2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン42話「ドンびきかぞく」

公式の説明によると井上敏樹先生は「ホームドラマ」を目指してるそうで、年明けからは最終回に向けて怒涛の展開が続くということだし年内最後だからジロウも含めて全員揃ってすき焼きを食べて終わりましょう!ってんでいいんだけどさ(詐欺師にまで「コイツ…

『エルピス―希望、あるいは災い―』最終話

わたしなりに受けとめ抱えたものがありすぎてなにから書けばいいのか迷うんだけど、とにかく吐き出したくてたまらないのでとにかく書きます。まず、8話の感想で“そもそもは松本さんの冤罪を晴らすことが目的(チェリーさんの望み)だったわけで、本城彰につ…

『invert 城塚翡翠 倒叙集』#5「信用ならない目撃者 後編」

「目撃者」を最初から入れ替えてた、という翡翠の計画を『真ちゃんにも秘密にしてた』ってのが原作既読者的には驚きでした。 そのせいで真ちゃんの活躍が奪われてしまった感は否めないし、翡翠ならまだしも“詐欺師”にすっかり騙されちゃってる「社長さん」の…

『silent』最終話

あっちもこっちも笑顔で「いってらっしゃい」「いってきます」「またね」「またね」と言葉をおくり合う、相手(他人)となにもかもをわかり合うことはできなくて、わかり合えないことも多くて、それでも、だからこそ『言葉』を重ねてわかり合おうとする、繋…

『君の花になる』最終話

ドラマに現実の価値観を当て嵌めてどうこういうのは、この手のファンタジードラマに対しては特に野暮だとは思うんだけどさ、それでも言わせてよ。 コンサートに行ってだいすきなアイドルと同じ空間で同じ時間を過ごして最高潮にハッピーになってるところに「…

『エルピス―希望、あるいは災い―』第9話

予告で誰かの葬儀のシーンがあったことを差し引いても登場した瞬間から迫田孝也の「このひと絶対死ぬ(消される)だろオーラ」が凄まじく、あまりにもあまりのソレだもんでこれは逆に死なないのではないか!?過去にアリバイ証言者に逃げられるという失態を…

歌野 晶午『首切り島の一夜』

B

首切り島の一夜作者:歌野 晶午講談社Amazon帯に「新本格が存在しなかった世界線の、21世紀本格」という法月綸太郎さんのコメントがあるんですが、目に入った瞬間「どういうこと?」と思い、読み終わっても「言ってる意味がわからない」んですが。高校時代の…

『PICU 小児集中治療室』最終話

ラス前で大きな地震が発生し、圭吾くんの手術が延期という神様はいないのか!?展開で突入した最終回。もっと修羅場りまくると思ってたんでそういう意味ではしこちゃん先生の理想論演説含めこれまでと同じようにやれることを精いっぱいやるだけという淡々と…

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン41話「サンタくろうする」

自分の力の使い手として犬塚翼を自身で選んだんだと思ってたのに、犬塚の言うことを聞かず結局いつものようにマザーに言われるがまま戦うだけのムラサメの存在が相変わらずの持て余しっぷりなのはそれとして(あとジロウ。ペンギン折り紙だけ見せておいて寸…

『invert 城塚翡翠 倒叙集』#4「信用ならない目撃者 前編」

この作品が映像化されると知ってまず思ったことが「翡翠と真ちゃんの入れ替わり話をやるのか?やるならそれを映像としてどう見せるのか?」でしたが、普通にそうとハッキリ分かる形で真ちゃんが翡翠のフリをしてました(笑)。まあinvertのキービジュからし…

『silent』第10話

こういう展開になるであろうことは予告の感じから予想できたけど、わたしはそこに「遺伝」という問題を絡めるんだと思っていて、それはシビアなやりとりが交わされるのではないかと、二人はどんな選択をするのだろうかと期待と不安が3:7ぐらいの感じでいた…

荻堂 顕『ループ・オブ・ザ・コード』

B

ループ・オブ・ザ・コード作者:荻堂 顕新潮社Amazon 世界が「疫病禍」を経験した後、20年前に国としての一切が<抹消>され新たに造り直されたかつての独裁国家<イグノラビムス>へと派遣されることとなった『世界生存機関(WEO)』の現地調査要員であるア…

『君の花になる』第9話

うん・・・まあな・・・アイドルなんて長く続けられる仕事じゃないし(人気という意味でもメンタルという意味でも、あとまあ容姿という面でも続けられるのはほんの一握りでしょ)、新たな道が見えて新たな夢ができたというならそちらを選ぶのが「人生」だし…

『PICU 小児集中治療室』第10話

ちょっと!?なんつーときに活動しちゃってんのよ!?地震空気読みなさいよおおおおおおおおおお!!母親と圭吾くんのことで心が折れてしまった武四郎を立ち直らせるのは(母親亡き今)圭吾くんであってほしいと思ってたんで、山田先生の胸で泣けたことで8割…

『エルピス―希望、あるいは災い―』第8話

もはや岸本主人公じゃん!岸本のドラマになっちゃってんじゃん!と思ってたら、たった独りで真実に向かって突っ走ることができるのは、孤独であることに恐怖を覚えなかったのは絶対に「信じる」ものがあたからで、それは浅川恵那が言った「本当に正しいこと…

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン40話「キケンなあいのり」

そうだよなー、愛を知るということは嫉妬を知るということでもあるんだよなー。 とはいえ犬塚翼に嘘を教えた理由が嫉妬とは限らない。自分のなかに芽生えた犬塚翼に対する気持ちとは別のところで「夏美=愛を失った犬塚翼がどうなるのかを知りたい」という脳…

『アトムの童』最終話

最後までちゃんと見てたつもりなんだけど、結局これなんの話だったんだ・・・・・・?という煙に巻かれたようなきもちではありますが(ゲームのデモ映像酷すぎだろと思ってたら、勝敗の鍵を握るのが「目がほとんど見えない」山崎努だという皮肉な展開にはち…

『invert 城塚翡翠 倒叙集』#3「生者の言伝」

那由他坊ちゃんおおきくなったなぁ・・・・・・(しみじみ)。 綺麗なお姉さん二人による包囲網がどんどん狭まっていくなかでも男子高校生としての欲望がちょいちょい出ちゃう那由他くんにもはや坊ちゃんの面影はなかった。これ原作では中学生なんだけど高校…

『ショウ・マスト・ゴー・オン』@世田谷パブリックシアター

E

めっっっっっっっっっちゃめちゃ面白かった!!!!!!!!!!!感想はマジでこの一言。 91年と94年に上演されたものは映像としても未見で完全なるまっさらの状態での観劇でしたが、いやあ笑った。堪えきれずに声出して笑っちゃったし、笑い過ぎて涙が出た…

『silent』第9話

(視聴者感情的に)最後の難関になるのではないかと思ってた想の母親・律子の掘り下げ回でしたが、アッサリいい感じで消化されて(できて)しまって拍子抜け。 つーかあれよね、勝手に周囲の気持ちを推しはかって「秘密にする」っつって閉じこもってた想が悪…

『ファーストペンギン』最終話

感想を書くなかで「敵」という表現を使ってきたけど、終わってみれば「悪人」はいなかった、という温めの最終回になったのはやはり「実話」を元にしてるからなのかな。和佳が言う「手打ち」は和佳の「やらかし」の落とし前というよりも政治家先生の面子を守…

青柳 碧人『赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。』

B

赤ずきん、ピノキオ拾って死体と出会う。作者:青柳 碧人双葉社Amazonおじさんちにクッキーを届けに行く途中の赤ずきんが、ピノキオの右手を拾い、筆談で「たすけてくれ」と言われ母親にも助けてやれと言われたので頭と身体があるサーカス団を訪ねたら殺人犯…

矢樹 純『残星を抱く』

B

残星を抱く作者:矢樹純祥伝社Amazon娘と自宅から少し離れた牧場に遊びに出かけた帰りに立ち寄った展望台で男性が暴行されているのを目撃し、慌てて逃げるも山道を追いかけられ間一髪逃げ延びることができたと思ったら、自宅周辺を不審人物がうろつきポスト怪…

『君の花になる』第8話

弾とあす花のことをマスコミに漏らしたのはなる・・・と見せかけて、ゆき兄からロケ現場がどこだか聞いてた銭湯の女ってことになるんだろうけど、誰がリークしたにせよ「仕事中」に「あんなところ」で花丸つけあいっこする弾とあす花がアホバカすぎるってだ…

『PICU 小児集中治療室』第9話

うーん・・・・・・「あんな状態」の圭吾くんを見てしまって精神状態が普通ではなくなってるにせよ、あの流れで小学生が単身函館から丘珠まで出向いて医者に恨み言を言うっていうのはさすがに現実味がないかなーと。 祖父母が札幌に住んでて土地勘はあって以…

『エルピス―希望、あるいは災い―』第7話

連続殺人犯として死刑判決がでた事件における重要な証言が嘘であるという特大スクープを無断で放送した責任を問われ番組作りから外され左遷されることになってしまった村井さんは、惜しまれつつも事実上の退場・・・となるんだと思ってたのに(だから長尺の…

『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン39話「たなからボタンぽち」

三冊目の写真集出版の打ち合わせでマスターが外出中に喫茶どんぶらの大掃除をしてたら金庫を見つけてはるかと教授と雉野の誕生日を続けて入力したら金庫が開いて中に「押すな」と書かれたボタンがあってぽちっと押したら「ドン家が造った対ドンブラザーズ用…

『建築家とアッシリア皇帝』@シアタートラム

E

わたしの感性と知能ではまあ理解はできないだろうなと、『共和主義者だった父が母によってフランコのファシスト政権に売られて死刑判決を受け、のち行方不明になる』という幼少期の体験が劇作に大きく影響していて、抑圧への憎悪と反抗を基調にして、不条理…

『invert 城塚翡翠 倒叙集』#2「泡沫の審判」

原作(invert1)で一番面白く読んだのが今回の話で、理由は「犯人が女だから」でしたが、ドラマ版はぶりっ子描写も性格極悪描写も原作と比べてマイルドなんで、原作ほど「相手が女」であることによる面白味はなかったかな。 「心の声」を読ませることができ…

『アトムの童』第8話

何回「対立」させんだよってのはそれとして、隼人のほうが「意固地」になってるっぽくて笑うわ。 なんだかんだで那由他に協力どころかSAGASのゲーム制作メンバーと仲良くみんなでゲーム作りしてるってのに(ジョン・ドゥが辞めてしまったというのに新入社員…