『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン44話「しろバレ、くろバレ」

大人としては、というかドラマ(物語)としてはめちゃめちゃ面白い特濃30分なんだけど、「戦隊」としてはさすがにどうなんだろうなあ・・・。
犬塚翼とソノニ(と夏美)の関係性とか、雉野つよし・キジブラザーと犬塚翼・イヌブラザーの戦いとか、さらに次回以降描かれるジロウの事情、ジロウの村の秘密とか子供に理解ができないとまでは言わないけど子供が見て面白いとは思わないのではないかと思えてならないし、それで言うなら「全員揃っての初変身」は子供的にテンション上がる瞬間だろうにはるかの変顔という“いつものギャグ”にしちゃうのもこれでいいのか?とはなるかな。
別にわたしがお子さんの感情を心配する必要なんてないんだけど、まあちょっとふくざつな気持ち。

大人としてはここでこれまで一度も使われなかった犬塚翼のキビポイントを使ってくるか!ってことと、そういやルミちゃんジロウ以外の誰とも会ってないのか・・・という驚き&感心展開に感情が追い付かん!!。

ここまで引っ張ってきたイヌの正体バレだけど、ジロウもふくめて誰も気にせず?気づかず?流れるように全員変身し→夜中に理解して絶叫してそしてまた寝るはるかって、こんなバレ方になるだなんて誰も予想してなかっただろw。
つーか人間に対して「感情」を抱いてしまった脳人は粛清しなければならないとしながらも、自らもソノニと同じくおでんと漫画にクソデカ感情を抱いちゃってるソノイとソノザにそれができるはずがなく、そこでソノシが再登場・・・どころかソノゴとソノロクってここへきてまだ新キャラぶっこんでくるのかよ!?もうこちとらアップアップなんですが!。

って、ルミちゃんにまで仕掛けがあんのかよ・・・・・・!(頭掻きむしりながら)。
ジロウには見えてる待ち受けのルミちゃんが、雉野には見えない(写ってない)という、それだけを見ればルミちゃんはジロウのイマジナリー彼女なのか?と、そもそも桃谷ジロウの本体は「闇(虎)」のほうであり「光(龍)」のジロウは闇ジロウから生まれた別人格であるわけで、ルミちゃんと交流しているのが光ジロウであることを考えればルミちゃんは妄想の産物で実在していないとなってもなるほどとなりそうだけど、でもジロウに会いに行くつもりだったけど面倒くさくなったからやめるわと母親らしき人と会話してるシーンがあった記憶があるし、ぶっ倒れたジロウを介抱してくれたときも帰りのバスの乗降口でそれなりの時間ジロウと会話してるシーンがあったわけで、もしルミちゃんが存在してないならバスの運転手や乗客たちには「ルミちゃんを見送るジロウ」はさぞかし奇異に映ったはずだけどそんな様子はなかったし、なによりジロウがタロウに食べさせてタロウが昇天した「実家から持ってきた野菜でルミちゃんが作ってくれた料理」はなんだったのか?という話になるよな。
ジロウの幼馴染3人組とルミちゃんの4人で飲み会みたいなのやってるシーンもあったし、とするとルミちゃんが「ジロウにしか見えてない」ってことはないと思うの。
でも写真には写ってない。
とすれば、ルミちゃんや幼馴染、ジロウが暮らした村の人々は以前は存在していたものの、既に全員死者である・・・・・・とか?。
ジロウがペンギン獣人であるなら(その可能性は高いと思う)、ジロウが村人を全滅させ、そのとき光ジロウが生まれた・・・とかね。
ペンギン獣人には死者を動かす能力があって、だからバスの運転手たちにルミちゃんの姿が見えてはいたけど、でも実際には子供のときに死んでいるルミちゃんなので成長した姿で写真に写ることはできないとか。

・・・なんにしてもジロウこえーよ・・・・・・雉野とはまた違う怖さ。
ソノニも最後に身を挺したことで純愛っぽくなったものの「夏美」を殺そうとする犬塚を見ながら“夏美に間違えられて”言われた言葉を反芻して恍惚とした挙句「翼」呼びとか完全にヤバ女のソレだし、メイン人物の三分の一がこっち方面にヤバイって、ほんと井上敏樹だよな(で納得できちゃう)。