『全領域異常解決室』最終話

初回の感想でいの一番に「やったー!おもしろーーーい!!」と書いたんだけど、最終話まで見終えてもう一度言う。

おもしろかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

いやもうマジで、藤原竜也主演のドラマがこれほどまでに面白くてわたしは!ほんとうに!幸せです!!!!!
藤原竜也VS柿澤勇人の肉弾戦を見られただけでもありがたいのに(エア首絞めされる藤原竜也が職人芸すぎる!)さらに拘束衣を着させられた柿澤勇人までいただけるだなんてホリプロ万歳!!!ありがとうSKY株式会社!!!!!

ばたやんさんこと溝端淳平真壁刀義が最終回にゲスト出演することは明かされてましたが、昨今のばたやんさん的に「初めまして興玉さん。私がヒルコです」と言っても成立すると思ってたんで、「ゴリッゴリの京言葉使いのインテリ眼鏡全決京都支部室長」にそっちかーーー!!と興奮し、さらに手から炎を出したのにはどっひゃああああああ!なんやこの俺好みの男!!これで糸目だったら好きすぎて死ぬわ!!とひっくり返り、その直前に興玉さんたちを拘束した寿の部隊を塩ボンバーで瞬殺する大綿津見神(豊玉ちゃんのパパ!!)のバカ強さを見せつけられたもんで興玉さんを室長救出に向かわせるべく立ちはだかるのはいいけどボコられまくった豊玉ちゃん+毒瓶コビー+棒握ってる芹田じゃ稼げて数分だろ・・・と思ったところでおもむろに指先を歯で食い破り血で唇に化粧を施す宇喜之ってなにそれええええ!?猫かぶってるんだろうなとは思ってたけど血化粧がトリガーだなんてときめき設定すぎんだろ!!!!!
いやでも次の瞬間なんかコントみたいな構図になってたけど(笑)。そんなポーズで「行ってらっしゃい」「行ってきます」言われても(笑)。

そのあと全決での戦いの間東京支部と京都支部の誰も駆け付けてこなかったということはそれだけ壮絶なバトルが行われたんだろうけど、属性的に日野VS豊玉ちゃんになるとして芹田とコビー2人合わせても1人分の戦力になるとは思えないのでバカ強豊玉パパを抑えたのは宇喜之っちなんだろう(それほど強いのに京都支部にすらその戦闘力を隠していたのは「いざ」って時のためになんだろうけど、その「いざ」が神相手ってところが燃えるわー!)なと想像しつつ、豊玉ちゃんはスサノオに治してもらったのに(スサノオ少年のフォローがあってよかったー!マジでよかった!!)腕を三角巾で吊ってる、つまり治してもらえなかった日野に「あれれ?」となり、よく見るまでもなくトランクの上に東京バナナの紙袋があって「なるほどそういうキャラね(笑)」と理解できてしまったw。
この世界観に最終回でいきなり加わっても見劣りしないどころか誰よりも濃厚なキャラをこの短い尺で作り上げ、さらに京都支部でどんな扱いされてるのかまで想像させる・できてしまう溝端淳平すげーな!と心底から感嘆するけど俺好みの男って言ったの取り消させて(笑)。

で、ここまで「ヒルコ」として人心を操り「修理固成」を目論んでいたのは直毘審議官であり、その正体は飛鳥時代に修行によって事戸渡しの力を得たと言われる呪術師・役小角で、八尾比丘尼同様役小角もまた人形の肉を食べ不老不死となり生き続けていたが、さすがに寿命が尽きそうだってんで科学の発展により傲慢になり思慮が浅くなった人間を選別し、人間を甘やかし堕落しきった世にしてしまった神を全て黄泉送りにし選ばれし者たちを新たな神として世を作り変えようとしたってな話だけど(直毘のその主張に対し今の人間たちは守る価値などないが、どんなに愚かでも人間を守る責務からは逃れないし、何度裏切られても人間たちを信じるしかない。なぜなら「神」だからと返す興玉さんってのは、直毘がどれほどの力を得ようが所詮「人間」でしかないのだということを解らせる見事なやりとりだった)(それで言うとあれだけ何度も誘い口説いた寿正にヒルコ様の「正体」を明かすことなくただ利用してただけだったのも、そのドライさは直毘が人間だから、なのかな)神たちはその都度人間の身体として生まれ変わりつつ今日まで存在してきたのに対し、直毘は姿形が変わらないままずっと生きてるってことなんだよね?。そんな人間がどうやって内閣官房国家安全担当審議官なる役職に就けたんだろうか?と思いかけたけど、貼れば操れるどころか貼られた者の記憶すら読めるほどの呪符を使えるわけだしどうとでもなるか。なるほど。

で、やっぱり最後はキメてくれた荒波さんの助太刀によって直毘=ヒルコを拘束することはできたけど、いずれ必ず第二第三のヒルコが現れる・・・ではなくこれ伊耶那岐命と伊耶那美命の子供である「蛭子」が二宮のの子・・・ってことだよな?と思うんだけど、でもそうなると二宮に呪符貼った時点で二宮の記憶から「ホンモノ蛭子」であると直毘にはわかるはずで、特にそういう素振りはなかったし、以前興玉さんが「視て」善に全振りしてるって言ってたし、自分こそが蛭子だと思い込んでる人間なのかなー。マジの蛭子神ならいまさらあんな藁船作るか?とも思うしな。

室長に対し事戸渡しを行ったのは天宇受売命自身であった。
「なにかあれば私が興玉を守る」と宣言した通り、天石戸別神が興玉雅であることをヒルコに知られないために、自らに事戸渡しを行ったのだった。
直毘がそこには「愛情があったのだろう」と言ったけど、わたしもそう思う。神ではなくなった雨野小夢の「呼び出し」がヒルコに操られてる状態の興玉さんの魂に届いたのはまさしく「愛」の力だったのだろうと思う。
室長と興玉さんの「絆」を強く感じさせる最終回だったけど、それ自体はとてもイイとは思うんだけどでも!自身に事戸渡しを行うに際しこれまでずっと、なんどもなんども出会って夫婦として生きてきた猿田毘古神に対してなんか言うことないんかい!と思うのよ!わたしは!。芹田の気持ちを思うと切なさの洪水で溺れるわ!。

興玉さんとすれ違った小夢が呼び出しの鈴を持っていて一つ鳴らすラストシーンは、例えば小夢のバッグに鈴が着けられているとかだったら神に関する記憶は消されてしまったけど全決の室長として生きた時間はこの鈴が覚えてる的な、そんな印象になるだろうけど手に持って鳴らしたわけで、それは興玉さんに対する「合図」で、それを受けて興玉さんはサングラスを外したと、つまり興玉さんは雨野小夢に事戸渡しをしなかった(したフリをした)ってことで、だから芹田に対しなにも言うことはなかったし芹田もなにも言わなかったんだと解釈してるんだけど(それでもなんか一言あっていいとは思う)、日野室長はそれを解ってて見逃してくれた・・・と思いたい。まんまと騙されてお土産持って新幹線で京都に帰ったんだとしたらあまりにも残念すぎるもん。

なので続編は京都支部を舞台にしよう!。そして京都支部と東京支部どころかすべての全決支部が集結する映画を待ってます!!!(その場合戦う相手は世界の神々・・・だといろいろ問題が発生するかもだから宇宙からの侵略者とか?w)。