『invert 城塚翡翠 倒叙集』#4「信用ならない目撃者 前編」

この作品が映像化されると知ってまず思ったことが「翡翠と真ちゃんの入れ替わり話をやるのか?やるならそれを映像としてどう見せるのか?」でしたが、普通にそうとハッキリ分かる形で真ちゃんが翡翠のフリをしてました(笑)。

まあinvertのキービジュからして隠すつもりはなかったっぽいし、そこはまあドラマとしては『視聴者サービス』以上の意味はないってことでいいんだけど、問題はこれがメインのネタに直結してることなんですよね。
目撃者宅を訪ねたときに雲野に翡翠と真ちゃんが揃って姿を見られたってことは原作のトリックは使えなくなってしまうわけで。

ってところで「信用ならない目撃者」の設定を原作とは変えてくるわけか。
でもそれを後編でネタばらししても原作程の衝撃はないというか、注意力のあるひとならばもう「解ってる」だろうし、そうでないひとにとっては「ふーん」ぐらいにしか思われないのではないかと思うわけで、最後の最後でドラマオリジナル展開にして大丈夫なのか?と思うと同時に、なるほど、ここまで原作に忠実に作ってきたのは「原作通り」という先入観を最後の最後でひっくり返すための仕掛けでもあったのかとも思う。だいぶ好意的な捉え方だけど。

原作既読者として、ここで再登場した変態シスコン野郎がただ翡翠に不吉なアドバイスをするだけでなくこの事件になんらかの関わりを持っていた、という展開になるならば驚いちゃいそうだけど、はてさてどんな最終回になるのだろうか。