「ラスボス」だと思っていた組合長もより大きなものに従うことを強いられる歯車のひとつでしかないという展開は面白くも怖ろしい。
漁業に限らずこの構図はいたるところにあって、長きにわたってその構図は権力者によって守られ続けているのだろうし、その影響が子供社会に及んでいることもまた現実にあるのだろう。
高志のカーチャンという“弱者”が犠牲になってしまったことで、嫌がらせをしていた者たちが目を覚ましてくれるのではないかと、もう歩けなくなるかもしれないというカーチャンの犠牲に対してそんなものでは釣り合いは取れないけど、そういうことになるならば“ドラマとしては”気持ちの収まり所にはなるかなーと思ったのに、
「自分たちはなにも悪いことなどしていない。悪いのは除け者にしようとした奴らのほうだからお門違いの反省などするな」
などとここへきて「まっとう」なことを言い出す片岡さん・・・。
いや確かにそれはその通りよ?ごもっともですよ?でも目には目をじゃないけど「ぶっ潰す」ようなことをしたら漁協や他の漁師たちとの間に決定的な溝ができてしまうだろうと、そんな状態で家族諸共暮らしていくのはさすがに厳しいだろうにどうすんだよこれと思ったら、「告発するぞ(告発されるぞ)」と思わせるだけ思わせておいて「おさかなボックスの知名度を上げる」という当初の目的をしっかし果たしました、告発?カットされちゃったね~ という和佳の「作戦」であったとは、つくづくすごいなこの人。
あれ?でもこれもしかしてこれまた先生の入れ智恵だったってことなのか?。
「カミングアウトしたらラクになっちゃって~」という先生のキャラ変の記憶しかないんだけど、まあ先生がマジで「ラク」になったならそれでいっかw。
(それまではなんとか理性を保っていたのに「オカマ」と言われた瞬間プッツンしちゃった片岡さんは、息子思いであることは確かだとしても息子の性的嗜好についてはやっぱり根本的なところを理解してないよなーとは思う)
で、本題だけど永沢くん、おまえ女の趣味が悪すぎだろう。
漁師を辞めてほしいという相手の希望と、漁師という仕事が好きだという自分の気持ちを秤にかけて、相手の希望を優先すると決めたならそこはいいよ。
でも相手の愛情を試して応えてくれることで満足することを繰り返す女はどれだけ愛情を注いでも満足しないって。
そばにいてやることで「変わるだろう」と思ってるかもしれないけど、こういう女は変わらないし、母親になったらこんどは子供をアクセサリーにするタイプだよ(ていうか「妊娠した」ってのも漁師をやめて神戸で一緒に暮らしてくれるか試すための「嘘」なんじゃないかと疑ってすらいるんだけど)。
それでも子供ができてしまったからには妻子のために尽くすのが永沢くんという人間なんだってことはここまで見てきてわかってる。わかってるからこの先の永沢くんの人生を想像して気の毒になってしまうわ。
でもこれ「10年前」の話だし、10年後の現在は男手ひとりで娘を育てながら漁師をやってる永沢くんでもぜんっぜん驚かないからね?w。