SHINKANSEN☆RX『ZIPANG PUNK 五右衛門ロック3』@東急シアターオーブ

初日から張り切っていってまいりました。初オーブ!!。


・・・・・・・・・・・・・・・とテンション高くいきたいところではありますが・・・


噂にたがわずオーブ超クソやな(笑)。


空間としてはオサレ。無駄にオサレ。でも使う方(客)の目線としてはそのオサレさ完全に有難迷惑でしかないわ。
ロビーが吹き抜けになってるせいか小っちゃい階段があちこちにあって、ぐるぐる回らされるから1階と2階を上り下りするのがめんどくさい。しかも上りのエスカレーターはあるけど下りはないから時間ないのにどうやって下りればいいのかしばし分からずイライラしたし。
ていうか1階(入場階。ここに至るまでも階段2つ上らなきゃならない)と3階ロビーは飲食不可で飲食するなら2階のロビーに行けって時点でハァ!?と思うのにそこの動線がコレってほんとなに考えてんだろうか。2階に行ったら行ったでこの劇場のウリである景色を見せるべくガラス窓に面したスタンド用テーブルは窓に沿って作ってあるけどソファ(ベンチ)の数少ないし、1階ロビーに至っては座るとこないからね。これ高齢者や足が悪い人にとっては不親切この上ないだろ。ついでに言えばそのウリの景色とやらも見えるのは渋谷の景色でしかないからただのギラギラネオンだし(公式かなんかで夕焼け空の写真を見たけど、あんなもの見られるのマチネ終わって帰る時ぐらいだろ)。
トイレは使わなかったんでわかんないけど1階上手奥にあるらしき女子トイレの列をロビーと客席を行き来する階段に並ばせてて通路狭くなるし、流れ見た感じではそんなにサクサク進んでる様子ではなかったかなー(最後尾のプラカード持ってる係員はいた)。
帰りも帰りでエレベーター使って地上まで降りたんだけど、このエレベーターはどこの路線(電車の)方面ですよってなプラカード持ってる人はいたけど肝心のエレベーター前で列を整理したり誘導する係員がいないから、新感線の初日だけに観劇慣れしてる人が多かったであろうからか押し合いへし合いにこそならなかったけど、これ客層によってはぐちゃぐちゃになるんじゃないかと。
客席は、椅子の感触はそんなに悪くないし1階20列のセンターブロックあたりは段差もしっかりあって見やすいです。前の椅子との間隔はもうちょい欲しい気はするけどこんなもんかなー。ACTよりは確実にマシだけど真ん中の席だと出入りはやっぱり苦痛。あと多分席に傘立てがなかったように思う。
ていうか寒い!!。1幕はそうでもなかったんだけど2幕入ってから冷房入れてんじゃねーかと思うほど背中も足元もゾクゾクしてきて、まぁ最初は興奮してた気分がだいぶ落ち着いてきてたからってのは多少関係してるにしても、それにしたってちょっと我慢できないかもってぐらい寒かったです。ブランケットの貸し出しもしてなかったと思うんで(客席間を案内して回ってはいなかったはず)、冷え症の人は防寒対策したほうがいいと思う。
そんでもっていっちばん「これって・・・・・・・・・」としろめったのは音響です。なにこのペライ音。音量自体はあるけど低音が全然伝わってこないし音も反響しないのか厚みというか迫力があんまりないの。歌声はそうでもないけどとにかく音がペライ。わたしの中で五右衛門と言えばコマのあの圧倒的な祭りパワーのイメージがまだしっかりと残っているんで、楽しいことは楽しいんだけどなんか違うというかなんか物足りないというか酒飲みたいというか(笑)、とにかく『ロック』であり『パンク』な感じがさしてしなかった理由は「音」にあるんじゃないかなぁ?。
青山がなくなっちゃうわけだし、この先新感線の歌モノはここでやるのかなーと思うとかなり憂鬱・・・。



というわけで、以上オーブの感想でした。



初見の感想はとにかく『春馬オンステージ』。
歌って踊って回って斬って、前髪キランとして変な声音でいっぱい説明してズッコケて、歌って踊って回って斬って、覚醒して煽って脱いでチンピラになって、名乗って回って斬るよ!!(笑)。
初日からかなり歌えてるしポニテとマントのような裾をひらひらさせ華やかかつ止めるところはビシっと止められる安定感ある殺陣もこれだけ出来りゃ上出来でしょ!だし、ダンスもキレてるし1幕と2幕ではガラっと変わる役柄もちゃんと演じ分けられてたし(特に覚醒→絶望→解放と変化する2幕は春馬の上手さ・器用さを見せつけられた)、なにより舞台上での見栄えのよさが素晴らしい!。ゴージャスと違ってこっちは存在がヨゴレな人が多いから(笑)、余計春馬の爽やかな見た目が映えるのよー!。これ春馬オタは見ないと確実に後悔する。
だがしかしその春馬を超える存在感の男とはそう、シャルル王子でございます(笑)。
分かっちゃいたけどシャルルうぜええええええええええええええええええ!超ウゼエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!(笑)。
てかもうズルいよねw。出オチかと思いきやウザさが尻上がりとか卑怯すぎんだろw。だって名乗りいっっっっっっっっっっっっちばんカッコいいとか意味わかんねーし!!w。わたしの周囲はかなりノリノリな人が多かったんだけど、シャルルがフード脱いだ瞬間と歌い始めた瞬間すごい歓声だったもんねw。
春馬の魅力が晴れ渡る秋の空のような清々しい華やかさだとすれば、浦井くんシャルルは自分で歌ってる通りまさにミラーボールのような輝きでw、その相反する魅力が同じ舞台の上に存在してることが妙に面白かったんだけど、でも二人が直接絡むシーンはほとんどないのが残念。
春馬はもちろん古ちん五右衛門とヒロインと絡むわけですが、シャルルは「同じニオイがする(笑)」じゅんさん前田慶次郎とその名も『派手好きが世界を救う』という(バカ)曲でデュエットするよおおおおおお!。
ていうか絡みと言えば!!!!!!!
じゅんさんの前田慶次郎と粟根さんの石田三成は麿パパ演じる豊臣秀吉の家臣なんだけど、慶次郎は「傾奇者」で三成は「石頭」だから犬猿の仲というか、まぁソリが合わないわけですよ。でも五右衛門たちにじゅんさん慶次郎が「ここは俺達に任せてお前らは先に行け」と言うとね、粟根さん三成が「その俺達には俺も入っているのだろうな」っつってじゅんさん慶次郎と共闘するの!!!!!!!!!!!
中合わせになりそうでならない!二人ともがあと一歩ずつ下がれば背中合わせなのに!30センチの距離が埋まらない!このもどかしさがたまらないッ!!!
わたしが一番燃えて萌えた場面はここでした(笑)。
そしてそして。
春馬や浦井くんに使った「存在感」とは桁違い意味違いの「存在感」だったのは麿赤兒です。
なにこの迫力。そしてオーラ。一度粟根さん三成に対して「光秀」と呼びかけてしまうという致命的なミスがあったんだけど、すかさず「おんなじような名前だから間違えちゃうんだよ」と言って笑いに変えちゃうのとかまさに『天下人』のソレ。
お祭り作品ではあるものの客演のメイン二人が若いのでよくも悪くも(対新感線比としては)真面目な舞台になってしまいそうなところを麿パパの“毒気”がいいアクセントになって古ちん五右衛門の外連味を助けてくれてる。


春馬のセリフが何言ってんだか聞き取れない場面が多々あったんで(音響のせいもあるとは思うのだけど・・・)、そこの成長を一番に期待しつつ、この舞台がどう変化していくのか楽しみです!。