『全領域異常解決室』第6話

初回の感想でまず「やったー!おもしろい!」と書いたし前回の感想でも面白過ぎて幸せだと書いたけど、今改めて言いたい。
藤原竜也の主演ドラマがものすごーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーく面白くてわたしは幸せです!!!!!!!!!!

興玉さんの「僕も神です」から始まり雨野小夢の「私も神なんですね」で終わった今回はまさに「神回」だった。神だけにw。

まずここで一気に誰がなに神なのかが明らかになった。

これまでヒルコだとされていた謎の女・豊玉妃花は『豊玉毘売命』であり水を自在に操る能力をもっている
全決の局長・宇喜之民生は『宇迦之御魂神』というお稲荷さんとして人間たちにとても人気の高い神
デリバリースタッフの芹田正彦は道案内を特殊能力とする『猿田毘古神』
そして興玉雅は善悪を分かつことができる『興玉神

見てる限りだと興玉さんと芹田の間には命じるものと命じられるものという意味での「上下関係」があると思っていたので、芹田が猿田彦ならば興玉さんがまんま「興玉神」だったのは関係性として意外と感じたものの、興玉さんの口から「腐れ縁」と言われるとなんかちょっとときめくなw。

ていうかここまであれほどミステリアスだった局長がニッコニコで料理を振舞いながら「今回の人生で店を出したい」などと言っててキャラ変わりすぎってか人気あるってんだから“こっち”が本来の姿なのかなと思った瞬間「それは次の人生にしてください」とクールに言い放つ興玉さんにマジときめくw。

で、名前からしてこの人も神なのではないか?と、そしてヒルコの本命だと思ってた直毘は「人間」で確定としていいんだよね?。神である宇喜之がそう断言したんだから。
(ていうか全決が「神」であることを知っているのは総理と官房長官と担当審議官の三人のみって話だけど、今期わたしのなかの総理と官房長官は武藤泰山と狩屋孝司なので「え?それ大丈夫?」と思ってしまったことを書き残しておきますw)

これまた初回の感想で興玉さんは平安時代から生き続けている陰陽師で(芹田はその式神)、そのことを知っているのは担当審議官と全決局長のみぐらいのトンチキに期待したいと書いたけど、「全員神」というぶっ飛び設定にわたしのトンチキ想像力もまだまだだなと思い知った次第です。

だって誰が「転生を繰り返す大国主神」と「八尾比丘尼」との壮大なラブロマンス回があるなどと予想できたって話。
今回は神回だったと書いたけど、最も素晴らしいと思ったのは大隈邦男としての人生を送る神が、前回の人生で出会った運命の女性をそうと気づかず愛したもののその女は美の欲望に憑りつかれた怪物で、欲望をかなえるために自分に近づいてきたのだと思ったまま今回の人生を終え、一方の八尾比丘尼は愛する男を自分と同じ不老不死にするべく努力したが叶わず、神である男の記憶を消されてもまた必ず大国主神の魂を宿す者と出会ってみせると言い切るという、かたや転生できるしかたや不老不死なんだから次の人生でまた出会って愛し合えばイイじゃんという単純な話じゃないところ。

あとから現れた女に大隈を奪われた(と思ってる)人間の女が犬塚の“本性”を暴いてやろうと人魚を与え、大隈に犬塚を怪物だと思い込ませることはできたけど、醜悪な“本性”を晒したのは人間の女のほうで、そもそも先に大隈と出会い愛し合っていたのは犬塚のほうだったというこの後味はすこぶる好みだし、神たちの物語へと大きく舵を切った回にこういう話(を吉田鋼太郎で)をもってこられると、今後への期待がますます高まる。

妃花がこれまでの事件の種明かしをしてくれたけど、初回の神隠し事件の真相が文字通り「神が隠された(消された)」ということだったとか空いてるところにパズルのピースがビタっと嵌った感が凄まじい。

ってところで雨野小夢もまた「神」ならば、物心ついた時点で神としての記憶を取り戻すはずなのになぜ今の今まで自分が神であると認知してなかったんだ?って話になるよね。
前回興玉さんたちがヒルコ信者の三人組にやったことは「事戸渡し」という、神に関する記憶を消す作業だという説明がなされたけど、どこかの時点で雨野は事戸渡しをされたのか?だとしたら記憶が戻ったのはなぜなのか?はたまた雨野だけ「特別な事情」があるのか。

てか雨野さんが室長なんかい!!!。
豊玉さんが室長だと思ってて、そうではないとわかったところでじゃあ室長は誰なんだ?とずっと考えてはいたけどなぜだか雨野という選択肢がわたしのなかにはなかったんでマジで驚いたんだけど、雨野小夢が猿田毘古神の妻・天宇受売命だとすると「局長」と言われても「なんで?」となる。局長という地位に就くような神じゃなくない?と。
だから雨野が「局長」ならば天宇受売命ではなく別の神、ということになると思うんだけど、でも以前興玉さんは芹田のことを「意外とああいう人が運命の相手だったりしますよ」と雨野に言ってるんだよなー。
・・・まさかふたつの魂がひとつの肉体に入っちゃったとか?だから今まで神としての記憶が戻らなかったとか?。
確か大国主神の大隈さんが雨野を見て「噂はほんとうだったのか」と言ってたように記憶してるけど、その「噂」とは「マジで記憶を失ってるんだ?」ということではなくひとりの人間のなかに2人の神が居るってことだったりしてね(当初は双子だったのに妊娠中に一人になったとかで)。