『ファーストペンギン』最終話

感想を書くなかで「敵」という表現を使ってきたけど、終わってみれば「悪人」はいなかった、という温めの最終回になったのはやはり「実話」を元にしてるからなのかな。

和佳が言う「手打ち」は和佳の「やらかし」の落とし前というよりも政治家先生の面子を守るためのものにしか見えないところを、「政治に興味があるならいつでもこい」と和佳を認める発言をさせてバランスとるあたり現実に対する忖度的なものを感じたものの、でもまあそれが溝口さんの改革の実現に繋がり、溝口さん自身の口からそれを会見という公の場で発表できたという落としどころはよかったと思う。
あえて初回と同じ啖呵を切らせて、そこに乗る感情は真逆というリプライズ作劇もキマったし。
永沢くん以外はな。

もう一度言う。

永 沢 く ん 以 外 は な。

いやさー、彼女が妊娠したので結婚するから漁師をやめるという永沢くんのその彼女がこんな感じの足立梨花って時点でまず予想を裏切られ、でもこんな感じの足立梨花ならば妊娠は永沢くんを試すための嘘なのではないか?という疑いは「別の男の子供でした」というこれまた予想を超えた展開となり、さすがだぜ足立梨花!で終わったもんだと思ってたんで「離婚しました。社長さんが住みやすいって言ってたから来ちゃった♪」→紋付き袴の永沢くん という猛ダッシュ展開にただただ白目るしかなかったです。
社長がいなくなったさんしに事務員として入ったこのクソ女に漁師のオッサンたちが転がされまくる姿を容易に想像できるけど、そんなことになったらすやすやのメンタルが大変なことになるだろうから事務員の話はお断りされててほしいわ・・・わたしのメンタルのためにも。