『ショウ・マスト・ゴー・オン』@世田谷パブリックシアター

めっっっっっっっっっちゃめちゃ面白かった!!!!!!!!!!!

感想はマジでこの一言。
91年と94年に上演されたものは映像としても未見で完全なるまっさらの状態での観劇でしたが、いやあ笑った。堪えきれずに声出して笑っちゃったし、笑い過ぎて涙が出た。

とある劇場の舞台裏で上演前から上演中、そして上演後に起きるドタバタ騒ぎを描いた作品で、登場人物は16人と結構な大所帯なんだけど、各人にしっかりと役割があってそれが物語の流れのなかでバシバシ嵌るのが気持ちいいのなんのって。
1幕であちこちに隙間なく種を撒き、2幕でそれらが次々と花開き、怒涛の勢いで刈り取り最後は綺麗な更地になりました、といった感じで計算しつくされた脚本に度肝を抜かれましたわ。三谷幸喜やっぱすげーなと上演中300回は思った。30秒に1回ペース。
50分しかない1幕はまさに「仕込み時間」なんだけど、明らかにそう(仕込みだ)とわかるものもあれば一見してそうとはわからないものもあり、観終わってから思い返して過不足なしの完璧なる仕込まれ具合に感心を通り越して恐ろしくなったほど。

そして2幕の爆発な。もうずっと笑わされっぱなし。
松と太鼓の使い方は上手すぎて比喩ではなく震えたし(こんなに面白い「バーナムの森」は初めてよw七右衛門のアレがこう使われるとはww)、本役は浅野和之さんで、わたしが観た回は三谷幸喜さんが代役を務めていた医者の先生の「オチ」なんてマジで存在を忘れてたもんでゲラッゲラ笑ったもんね。

つーか博多・京都公演では負傷した小林隆さんの代役を務め、東京公演ではシルビア・グラブさんの代役、そして浅野和之さんの代役と、それぜんぶこなす三谷幸喜はマジでどんだけすごいの?って話だし、なにそのリアルショウマストゴーオンって話よ。


ほんっとに面白かった。なんどでも言うしなんどでも言いたい「面白かった!!!」。
ゴールが見えないなかで毎日幕を上げるために走り回ってくれている裏方さんへの感謝とともに舞台(観劇)っていいな!と心から思える時間でした。
内容もまったく違うし(でも両方とも「コメディ」ではあるか)、かたや16人の群像劇かたや二人芝居とスタイルも180度異なるけど、同時期に上演されている上と下の劇場がどちらも立ち見ぎっしりの満員御礼だってことも嬉しい限り。
あー楽しかったー!!!。