『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン46話「なつみのよのゆめ」

たった1話で雉野をはじめとする脳人に斬られた人間が救われ(解放され)、獣人問題が決着してしまうとは・・・。

コピーされるところを逆乗っ取りしたものの獣人パワーに押されて我を失ってるタロウが鶴獣人・みほのビンタ一発で目覚めるのはここまでの二人のやりとり、関係性からして納得の展開だけど、対して獣人問題は突如「許しの輪」なるものが出てくるのは(特撮らしくて)いいとしても、それ使えば脳人に消去された人間が許されて?解放されるにしても「許しの輪」がそんなところにヒョイと存在してて、ノーハードルで触れられてすんなり回せてそれでおしまいってのはお手軽すぎません?ていうかそもそも「脳人が消去した人間を許すアイテム」がなんで「ドン家が造った獣人の森」にあんのさ?とは思うんだけどね、でも「ドンブラザーズだからな」で流せちゃうのがすごいんだよな。
(でも獣人のシステム、獣人が実在する人間の姿になる理由が解った今となっては、犬塚翼に1年間このことを誰にも言わずに逃げきれたら夏美を返すだったか戻ってくるだったか言い含めたのはすごい捨て設定だったな・・・とは思うけどw)


ていうかジロウがあまりにも可哀想だし、タロウがあまりにも強すぎる。


獣人に対し創造主として「王の力」を見せつけたことで桃井タロウが「ドン王家の生き残り」であることの意義は(物語的に)証明できたし、脳人のほうも「ソノシゴロクをどうにかする」というひとまずの落としどころが見えたんでそれでいいとして(コンテンツ的に脳人トリオは今後も引っ張り続けたいだろうからここは「俺たちの(感情を知る)旅はこれからも続く!」でいいでしょ)、残りの話数はジロウのために使ってやってほしい。
雉野もまあ心配っちゃ心配だけど、でも雉野はなんなら寺崎さんの代わりに獣人の森の番人改め管理人にでもなって、鶴獣人と末永くラブラブ暮らせばいいよねで終わる話じゃん(水落ち+森への入り口である月に吸い込まれたからみほ獣人は生きてるだろ)。雉野がそれを望むなら。望むだろ。

ジロウは大好きなルミちゃんと幼馴染を失った。失ったどころか最初から「まぼろし」でしかなかったことを知らされた。
それを唯一の家族である寺崎さんから突き付けられて、そして唯一の家族である寺崎さんをも失った。
「光(龍)ジロウ」はルミちゃんたちと遊ぶようになったことで後天的に生まれた人格ってな話だけど、ルミちゃんたちがまぼろしであったことを理解したことで、光ジロウはどうなってしまうのだろう。
光ジロウが消えてしまうのだとしたら、残るのは本来の人格である「闇(虎)ジロウ」。
闇ジロウの望みはただ一つ、ドンモモタロウに勝つこと、だよね。
こうなったらもう闇ジロウを思いっきりタロウと戦わせるしかないだろう。たとえそれで負けたとしても、闇ジロウにとっては本望だろう。それぐらいしかジロウを救う術が思いつかない。

って、そういやムラサメとマザーなんてものもいましたっけね・・・・・・。ジロウはこっちをどうにかすることでどうにかなるってセンもある・・・・・・か?。


ってところで次回の予告なにアレ。
タロウの宣言で獣人は森から出ることはなくなったことだし役目は終わったということなのでしょうが、なにしてんですか陣さん。
今回のこの終わりから次回アレってマジで視聴者の理性を破壊しにきてるだろ。