『仮面ライダーセイバー』第19章「炎と光、剣と剣。」

ユーリの言葉が気にかかるし「剣で確かめる」とやってきた大秦寺はメギドの中にいる人間が助けを求めていることに気づいたんだよね?。だから飛羽真がそれを戦いながら説明したわけだよね?。説明だけだったらそんなことは(本とは関係のない人間がメギドになるだなんて)信じられるはずがないところだけど、メギドの中に人間の存在を察知したんだよね?。だとしたら(消えた人間メギドを探すよりも飛羽真の真意を剣で確かめることを優先したぐらいだし)飛羽真の言ってることに、その思いに理解が及んでもいいだろうと、それを『剣』から感じ取ったのだろうと思いきや(大秦寺が最初の理解者となってくれることで話が進むことを期待したのに)、剣を交えても「何も響いてこない」って心底意味がわかんないんだけど。

現状って飛羽真が力を持つことの危険性が問題視されてるように聞こえるんだけど(「思える」ではなく「聞こえる」ね。耳から入ってくる情報が脳に到達しないのよ・・・)、手持ちの装備を総動員して、アーサーやドラゴニックナイトを使用して戦う飛羽真に対しブック1冊の初期装備の大秦寺が対抗できるどころか圧倒するほどで、それはまだ飛羽真が力を使いこなせてないからで、だからこそ今のうちに力を回収しなければならないということなんだろうし、大秦寺相手にフォームチェンジはすれど飛羽真が本気だしてない、だから「何も響いてこない」ってことなのかもしれないけど、なんでそうなる?という苛つきしかないわ・・・。

それから今回のジオラマ好きのメギド化高校生、この子がメギドにされたことと飛羽真のところに訪ねてきたことがまったくもって無関係っていくらなんでも作劇が雑すぎるだろう。
王様メギドと戦ったあと店に戻ったら見知らぬ少年が居て(一応書店なんだから普通は「本屋の客」だと思うだろうに「誰?」じゃねーだろよ)、小説ではなくジオラマがすごいですねと言ってくれた直後に様子がおかしくなって店を飛び出してった先で王様メギドになったのを目撃して君だったのか!?って、メギドが知り合ってから5分も経ってない人物ってあまりにもひどい。
冒頭で飛羽真がファンレターを読んでて、それは以前からジオラマを通じて交流してる人で、今日遊びにくることになってるとかさ、それだけでシンゴくんと飛羽真は旧知の間柄で飛羽真にとっては大事なファンであり友達なのだろうと想像できるし、シンゴくんが王様メギドだと判明したときの「君だったのか!?」という衝撃も、絶対に助けるという熱量も、見てる側もちょっとは理解ができるじゃん。
今回はキラメイジャーも「同好の士が怪物にさせられてしまった(怪物の正体が知人だった)」という同じような設定だったけど、出会い方・仲の深め方・相手に対する主人公の思い、すべての要素の濃度が違い過ぎて、もはや哀れに思えてくる。