『境界線上のホライゾン』第8話「全域の支持者」

アニメ化最大の難所と言われ、バトル描写とは真逆の意味でどう見せるのだろうかとドキドキしていたセージュンとトーリの相対からの〜イノケン乱入討論回でしたが、これ相当上手く纏めたんじゃないの!?。余白ゼロの作りだったんでセージュンの逡巡とか葛藤とか、息を飲むような「間」とかはなかったし、平行線のくだりは原作で読んだ時に異様に昂ぶった遣り取りだったんでもうちょっとタメが欲しいところではあったけど、でもあの原作の膨大な遣り取りから必要な箇所を的確に抽出し、局面が変化した際には便利キャラのネシンバラにそう言わせたりして耳だけでも最低限の流れを解らせるべく配置したって感じ。その上前半でセージュンとの絡みをバッサリカットしてくれちゃったから下手したらなくなっちゃうんじゃないかと思った黒藻の『たすけて まさずみ』を川上氏のお言葉を借りるならばアニメ的“脚本の技”でぶち込んでくれたんでもうそれだけで満足。まぁわたしが原作のここでボロ泣きした理由は『ほらいぞん いってたの』『まさずみ せいじか』『せいじか ひと たすけるの』『ぜーきん ひきかえ』ってのがあって、そんでもって黒藻が硝子にも似た透明で小さな石を出して『さんねんぶん おしごと けっか』『これじゃ たりない?』『もっと いる? だめ?』『ほらいぞん たすけるの どうすれば いい?』と言う健気すぎるホライゾン大好きっぷりに、だったんで泣くまではいかなかったけどさ、でもこれ以上の贅沢は言わないわよ!黒藻可愛いよおおおおおおお!ついでにいつのまにか黒藻確保に行ってたアデーレも可愛いよおおおおおおお!
ていうかAパートの体感時間が短すぎてまじビビッた。台詞の応酬で動きはほぼないと言っていいぐらいなのに、この吸引力はすげーよ。Aパートまるまる会話で終わると言うと魍魎6話を思い出すわけですが、魍魎ほどの超絶(動かさないけど魅せられる)演出ではないもののトーリのちょっとした表情の変化なんかで“感情”が見えたし、あと今回はセージュンの話を聞いてるモブ(一般人)がいっぱいいたのがよかったと思う。
しっかしこうやって声付きで見るとイノケンのセクハラっぷり凄まじいな・・・・・・。学生同士とは言えオッサンが女子高生をニヤニヤ言葉攻めとかサイテーすぎるw。しかも全世界の見てる前で!w。それを言うなら全世界の眼前でセージュンのズボン下ろして紐パンで隠された股間をまじまじ観察しおまけに胸タッチで貧乳確認してチョーーーーー女あーーー!のトーリの方がよっぽど酷いんだけどさw、でも今回のトーリはカッコよかった!!。もうこれまで蓄積された鬱憤が爆発するぐらいかっこよかったー!。
「ああ?何言ってんだオメエ!さっきからオメエの言ってることは全くワケがわからねえ!セージュンはなあ、俺がやりたいことを、その答えを見つけてくれた!やってやれないことはないってな!それは俺が出せない答え!俺以外の誰にも出すことができない答えだ!だから俺はセージュンを支持する!コイツだけが俺に答えをくれた!それが俺にとってのコイツの絶対評価だ!だから俺は絶対にコイツの! コ! イ! ツ! の! 言ったことを絶対に支持する!そう!絶対にだ!!」
ってさー、政治家志望の正純にとってこの局面で「たった一人でも何があっても支持するといってくれる人」ってのは最強の口説き文句よな。原作にある“俺達の代表、副会長はな”ってのと“他の誰が何と言おうとも、コイツのことをとやかく言おうとも”が省かれたのはちょっと残念だったけど(セージュンが心の中で言った「たとえコイツ一人でも」ってのを強調させるために削ったのだろうなという意図は充分伝わってきます)、それでもトーリまじまじカッコよすぎて吐くかと思った(笑)。いやまじで福山をトーリにした意味キターーーーーーーーーー!って感じで興奮しすぎてオエってなったもん。やっぱこう強く何かを主張する福山最強。
あ、コニタン(小西君)とノブタン(正信君)からの質問を口調真似して読むってのは原作ではセージュンが“トーリの声だけど父上に問われてるようだ”的なことを感じるってな描写だったんだけど、こういう形にしたのは福山のアドリブで、しかもそれテスト段階からサラっとやってきてたらしく、原作しっかり読んでるからこそのアドリブではないかと更にトーリ(福山)株が上がるわー!(ていうかノブタンVerとかほとんどルルーシュ(笑))。
この福山に「ステイステイよーしよし俺ステイ」を言わせないとかあり得ないんで、BDのキャラコメでは絶対に言ってくれるわよねっ!。
ついでにイノケンが画面越しに乱入してきたときの「テェース!」に思わず耳疑ったんだけどw、あれも「オイーッス!」的なジョージのアドリブだと知り福山とはまたちょっと違う意味で生暖かい笑みがこぼれました(笑)。イノケンはジョージの声でアニメ化したことで俄然好きになったわ(笑)。
ウッキーの「拙・僧・発・進」がカッコよすぎて夜中に「ヒィッ!」と悲鳴上げてしまいましたw。あの変態チックな拷問武器もゾクゾクするしー!。でもわたしはノリキ派!!!ノリキのパンチが「軽い」と言われるのはアニメではもはや様式美!!誰が何と言おうともわたしはノリキが大好きなんだからっ!!。だってガリレオの天動説・・・あれウッキーはなんか身体硬そうだからいいけどノリキは防御術式展開してると言えどもタダでさえ露出過多なんだから少なからずのダメージはあるはずよ!それなのに次回ちゃんと立ち上がってるであろうノリキは根性ありまくりだと思うんだけどどうよ!?。
で、ガリレオがセージュンの目前まで一瞬で移動してきた地動説って『術をかけた相手を中心にしてガリレオ自身が高速移動する。その速度は天体の移動速度と同じであるため、見切ることは不可能に近い。』ってな技なんだけど、原作では御広敷に術をかけ梅組のところまで移動してきたんだけど、アニメではセージュンに術をかけたってことなのかな?。イメージ的には梅組とセージュンの距離がもっと近いってかもう一緒くたになってるぐらいで、セージュンの背後にいる御広敷をターゲットにしたからセージュンの超目前に移動したってな位置関係だったんだけど。
でも欄干に立ちさらに巨大さをアピるガリレオの前に飛び込んできた二代は超カッコよかった!。まさに「キャー!二代サーン!」。


次回はいよいよ麻呂の見せ場と賢姉のエロス爆発回かよ!。もう想像だけでなんか出そうなんだけど、麻呂ネタこれまでオールカットだったけど・・・だい・・・じょうぶ・・・・・・だよね?^^。