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石田 衣良『池袋NO NAME』

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池袋NO NAME 池袋ウエストゲートパーク21作者:石田 衣良文藝春秋Amazon今回はオーバードーズで救急搬送された立ちんぼ友達の復讐を誓うJKの話と、年上のゲイを狙うロマンス詐欺の話と、ライバーをストーカーから守る話と、闇バイトの話で、時事ネタの選び方…

西澤 保彦『双死相殺 腕貫探偵リバース』

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双死相殺 腕貫探偵リバース作者:西澤 保彦実業之日本社Amazon収録されている3篇のうちWebジェイ・ノベルで発表されていた2篇は共通する人物が登場するので、書下ろしとなる最後の1篇で「繋がり」が解るのかと思いきや全くの無関係であった。 でも発表済みの2…

月村 了衛『地上の楽園』

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地上の楽園 (単行本)作者:月村 了衛中央公論新社Amazon月村さんは実際にあった事件や出来事、歴史を下敷きとして多くの小説を書かれていて、これもそれらに連なる作品という位置づけではあるのでしょうが、これまでの作品と比べるとエンターテイメント性が薄…

中山 七里『武闘刑事』

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武闘刑事作者:中山 七里PHP研究所Amazon千葉県警の捜査一課で班を率いる高遠冴子を中国の新疆ウイグル自治区に突撃させたシリーズなんで、母親と娘の親子が射殺するという事件が起き、その犯人として在日米軍の曹長が浮かび上がったとなれば日米地位協定など…

遠坂 八重『廃集落のY家』

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廃集落のY家作者:遠坂 八重角川春樹事務所Amazon「死んだら永遠に休めます」で名前をインプットした作家さんなのですが、こういう感じのも書けるのか。 “こういう感じ”というのは例を挙げると「近畿地方のある場所について」系の現代ホラーのことで、「死ん…

竹吉 優輔『たったひとつの冴えない復讐』

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たったひとつの冴えない復讐作者:竹吉 優輔講談社Amazon タイトルを見て「たったひとつの冴えたやりかた」を思い出す人も多いでしょうが、登場人物の1人が好きな本であるというだけで、それ以上のことはありません。 特進クラスの黒板にある日突然QRコードが…

逢坂 冬馬『ブレイクショットの軌跡』

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ブレイクショットの軌跡作者:逢坂 冬馬早川書房Amazonタイトルの「ブレイクショット」というのは日本製SUVの車種名で、現代日本社会の様相であり問題に絡めとられながら生きる者たちの物語をその時々の所有者の視点で描くという構成なんですが、いやあ・・・…

貫井 徳郎『不等辺五角形』

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不等辺五角形作者:貫井 徳郎東京創元社Amazonマレーシアのインターナショナルスクールで5人だけの日本人として出会って以来ずっと友人づきあいを続けている男女の物語で、そのなかのひとりが海外赴任することになり送別会をすべく別荘に集まった夜、ひとりが…

月村 了衛『おぼろ迷宮』

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おぼろ迷宮作者:月村 了衛KADOKAWAAmazon おんぼろアパートで隣の部屋に住む女子大生と正体不明の老人がひょんなことから言葉を交わすようになり、スイーツを食べつつ日常の謎を解く連作短編集です。まず思ったことは、月村さんってこんなにゆるくて軽い感じ…

中山 七里『氏家京太郎、奔る』

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氏家京太郎、奔る作者:中山七里双葉社Amazonうん。氏家京太郎が奔ってた。今回の話は天才ゲームクリエイターが引きこもり状態のゴミ屋敷で腐乱死体となって発見されるも、死因は頭部を殴打されたことによる殺人で、ゲーム会社の同僚が被疑者として逮捕され、…

天童 荒太『昭和探偵物語 平和村殺人事件』

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昭和探偵物語 平和村殺人事件作者:天童 荒太角川春樹事務所Amazon書店でこの本を目にし「え?天童荒太?!このタイトルこの装丁で天童荒太!??」と二度見の勢いで驚き、読み始めてからもずっと「これ天童さんが書いてんの・・・?マジで・・・??」という…

宮部 みゆき『猫の刻参り 三島屋変調百物語 捨之続』

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猫の刻参り:三島屋変調百物語拾之続作者:宮部 みゆき新潮社Amazon三島屋で百物語の聞き手を務めつつ、絵師になるべく修行の道に進むことを認めてもらった富次郎が聞くみっつの物語。それぞれ猫と河童と犬が出てくる(どころか物語の中心にいる)んだけど、…

額賀 澪『サリエリはクラスメイトを二度殺す』

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サリエリはクラスメイトを二度殺す作者:額賀 澪双葉社Amazonおそらくはじめましての作家さんで、タイトルに惹かれて手に取りました。『芸術』を追求するためには『才能』と『運』が必要であることを描いたこの作品は、常に美しい曲が流れ続けていて、これ以…

酒本 歩『ひとつ屋根の下の殺人』

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ひとつ屋根の下の殺人作者:酒本 歩原書房Amazon帯に「物語の伏線をゴシック体にした新たな読者への挑戦状」とありまして、そう言われたからには伏線のつもりで特に注意しながら読むんだけど、途中にわざわざルビを振っているところがあって、ルビがなかった…

櫛木 理宇『ふたり腐れ』

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ふたり腐れ作者:櫛木 理宇早川書房Amazon派遣としてコールセンターで働く独りの女が居酒屋で隣に座った女と出会い殺人を犯しながら桜を追って北へと逃亡する物語です。日本版ボニー&クラウドのようであり、シスターフッドでもあり、両方のエキスが絶妙なバ…

宮部 みゆき『気の毒ばたらき きたきた捕物帖 三』

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気の毒ばたらき きたきた捕物帖(三)作者:宮部 みゆきPHP研究所Amazon北一と喜多次の「きたきた捕物帖シリーズ」です。今作は千吉親分の文庫屋が火事になり、そこで起きた事件を解決する一方で千吉親分の文庫商いを継いだ万作・おたま夫婦と北一の関係に変…

長岡 弘樹『交番相談員 百目鬼巴』

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交番相談員 百目鬼巴作者:長岡 弘樹文藝春秋Amazon警察を定年退職し非常勤の「交番相談員」として働く見た目は普通の初老のおばさんである「百目鬼さん」が真相をズバズバ見抜く短編集で、言ってしまえば教場が交番に変わっただけなんですが、相変わらずキレ…

岩井 圭也『汽水域』

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汽水域作者:岩井圭也双葉社Amazon都内の歩行者天国で子供を含む七人が死傷した無差別殺人事件が発生し、その場で逮捕された犯人は「死刑になりたい」と供述している。 という始まりで、主人公は事件を追うフリー記者。主人公が事件の真相に迫るというよりも…

月村 了衛『普通の底』

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普通の底作者:月村 了衛講談社Amazon現実の事件史を下敷きにした作品たちに連なる今作は「現代の闇」が淡々と描かれていた。 誰だかわからない人物が誰だかわからない相手にあてて書いた「手紙」というスタイルで書き手の人生を読み進めることになるんですが…

遠坂 八重『死んだら永遠に休めます』

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死んだら永遠に休めます作者:遠坂 八重朝日新聞出版Amazonタイトルに惹かれて手に取ったはじめましての作家さんになります。地獄オブ地獄の小説でした。 マジ地獄。地獄以外のナニモノでもない。でも憑りつかれたってのは大げさだけどその地獄の底が見たくて…

中山 七里『ヒポクラテスの困惑』

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ヒポクラテスの困惑 (単行本文芸フィクション)作者:中山七里祥伝社Amazonヒポクラテスの誓いシリーズ(ってwikiに書いてあったんだけど「ヒポクラテスシリーズ」ではなく「ヒポクラテスの誓いシリーズ」なんですね?)です。新型コロナウイルスが世界中で感…

山口 未桜『禁忌の子』

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禁忌の子作者:山口 未桜東京創元社Amazon第34回鮎川哲也賞受賞作です。 受賞作は帯に選評から抽出した“お褒めの言葉”が載っているのが常ですが、私がこの作品を手に取った理由はそこに「麻耶雄嵩さん」のお名前があったからです。 いつから選者をやられてい…

背筋『穢れた聖地巡礼について』

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穢れた聖地巡礼について作者:背筋KADOKAWAAmazon「近畿地方のある場所について」はSNSを使った仕掛けにほぼリアルタイムでまんまと乗せられてしまったクチなんですが、この作品は普通に小説でした。この「普通に小説」はいい意味です。 登場人物はほぼほぼ3…

乃南 アサ『マザー』

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マザー作者:乃南 アサ講談社Amazon1篇目の「セメタリー」がストレートなホラーミステリーなので、「母親」をテーマとしたミステリー短編集のつもりで読み始めたんですが、2篇目以降はミステリーではなく、ホラー・・・・・でもないんだけど全篇『ゾワゾワ…

青柳 碧人『令和忍法帖』

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令和忍法帖作者:青柳 碧人文藝春秋Amazonタイトル通り、令和の時代で人知れず活動する忍者の物語です。古より「技」を相伝し鍛錬し続ける甲賀の者たちがその技でもって諸問題を解決する連作短編集で、序盤は忍者一人にスポットを当ててその仕事っぷりが描か…

永嶋 恵美『檜垣澤家の炎上』

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檜垣澤家の炎上 (新潮文庫 な 112-1)作者:永嶋 恵美新潮社Amazon私がはじめましての作家さんの作品を手に取るときはほぼほぼ直感なんですが、それで言うと多分この作品を手に取ることはなかったと思う。 なぜ手にしたかと言えば昨年の各ランキングに入ってい…

彩坂 美月『そして少女は、孤島に消える』

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そして少女は、孤島に消える作者:彩坂美月双葉社Amazon鬼才と称される映画監督の新作ヒロインオーディションに勝ち残った5人の少女は無人島での最終選考に臨むが、「特等席で君たちの演技を見させてもらう」と言う監督の姿はなく三日間のオーディション期間…

伊坂 幸太郎『楽園の楽園』

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楽園の楽園 (単行本)作者:伊坂 幸太郎中央公論新社Amazonこんなにも綺麗な本なのに、中身はとてもこわかった。 なぜなら私がずっと前から時々考えることが「物語」になっていたから。

天祢 涼『あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか』

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あなたの大事な人に殺人の過去があったらどうしますか作者:天祢 涼角川春樹事務所Amazon幼いころ父親に「はっきりしない子」と言われ、自分の感情や思考を言葉にできず人付き合いを苦手にする女性がフードバンクを運営する会社に入社し、二人の男性社員と知…

有栖川 有栖『砂男』

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砂男 (文春文庫 あ 59-4)作者:有栖川 有栖文藝春秋Amazon冒頭の「前口上」で有栖川さんご自身が書かれているように、一冊で江神さんと火村を同時に楽しめるのは思ってた以上にミラクルでヘブンであった。江神さんのほうは推理研以外の学生と絡むまさに推理研…