自分の力の使い手として犬塚翼を自身で選んだんだと思ってたのに、犬塚の言うことを聞かず結局いつものようにマザーに言われるがまま戦うだけのムラサメの存在が相変わらずの持て余しっぷりなのはそれとして(あとジロウ。ペンギン折り紙だけ見せておいて寸止めジロウ)、『「時代(子供の欲望)の変化」についていけずゲームソフトを欲しがってたはずなのにいざ届けに行ったら「お兄ちゃんが欲しい」と言ってる子供の願いを真に受けて半袖半ズボンで虫取り網もって「お兄ちゃんだよ!」と子供の家を玄関から訪ねて逮捕され、今ではその復讐をすべくごみ収集所でごみを漁って詰め合わせプレゼントとして配達してる元サンタの話』をやる子供番組ってどうなのよ・・・・・・。
そりゃタロウはあらゆる意味で「特別な子供」であると描かれてはきたけれど、サンタとして訪れた家で子供に「プレゼントとして配るものがなくなったから寄付してくれ」とねだるというあまりにも狂った「過去」がどう展開するのかと思ったら、寄付のお礼にと遊んでもらったことが嬉しかったから次にサンタがきたときのためにお小遣いを貯めてコツコツプレゼントになるものを買い集めてたというタロウにそのプレゼント袋を託された薄汚れたオッサンがもう一度サンタやってみるか!ってそっち!?そっちに進むの!??と思いつつもちょっといい話ってか子供タロウと今のタロウで切なくさせるのずるすぎる。
薄汚いオッサンとなった元サンタにあの頃と同じように頭撫でてもらって、最初はいつもの口の端をクイっと上げる笑い方なんだけど次の瞬間嬉しさとテレが入り交じった顔でニコッと笑うタロウとかずるすぎるだろー!クリスマスプレゼントのつもりならありがたく頂戴するけどさー!。
しかもこれ、劇中でそれを台詞として言わせることはなかったけど、サンタさんとの出会いがタロウを「縁にこだわる配達員」にしたってことでしょ?。だからタロウはオッサンにこうまでしたわけだよね?。
それと、寄付と称してサンタに渡したおもちゃはさほど高価なものはなかったものの数はけっこうあったし、陣さんが(タロウにとっては玩具というアイテムよりも一緒に遊んでくれる相手を欲していたにせよ)陣さんなりにタロウに出来る限りのことをしてくれていたこともまた判るわけで、さりげなくホロっとさせるのマジ卑怯・・・。
あと脳人が毎年サンタの手伝いをしてくれてたこともわかったけど、持ち回りスタイルなら手順や心得についてある程度マニュアル化しておけばいいのに、と思いましたw。