」「猿六とぶんぶく交換犯罪」の5編。 前作はとても面白く読んだ記憶があります…

誉田 哲也『フェイクフィクション』

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フェイクフィクション作者:誉田 哲也集英社Amazon面白かったー!。けっこう厚みがある作品なんだけど文字通り「あっという間」に読んでしまった。というか、夢中になって読んでたもんで電車乗り過ごしました(今年1回目)(年に数回ある)。東京の五日市で首…

中山 七里『嗤う淑女二人』

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嗤う淑女 二人作者:中山 七里実業之日本社Amazon帯に「シリーズ累計12万部突破」とあって、一連の“淑女もの”がシリーズ扱いになっていることを知りました。 嗤う淑女→ふたたび嗤う淑女 ときてこの作品のタイトルを知って三部作なのかと、なんとなくそう思っ…

浅倉 秋成『六人の嘘つきな大学生』

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六人の嘘つきな大学生作者:浅倉 秋成KADOKAWAAmazon SNSのサービス提供からスタートした新興企業の就職活動において最終選抜まで残った6人の大学生。最終試験はグループディスカッションで、内容によっては全員に内定を出すかもしれないので最高のチームを作…

石田 衣良『炎上フェニックス』

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炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークXVII作者:石田 衣良文藝春秋Amazon高校の先輩が結婚を考えている相手がパパ活サイトに登録してて(先輩ともそのサイトを通じて出会った)、トラブルに巻き込まれたってんでマコトに相談が持ち込まれてキングを頼る…

柚月 裕子『ミカエルの鼓動』

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ミカエルの鼓動作者:柚月 裕子文藝春秋Amazon 帯に“手術支援ロボット「ミカエル」を推進する医師・西條とドイツ帰りの天才医師・真木が難病の少年の治療を巡って対立。そんな中、西條を慕っていた若手医師が自らの命を絶ち、情報を手に入れたジャーナリスト…

斜線堂 有紀『廃遊園地の殺人』

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廃遊園地の殺人作者:斜線堂 有紀実業之日本社Amazonこれ、物語を構築するスタート地点はどこにあったのだろう?。 最初のアイディアはなんだったのか、物語の取っ掛かりはどこだったのかがさっぱりわからん。 それはつまり「何」を書きたかったのか、がわか…

貫井 徳郎『邯鄲の島遥かなり 下』

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邯鄲の島遥かなり【下巻】作者:貫井 徳郎新潮社Amazon 戦争がはじまり島からも多くの人間が出征し、死に、そのなかにはもちろんイチマツの子孫もいて、一橋の二代目が造った造船所を狙ってのことか爆撃を受け島は焼け野原になってしまったところで中巻が終わ…

貫井 徳郎『邯鄲の島遥かなり 中』

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邯鄲の島遥かなり【中巻】作者:貫井 徳郎新潮社Amazon 帯に「初めての普通選挙、島の英雄の死。血族の営みの影で、時代は動いていた。栄えつつある島に、容赦なく戦争が近づく。」と書かれているのですが、まんまその通りの物語でありました。章タイトルが「…

貫井 徳郎『邯鄲の島遥かなり 上』

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邯鄲の島遥かなり【上巻】作者:貫井 徳郎新潮社Amazon明治維新の直後、神生島に住民にとって特別な一族である一ノ屋の「イチマツ」が帰ってきた。住民たちが「くが」と呼ぶ本土から戻ってきたイチマツは神か仏かと思うほどの美貌で、島中の女たちは次々とイ…

白井 智之『死体の汁を啜れ』

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死体の汁を啜れ作者:白井 智之実業之日本社Amazon牟黒町という小さな港町を舞台にした連作短編集なのですが、人口七万五千人の町で去年の殺人件数は47件で発生の比率としては南アフリカのケープタウンと同じくらいって、この設定だけでもう笑うしかないw。…

麻耶 雄嵩『メルカトル悪人狩り』

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メルカトル悪人狩り (講談社ノベルス)作者:麻耶 雄嵩講談社Amazon10年ぶりのシリーズ最新作だそうですが(まやゆに対しては「10年ぶり」は特に驚くに値しない年月です)メルカトルと美袋君ってこんな感じでしたっけ・・・? もっと「うっはw」(←察してw)…

三羽 省吾『共犯者』

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共犯者作者:三羽 省吾KADOKAWAAmazon 岐阜県の山中で激しく損壊された遺体が発見される。大手週刊誌をとある理由で辞め現在はマニア向け週刊誌で記者をしている宮地はその事件に「匂い」を感じ取材を開始する。取材の途中で離れて暮らす弟を訪ねた宮地は弟の…

『教場X 刑事指導官 風間公親』

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教場X 刑事指導官・風間公親作者:長岡 弘樹小学館Amazonいやこの表紙絵・・・・・・。もともとそんなイメージ皆無なのにもはや映像化された風間公親でしか読めないのでこの表紙絵になるのもむべなるかなといったところではありますが、それはさておき(さて…

佐藤 究『テスカトリポカ』

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テスカトリポカ作者:佐藤 究KADOKAWAAmazon おーもーしーろーかったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!。兄弟で麻薬カルテルを運営していたメキシコ人のバロミロは、敵対組織に兄弟や妻子を殺されジャカルタまで逃げ延び日本人の男と出会…

東野 圭吾『透明な螺旋』

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透明な螺旋作者:東野 圭吾文藝春秋Amazon ガリレオシリーズです。海で射殺された痕がある男性の遺体が発見されて、捜索願が出ている人物の可能性が高いことが判り届けを出した同居人女性を訪ねると行方が分からなくなっていた。 という始まりで、逃亡してい…