『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン42話「ドンびきかぞく」

公式の説明によると井上敏樹先生は「ホームドラマ」を目指してるそうで、年明けからは最終回に向けて怒涛の展開が続くということだし年内最後だからジロウも含めて全員揃ってすき焼きを食べて終わりましょう!ってんでいいんだけどさ(詐欺師にまで「コイツ面倒臭いから無視しよう」扱いのジロウまじ可哀想・・・)、残り10話切ってんのにまだ通常回かよ!という気はしなくもないです。面白いからいいんだけどね。

でも嘘がつけないからと途中まで「うんぬんかんぬん」についてタロウを除外してたことについて「さびしかった?」とはるかに聞かれ、思わず素で「ああ、さびしかった」と言うタロウにはグッときたよね。
「うんぬんかんぬん」を聞かされて、はるかのお兄ちゃんになることを了承するタロウに嘘がつけないことは勿論だけど騙すのはよくないとか言わないんだ?って、ちょっとした違和感を覚えたんだけど、仲間外れにされて寂しかったところで協力してくれない?と言われた嬉しさのほうが勝ったからなんだなってな。

タロウがそう思えるようになったこと、そんな自分にタロウ自身がびっくりしちゃってること、お供達がタロウにそう思わせる存在となっていること。これこそがこの1年の成果よね。

詐欺師に言われたことであっても犬が憑いていると言われ嬉しそうな表情を浮かべた犬塚翼は家族ごっこを思い出してルンルンしちゃってたけど、これも微笑ましさの中に切なさがあってよかったわー(でも脳人たちの会話、ソノニの表情からして犬塚翼には年が明けたらハードは展開が待っているのだろう。この思わずゴキゲンジャンプしちゃった犬塚翼のバックショットは所謂“上げて落とす”ための描写だと思えてならない・・・)。

そしてなにがイイって、久々のメイン回だというのに「ホームドラマ」のなかでその孤独と孤高感が薄まっていることが描かれたタロウと犬塚翼に対して、「相談事を受けている」「ファンからの贈り物によって生計が成り立っている」という、番組開始当初に描かれた設定が今も変わっていないことが判っただけで教授についてはなんら掘り下げられることはない、という事実よw。猿原さんはこれでいいのだ(それだからわたしは教授が好きだ)。