『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン45話「カカむらガガむら」

いやさあ・・・「ジロウ」と「獣人」と「ペンギン」と「華果村」、そして「ジロウとムラサメの因縁」にはひとつなぎの『秘密』があるんだとは思ってたけどさあ・・・

『ジロウの育ての親である寺崎さんは実はドン家の者で、獣人の森の番人であるが、番人として「不可殺」になるべく自らペンギン獣人になった。しかし不可殺とはいえ不死ではなく、獣人の森で眠る「本体」の寿命がそろそろ尽きるとなり、ジロウを自分の「跡継ぎ」にしようとしていた』

こんなことだなんて想像できた人いないだろ・・・・・・。

それがペンギンであることは(残り話数を考えても)確定として、ジロウがペンギン獣人or寺崎さんがペンギン獣人、華果村は獣人の村と、そんな予想は誰もがしていた(できていた)から方向性としては間違ってないんだけど、間違ってないのに予想をはるかに超えてくるとかほんと凄い。もはや凄いとしか言えん。

華果村に到着したタロウたちが「人気のない寂しい村だ」と言ってたし、ルミちゃんたち「幼馴染」は寺崎さんがおそらくペンギン獣人の能力でジロウに見せていた幻影のようなものなのだろう。
それはいずれ跡を継がせるために村との繋がりを保ち続けさせるという目的があってのことでしょうが(普通に考えたら跡継ぎ候補を村から出してはならないとなるだろうけど、ルミちゃんたちがいればジロウは「里帰り」として村に戻ってくるから「その時」が来るまで好きにさせてたと)、その日が来るまでは普通の男児として少年として青年として楽しく暮らさせてやりたいという親心もあったのあろうと、救いを求めてそう思いかけたんだけど、でもそういうことならばつまり「光(龍)ジロウ」という別人格は寺崎さんの親心によって生まれたってことになるわけで、そして元の人格である「闇(虎)ジロウ」が跡継ぎとなることを受け入れるとは思えないわけで、幻影に囚われたまんまなにも知らずにペンギン獣人にさせられそうになっていたということは、まさかそこまで見越して幻影を見せていた・・・・・・のだろうか。


などと考えていたら、えええええええええええええええええええ!?タロウが身代わりになるって、えええええええええええええええええええええええええ!???。


ここで桃井タロウが『ジロウの代わりに俺がペンギン獣人になって番人を務める』と決断をするだなんて、一体だれが予想できたというのか。

でもちゃんとそこに至る布石はあったんだよね。雉野の奥さん・みほちゃんとして人間世界に溶けこんで暮らす鶴の獣人との間で交わされてきたやりとりを思い出せば、「ドン家の者」としてタロウが「責任を取る」と考えるのは至極当然のことなのよ。
タロウにとって自分が「ドン家の者」であることはなによりも優先される、いや唯一の「存在意義」なのだろうし。

でもやっぱりこの展開はあまりにも衝撃すぎて、ソノゴとソノロクが登場したことも雉野がヒトツ鬼(3回目)になったこともノー説明で謎のロボ「キングオージャー」が現れたことも、そしてソノシによって雉野が消去させられてしまったことすらも頭に入れる余地がないです・・・。
ていうか以前未来のはるかと教授がやってきた回ではるかがタロウに激怒してたのは「ひとりで勝手にペンギン獣人になってしまった」からなのか・・・そら怒るわな・・・。


でさ、寺崎さんが獣人になってまで獣人の森の番人をやってる一方で、陣さんもまたタロウを育てた罰で謎空間に幽閉?されつつ獣人が人間界に行かないようにゲートの番人やってるって話だったけど、猫獣人やら鶴獣人やらが人間界で暴れてるわけで、「番人」って一体・・・・・・・・・。