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西澤 保彦『スリーピング事故物件』

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スリーピング事故物件作者:西澤 保彦コスミック出版Amazon 女三人が曰く付きの格安物件をルームシェアすることになって、その「曰く」とはもちろん心霊方面なんだけど、4LDKの一部屋のど真ん中に動かない「ワープロ専用機」が置かれていて、それを動かすと恐…

今村 昌弘『兇人邸の殺人』

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兇人邸の殺人作者:今村 昌弘東京創元社Amazon 「屍人荘の殺人」シリーズ第三弾と帯に書かれていますが、これがシリーズ名なの?。メディアミックス展開されてることだし「屍人荘の殺人」はもはやミステリに興味のない人にも知られている作品なのでアピール力…

羽田 圭介『Phantom』

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Phantom作者:羽田 圭介文藝春秋Amazonこの作品を読みながらずっと私の頭にあり続けた言葉は『プペル』でした。 (その界隈については見ないようにしようとしているのに、それでもあれこれ聞こえてきてしまうことで私のなかに入ってくる)気持ちの悪さ、おぞ…

米澤 穂信『黒牢城』

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黒牢城 (角川書店単行本)作者:米澤 穂信KADOKAWAAmazon いやあ・・・やべえな! 織田信長に反旗を翻した荒木村重のところに黒田官兵衛が使者としてやってきたものの交渉は決裂し地下牢に幽閉されることになって、織田に寝返った家臣の人質要員(息子)の処遇…

大沢 在昌『悪魔には悪魔を』

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悪魔には悪魔を作者:大沢 在昌毎日新聞出版Amazon 両親を事故で亡くし叔父夫婦に育てられた双子の弟が主人公で、高校を中退しアメリカに渡り悪事に手を染め逮捕されないために軍隊に入った弟は除隊して日本に帰国する。両親の墓参りを終えたところで弟は麻薬…

中村 文則『カード師』

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カード師作者:中村 文則朝日新聞出版Amazon 私には難しすぎて、5割、いや6割はただ文字を、言葉を、文章を読んでいるだけでしたが(特に佐藤が主人公に読めと渡した手記のあたり)(これ、新聞で連載してたんですよね・・・)、それでも確かに『祈り』がそこ…

川瀬 七緒『うらんぼんの夜』

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うらんぼんの夜作者:川瀬 七緒朝日新聞出版Amazon 地方の閉鎖的な村(集落)が舞台で、濃密な人間関係の根幹には「信仰」や「言い伝え」があって、「呪い」があって、そこに「余所者」がやってきて・・・という定番オブ定番の設定を川瀬さんはどう料理するの…

東野 圭吾『白鳥とコウモリ』

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白鳥とコウモリ作者:東野 圭吾幻冬舎Amazonそもそもなんで冤罪のひとは自殺をしたのか。 そこだけが説明不足というか、本当に「警察に殺された」のだとしたらそこにもなんらかの落とし前をつけてもらいたかったところはありますが、久々に歯ごたえのある東野…

榊林 銘『あと十五秒で死ぬ』

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あと十五秒で死ぬ (ミステリ・フロンティア)作者:榊林 銘東京創元社Amazon友人が薦めてくれた作品で、初めましての作家さんです。タイトル通り「15秒後に死ぬ」という設定で描かれる4篇からなる作品集ですが、作風が4作とも全く違うことに驚きました。 おそ…

貫井 徳郎『悪の芽』

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悪の芽作者:貫井 徳郎KADOKAWAAmazon アニメイベント(コミケ)で男が火炎瓶を投げ大量の死傷者を出し自身は焼身自殺するという事件が起きて、犯人の名前を知った主人公はそれが小学校の時の同級生ではないかと思うところから物語は始まります。犯人が死亡し…

大倉 崇裕『冬華』

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冬華作者:大倉崇裕祥伝社Amazon 「夏雷」「秋霧」に続く山岳アクション最新作とのことで、そうかこれ「季節」で「2文字」のタイトルがついてるシリーズなのか(今頃気づいた)。というわけで、便利屋・倉持と元自衛隊特殊部隊員・深江が名実ともに「コンビ」…

深町 秋生『煉獄の獅子たち』

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煉獄の獅子たち (角川書店単行本)作者:深町 秋生KADOKAWAAmazon 「地獄の犬たち」に連なるクライム・サーガ第2弾とのことですが、世界観的に繋がってるというか、同じ時代・舞台での物語というだけで直接の繋がりはないように思うのだけど(それで特に問題は…

阿津川 辰海『蒼海館の殺人』

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蒼海館の殺人 (講談社タイガ)作者:阿津川 辰海講談社Amazon 前作の「紅蓮館の殺人」が期待していたものとは違ったうえに読み進めるのに苦労したのでどうしようかと暫し迷いましたが、1作で私には合わないと決めてしまうのは惜しいと判断し、2作目に挑みまし…

湊 かなえ『ドキュメント』

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ドキュメント作者:湊 かなえKADOKAWAAmazon合格発表の日に事故に遭い陸上(部に入ること)を諦め、友人に誘われ放送部に入った高校生が主人公で、1年でありながら駅伝メンバーに選ばれるのではと期待される中学時代のチームメイトに対する複雑な感情や陸上へ…

碧野 圭『書店員と二つの罪』

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書店員と二つの罪作者:碧野 圭PHP研究所Amazon 初めましての作家さんです。 つまり人気シリーズの「書店ガール」も読んだことがないのですが、書店ガールとあわせてタイトルからして「書店」を舞台にした日常の謎的な、客や店員が持ち込んだり巻き込まれたり…

秋吉 理香子『息子のボーイフレンド』

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息子のボーイフレンド作者:秋吉 理香子U-NEXTAmazon タイトル通り、「息子に同性の恋人ができた」ことを描いたホームコメディです。 帯に「笑って、どきどきして、LGBT時代を考える」と書かれていますが、「LGBT時代を考える」というほど大層な感じではない…

中山 七里『境界線』

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境界線作者:七里, 中山NHK出版Amazon「護られなかった者たちへ」の続編です。東日本大震災から10年という時間が経過したものの、東北の街は未だ復興したとは言えず、主人公の笘篠もまた「大事な者を護れなかった」後悔を抱え続けているなかで、笘篠の妻の死…

呉 勝浩『おれたちの歌をうたえ』

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おれたちの歌をうたえ作者:呉 勝浩発売日: 2021/02/10メディア: 単行本情報番組でこの作品が激賞されているのを見て興味を抱き手に取りました。初めての作家さんです。昭和、平成、令和と3つの時代を生きるかつて「栄光の五人組」と呼ばれた男女の人生を描い…

周木 律『あしたの官僚』

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あしたの官僚作者:周木 律発売日: 2021/03/17メディア: 単行本(ソフトカバー) 厚生労働省のキャリア係長が主人公で、いくつものポストを兼任し慢性的な疲弊状態の中、新潟県のとある市で謎の病気が広まり、その原因究明・対応を一人で行う羽目になる。 と…

佐藤 青南『お電話かわりました名探偵です』

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お電話かわりました名探偵です (角川文庫)作者:佐藤 青南発売日: 2020/12/24メディア: 文庫110番の通報を受ける部署を舞台とするドラマがあるけど、こういうのでいいんだよな、と思いました。 まあ「ちょっと買い物に出てる間に家が盗まれました」とか「誰か…

斜線堂 有紀『楽園とは探偵の不在なり』

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楽園とは探偵の不在なり作者:斜線堂 有紀発売日: 2020/08/20メディア: 単行本館に行きたくて読んだ作品が消化不良だったので、勢いで“それっぽいニオイがする”作品に手をだしてしまいました。これまた初めましての作家さんです。結論から言うと、面白かった…

横関 大『わんダフル・デイズ』

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わんダフル・デイズ作者:横関 大発売日: 2021/02/10メディア: 単行本 盲導犬の訓練施設で訓練士になるべく研修中の歩美が主人公で、犬と会話ができると噂され、訓練士としての腕はいいが対人関係に難があり、そして美形であることから密かに「王子様」と呼ば…

阿津川 辰海『紅蓮館の殺人』

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紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)作者:阿津川 辰海発売日: 2019/09/20メディア: 文庫あー、館に行きたい・・・・・・ と突如思いたち、書店で目についたこの作品を手にとりました。あ、「館に行きたい」とは館モノが読みたいの意です。最近よくお名前を目にする…

桐野 夏生『日没』

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日没作者:桐野 夏生発売日: 2020/09/30メディア: 単行本小説家・マッツ夢井のもとに「文化文芸倫理向上委員会」から封書が届く。それは作品に対する読者からの提訴を受け審議会を行うので出頭しろという「召喚状」であった。不審に思いながらも指定された茨…

奥田 英朗『コロナと潜水服』

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コロナと潜水服作者:奥田英朗発売日: 2020/12/22メディア: 単行本(ソフトカバー)はー、こころがあったまる。「小説宝石」に掲載された5編の短編集で、一言でいうと「ファンタジー幽霊もの」なのですが、そのなかでタイトル作だけは「幽霊」が出てこないん…

五十嵐 律人『不可逆少年』

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不可逆少年作者:五十嵐 律人発売日: 2021/01/27メディア: 単行本 メフィスト賞受賞作である前作の「法廷遊戯」が(メフィスト賞としてはまっとうすぎるものの)面白かったので結構ハードル上げて読み始めましたが、これも面白かった。 家庭裁判所の調査官が…

小路 幸也『国道食堂 2nd season』

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国道食堂 2nd season (文芸書)作者:小路幸也発売日: 2021/01/27メディア: 単行本 バンドワゴンシリーズは下町にある古書店が舞台だけあって堀田家を中心とする人間関係が密オブ密で、読んでいて息苦しさ、いや、メンタルの調子によってはそれにひきかえ自分…

櫛木 理宇『殺人依存症』

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殺人依存症 (幻冬舎文庫)作者:櫛木 理宇発売日: 2020/10/07メディア: 文庫息子が6年前に殺され事件は未解決で、息子と共に家庭も失った捜査一課の刑事が日々仕事にのめり込むなかで連続殺人と思われる事件が起きる。実行犯グループは逮捕、主犯と思われる男…

木内 一裕『小麦の法廷』

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小麦の法廷作者:木内 一裕発売日: 2020/11/04メディア: 単行本タイトルの「小麦」とは新米弁護士である主人公の名前で、国選弁護人として比較的楽な案件を選んだはずがそれは三人を殺害した大事件の犯人のアリバイ作りとして偽装された事件であった。という…

中山 七里『復讐の協奏曲』

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復讐の協奏曲作者:中山 七里発売日: 2020/11/11メディア: 単行本 御子柴礼司シリーズ。 前作が「殺人容疑を掛けられた母親の弁護人を務める御子柴」の話で、今作は「殺人容疑を掛けられた経営する弁護士事務所事務員の弁護人を務める御子柴」の話って、身内…