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横関 大『わんダフル・デイズ』

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わんダフル・デイズ作者:横関 大発売日: 2021/02/10メディア: 単行本 盲導犬の訓練施設で訓練士になるべく研修中の歩美が主人公で、犬と会話ができると噂され、訓練士としての腕はいいが対人関係に難があり、そして美形であることから密かに「王子様」と呼ば…

阿津川 辰海『紅蓮館の殺人』

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紅蓮館の殺人 (講談社タイガ)作者:阿津川 辰海発売日: 2019/09/20メディア: 文庫あー、館に行きたい・・・・・・ と突如思いたち、書店で目についたこの作品を手にとりました。あ、「館に行きたい」とは館モノが読みたいの意です。最近よくお名前を目にする…

桐野 夏生『日没』

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日没作者:桐野 夏生発売日: 2020/09/30メディア: 単行本小説家・マッツ夢井のもとに「文化文芸倫理向上委員会」から封書が届く。それは作品に対する読者からの提訴を受け審議会を行うので出頭しろという「召喚状」であった。不審に思いながらも指定された茨…

奥田 英朗『コロナと潜水服』

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コロナと潜水服作者:奥田英朗発売日: 2020/12/22メディア: 単行本(ソフトカバー)はー、こころがあったまる。「小説宝石」に掲載された5編の短編集で、一言でいうと「ファンタジー幽霊もの」なのですが、そのなかでタイトル作だけは「幽霊」が出てこないん…

五十嵐 律人『不可逆少年』

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不可逆少年作者:五十嵐 律人発売日: 2021/01/27メディア: 単行本 メフィスト賞受賞作である前作の「法廷遊戯」が(メフィスト賞としてはまっとうすぎるものの)面白かったので結構ハードル上げて読み始めましたが、これも面白かった。 家庭裁判所の調査官が…

小路 幸也『国道食堂 2nd season』

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国道食堂 2nd season (文芸書)作者:小路幸也発売日: 2021/01/27メディア: 単行本 バンドワゴンシリーズは下町にある古書店が舞台だけあって堀田家を中心とする人間関係が密オブ密で、読んでいて息苦しさ、いや、メンタルの調子によってはそれにひきかえ自分…

櫛木 理宇『殺人依存症』

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殺人依存症 (幻冬舎文庫)作者:櫛木 理宇発売日: 2020/10/07メディア: 文庫息子が6年前に殺され事件は未解決で、息子と共に家庭も失った捜査一課の刑事が日々仕事にのめり込むなかで連続殺人と思われる事件が起きる。実行犯グループは逮捕、主犯と思われる男…

木内 一裕『小麦の法廷』

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小麦の法廷作者:木内 一裕発売日: 2020/11/04メディア: 単行本タイトルの「小麦」とは新米弁護士である主人公の名前で、国選弁護人として比較的楽な案件を選んだはずがそれは三人を殺害した大事件の犯人のアリバイ作りとして偽装された事件であった。という…

中山 七里『復讐の協奏曲』

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復讐の協奏曲作者:中山 七里発売日: 2020/11/11メディア: 単行本 御子柴礼司シリーズ。 前作が「殺人容疑を掛けられた母親の弁護人を務める御子柴」の話で、今作は「殺人容疑を掛けられた経営する弁護士事務所事務員の弁護人を務める御子柴」の話って、身内…

吉田 恭教『MEMORY 螺旋の記憶』

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MEMORY――螺旋の記憶 (本格ミステリー・ワールド・スペシャル)作者:吉田恭教発売日: 2020/10/30メディア: 単行本お名前に記憶がないのでおそらく初めましての作家さんだと思うのですが、“そういう感じの話”を読みたかったので(時々そういう気分になることが…

西澤 保彦『偶然にして最悪の邂逅』

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偶然にして最悪の邂逅作者:西澤 保彦発売日: 2020/12/10メディア: 単行本表紙カバーに『過去と現在が交差しながら、怒涛の展開へと突き進む、“日常の中の非日常”を魅惑的な筆致で贈る全5編』とありまして、概ねその通りの短編集ではありますが、ちょっと待て…

月村 了衛『白日』

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白日作者:月村 了衛発売日: 2020/11/10メディア: 単行本老舗出版社の教育出版部門が有名予備校と組んで“引きこもり・不登校対策”を掲げ新しい高校を作るプロジェクトで実務の中心を担う課長が主人公で、夢の実現に向けて邁進している最中にプロジェクトのリ…

柚月 裕子『暴虎の牙』

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暴虎の牙作者:柚月裕子発売日: 2020/03/27メディア: 単行本 大上と日岡の孤狼の血シリーズ完結作。購入したのは結構前だけど温存しておいて新年一発目はこれにするって決めてました。 え?これで「完結」なの・・・?。というのが読み終わった直後にまず思っ…

青柳 碧人『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う』

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赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。作者:青柳 碧人発売日: 2020/08/19メディア: 単行本(ソフトカバー)「赤ずきん」がクッキーとワインを届けに行く道中で出くわした殺人事件を解決する物語です。 前作という扱いでいいのでしょうか?「むかしむかしあると…

千田 理緒『五色の殺人者』

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五色の殺人者作者:千田 理緒発売日: 2020/10/10メディア: 単行本 第30回鮎川哲也賞受賞作。小規模な高齢者介護施設で施設利用者が撲殺され犯人と思しき男が複数の人間によって「目撃」されるが、目撃者たちが証言した「犯人の服の色」はそれぞれ全く違うもの…

芹沢 央『汚れた手をそこで拭かない』

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汚れた手をそこで拭かない作者:央, 芦沢発売日: 2020/09/26メディア: 単行本 末期癌で余命僅かな妻が夫が長年抱え続けた秘密を“代わりに持っていく”物語。 小学校教師がプールの水を途中まで抜いてしまったことを隠蔽しようとする物語。 認知症の妻が間違え…

越智 月子『恐ろしくきれいな爆弾』

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恐ろしくきれいな爆弾作者:月子, 越智発売日: 2020/08/28メディア: 単行本 始めましての作家さんになりますが、(帯にコメントを寄せている人が女優としてはともかく人間として好きではないのでちょっと迷ったものの)タイトルと装丁が好みだったのでこれも…

白井 智之『名探偵のはらわた』

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名探偵のはらわた作者:智之, 白井発売日: 2020/08/19メディア: 単行本(ソフトカバー) タイトルの「はらわた」とは地獄から蘇った名探偵・古城倫道の従者から同僚に出世したこの作品の主人公・原田亘「通称はらわた」のことです。 タイトルが「死霊のはらわ…

五十嵐 貴久『命の砦』

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命の砦作者:五十嵐貴久発売日: 2020/10/14メディア: 単行本消防士・神谷夏美シリーズ。 クリスマスイブの新宿。いつも以上に多くの人が集う地下街で大規模火災が発生する。同時多発的な放火とみられ火元は数え切れず、加えてマグネシウムを多用した電子機器…

小倉 日向『極刑』

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極刑作者:小倉 日向発売日: 2020/08/19メディア: 単行本(ソフトカバー)10歳の娘の命を性犯罪で奪われ、妻と離婚して小さな居酒屋を営む40代の男が悪人たちを仕置きしていく物語です。 仕置き対象を見つけるルートが2つあって、ひとつは犯罪被害者の会で被…

穂波 了『売国のテロル』

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売国のテロル作者:穂波 了発売日: 2020/09/17メディア: 単行本始めましての作家さんです。アフリカの漁村で発生したワクチンのない新型炭疽菌による感染症は世界中に広がり、その「感染源」の疑いでISSに調査が入るが、炭疽菌が発見されたのは日本モジュール…

中山 七里『毒島刑事最後の事件』

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毒島刑事最後の事件作者:中山 七里発売日: 2020/07/22メディア: 単行本 「作家刑事毒島」は読んでいるものの犬養隼人が「犬ちゃん」と呼ばれているスピンオフというか、“新人時代の犬養”のつもりで読んでいたので毒島というキャラクターにはこれといった印象…

下村 敦史『同姓同名』

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同姓同名作者:下村 敦史発売日: 2020/09/17メディア: 単行本6歳の少女が惨殺される事件が起き、16歳の少年が逮捕される。少年法により氏名は伏せられるが、週刊誌が実名で報道。それにより、犯人と同じ「大山正紀」たちの人生は狂ってしまった。7年後、大山…

誉田 哲也『もう、聞こえない』

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もう、聞こえない作者:誉田 哲也発売日: 2020/08/26メディア: 単行本誉田さんはすごいな。読み終わった瞬間思ったことはこれでした。傷害致死容疑で逮捕された女性の取り調べが進まず、本庁の捜査一課の刑事が取り調べを担当する課長から助っ人として指名さ…

坂上 泉『インビジブル』

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インビジブル作者:泉, 坂上発売日: 2020/08/26メディア: 単行本はぐれ者バディVS猟奇殺人犯と帯にありますが、舞台は「戦後」の「大阪」です。 なので警察機構がまだ今のように整備されてはおらず、世の中も戦争の余波がそこかしこに残っている状態で、なん…

恒川 光太郎『真夜中のたずねびと』

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真夜中のたずねびと作者:光太郎, 恒川発売日: 2020/09/16メディア: 単行本恒川さんの描く「闇」はなぜにこうまで美しいのだろうか。 その先は底知れぬ闇だとわかっているのに、その扉を開けたくなってしまう。 開けてしまったら呑み込まれてしまうこともわか…

輪渡 颯介『悪霊じいちゃん 風雲録』

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悪霊じいちゃん風雲録作者:颯介, 輪渡発売日: 2020/07/16メディア: 単行本薬種屋の跡取り息子・伊勢次と貧乏御家人の七男・文七郎の共通点は「祖父の霊が見える」こと。2人はそれぞれ幽霊となった祖父からあれこれと無理難題(主に幽霊方面の)を押し付けら…

中山 七里『テロリストの家』

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テロリストの家作者:中山 七里発売日: 2020/08/19メディア: 単行本 公安に所属し国際テロ捜査を担当する幣原は、イスラム国関連の任務から突如外されるが、理由が解らないまま数日が経過した後、息子がテロリストとしてイスラム国の兵士に志願した罪で逮捕さ…

芹沢 央『僕の神さま』

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僕の神さま作者:芦沢 央発売日: 2020/08/19メディア: 単行本帯に「あなたは後悔するかもしれない。第一話で読むのをやめればよかった、と」と書かれているのですが、後悔はしなかったけどまあそれに近い読後感。小学校五年生の少年が主人公で、亡くなったお…

下村 敦史『法の雨』

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法の雨 (文芸書)作者:下村敦史発売日: 2020/04/28メディア: 単行本主人公の検事・大神は、厳格な法の運用ゆえに完璧な証拠や供述でなければ「疑わしきは罰せず」として無罪を連発する「無罪病判事」と揶揄される裁判官・嘉瀬に4回目の逆転無罪を食らうが、結…