『仮面ライダーキバ』第16話「プレイヤー・非情のルール」

いやー、今回は素晴らしい!文句なし!!湿っぽさゼロで容赦なく(番組的には)何の罪もない一般人をバッタバッタと殺しまくる怪物に全く歯が立たないキバのピンチを救うために颯爽と重機に乗って現れたヒーロー名護さんノッリノリで爆弾投擲!!だもん。もう重機好き*1としては堪らない展開でラスト5分はヒーヒー言いまくりでした。今回は間違いなく神回だわっ!

どう見てもちょっと頭が弱い人だしあのガタイだし、普通だったら本能的に恐怖を感じてもおかしくないと思うぐらいなのに、実際に助けてもらった娘さんはともかくとしてその親父までもが簡単に大ちゃんを受け入れてくれるもんだから、人手不足で困ってることだし頭弱いのをいいことにタダで労働力を確保しようって魂胆なんじゃ!?なんて意地悪いことも思ってみたんだけど、ほんとにいい人でさぁ・・・お客さんもみんな暖かく見守ってくれててさぁ・・・ブレーキ壊れた自転車からひょいっと抱き抱えてくれた瞬間に大ちゃんへの想いを確信したんだろうなぁとかさ、あの娘さん(かなりかわいい。むしろレギュラーの誰よりもかわいい)が大ちゃんのことをどんどん好きになっていく過程が妙にドラマティックかつ説得力あったもんで、ホッコリしながらも、余計にこの幸せな時間は長くは続かないんだろうなぁって思ってすごく切なかった前半から、後半は一転してルークとしての記憶を取り戻した大ちゃんがお客さんどころか優しくしてくれただけでなく店を継がせたい(それはつまり娘さんと結婚させたいってことよね)とまで言ってくれた親父さんも、そして自分に純粋で真っ直ぐな好意を向けてくれた娘さんまでも容赦なく問答無用でなんの躊躇いもなく殺すんだもんなぁ・・・酷いよなぁ・・・これ子供番組だよね?って思わず自問したわよ。
ほていやで大暴れした時点ではまだはっきりとは記憶が戻ってなくて大ちゃんとルークが入り混じってる状態だったんじゃないかなーって想像したんだけど、 “どうして・・・”って泣きそうな顔で聞く娘さんの顔を見て、どんどんルークに戻りつつある中で大ちゃんとして娘さんを想う気持ちがこの瞬間だけかろうじて勝ち、「逃げろー!」とか叫びながら精神力でルークの行動を阻止し娘さんだけは助かるってのが定番パターンじゃない。ベタでもそれを求めたいじゃない。それなのに娘さんに何か言葉をかけるでもなく大ちゃんらしき何かが表出しそうになるでもなく、ほんと問答無用って感じで娘さんを即殺しちゃうんだもんなぁ・・・しかもライフエナジー吸われて透明になった娘さんの身体が倒れた衝撃で粉々になっちゃうんだもん・・・娘さんが大ちゃんに向けた気持ちなんて大ちゃん=ルーク(ファンガイア)にとってはこんなもんなんだと突きつけられた気分で、なんていうか、やるせなかったわ・・・。人間を一途に愛するファンガイアもいるって知ってるだけに。
しかもさ、何がすごいって、渡が大ちゃんを拾わなければあの店に連れていかなければこんな結末にはならなかったわけで、娘さんや親父さんが殺されるキッカケを作ったのは言ってしまえば主人公だってことなのよね。もちろん渡だけのせいではないとは思う。大ちゃんがみんなから愛される存在だったのは確かだし、渡が働かせてくれと頼んだわけでもない。でも渡が僕のせいだって悩んで悔やんで落ち込むことに対して“渡が悪いんじゃない”とは言えないんだよね。渡だって裏切られてるってのに・・・。そして極めつけはあの優しかったほていやの人達が大ちゃんの手によってライフエナジー吸われる様を目撃させられるのよ・・・。さすがに今回は渡が心底気の毒だった。裏切られて強くなるにしたって容赦なさすぎだろうと。
ていうか、大ちゃんどころかほていやの親父さんも娘さんもいなくなっちゃったという事実を渡は静香になんと言って説明するつもりなんだろうか。渡のバイオリンが突然ひとりでに鳴り出したのはキバットと普通に会話してる時点でそんなこともあるって思ってそうだけどw、さすがに大ちゃんとほていやに関しては説明に苦労するんじゃないかなぁ。重ね重ね気の毒だわ渡・・・。

しっかしルークは強すぎ。ゆりをぶっ飛ばされて怒った音也のイクサナックル突き上げて「てんめー 変身っ!」はかっこよかったけど、ガルルさんとイクサ二人がかりでも全く相手にならなかったもんなぁ(現代ではキバもだし)。つーか二人がアホすぎなんだけどw。特に次狼さん。カッコつけて音也に力を貸してくれって言ったはいいけど(病院の玄関先でのやりとりはまじでカッコよかったわ!)、考えがあるとか言いながら自分が率先してイクサになるってどういうことwww音也は生身で何をしろとwwwww。まずは自分がイクサになった状態でルークを追い詰めた後でイクサを音也に譲りガルルとイクサでトドメを刺すって作戦だったのかなーとは思うんだけど、でもガルルさん前にイクサ状態でルークにボコボコにされたやん・・・前回の教訓を生かしてなんらかの対応練ってきたのかっつーとそうでもなさそうだったし、ほんと何がしたかったのかとw。しかも二人の攻撃ことごとく相討ちだしwww(その点二人は似たもの同士というか息が合ってないわけでもないのか)。
ていうか、どれだけ音也の力を買ってるんだかしらんけど、戦力的にも戦略的にも音也(イクサ)と二人で戦うよりもドッガさんとバッシャーたんに協力してもらって3人がかりで当たったほうがいいと思うんだけど、どうしてそうしなかったんだろう。音也に頼む前にまず二人に頼んだんだけど、ガルルさんと違ってドッガさんとバッシャーたんは特にルークへの恨みを持ってるわけじゃないし、そんな強い相手と戦って万が一死ぬようなことがあったらそれこそ一族が滅んでしまうことになるし、そんな危ない賭けには乗れないよってな話だったのかなーと想像はできるけど・・・。となると次狼さんが他に頼れるのは音也しかいないわけで、冒頭でルークにやられた次狼さんがイクサナックルをその場に置いたまま“逃げ足だけは早く”逃げてったの見てオイオイそんな大事なもの忘れていくなよ!って思わずつっこんだんだけど、あれもしかしてゆりが背後にいることに気付いてて、音也を引き込むためにゆりがイクサを持って云々という口実を作るために仕込んだ・・・・・・ってことだったりするのかな。だとしたら音也の性格を把握した上での中々の策士っぷりなんだけど、でもなぁ・・・考えがあるっつった結果がアレだしなぁ・・・次狼さんにそこまでの策略巡らす頭脳はない・・・・・・気がするなw。
あ、でもゆりからイクサナックル取り返すときの、音也がゆりの延髄チョップ→倒れるゆりを次狼さんが支えて“地面に”優しく“放置”→次狼さんゆりのバックをがさごそ漁ってイクサナックル取り返す→ゆりは依然通路に放置されたままw の流れはナイスコンビネーションでしたwww。せめてゆりをベンチかなんかに寝かせてあげてくれw。

しかしゆりは気絶しすぎだよな。30分の中で2度も気絶させられる女もそうそういないと思うんだけど、ゆりはほんと頑張ってると思うわw。
あと音也がルークのファンガイア態を見て「ふざけたもん肩につけやがって」ってのには激しく同意!なにあれwラッパ吹いてんの!?w


そしてそして名護さんです!マル・ダムールに入ってきて渡に軽くニッコリと微笑みかけ「マスター、コーヒー」といつもよりもご機嫌っぽい口調で言う名護さんを見た瞬間、まじでキターーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!ってテンソンぐいーーーんと上がりまくり、わたしがどれほど名護さんに夢中なのか、名護さんを必要としているのか、改めて思い知らされました。名護さんがいない人生(キバ)なんてありえませんっ!!
今日も「負けたのは俺じゃない、イクサだ!」と仰る名護さんですが、前回と違って心持ち顔が緩んでてバロスw。口の端から笑みがこぼれちゃってんの、イクサの新しい力のことがあるからw。ほんっと名護さんは素直ってか悪い人じゃないんだよ、ちょっと、いやかなり人と正義の定義が異なるだけでw。
しかも今回の名護さんはキバのピンチに(新しいおもちゃ)パワードイクサーに乗って登場!!!
重機wwwwwwwまじで重機wwwww操縦席がむき出しwwwどう見てもショベルカーwwwwwかっこよすぎるっ!!!
ルークが召喚したデカイ物体と戦うドランさんの首ねっこをアームでむんずと掴んで
「どきなさい」
ってぶん投げる名護さんwwwwwwwwwwwwwwwwwなにこれwwwある意味電王の「もはや電車じゃないよね」を超えたわwwwww。

ルークの爪で腹グッサー!刺されて瀕死の状態で転がってるキバを容赦なく轢いて「今度こそ俺は完璧にキバに勝った!!!」って言うんじゃないかとドキドキしましたが、なんと今回の名護さんは
「お前達では無理だ。見なさい、イクサの新しい力を」
と力強く命令し、間接的にキバを助ける手助けを!!!!!
でも名護さんがイクサの新しい力を見せ付けたいキバは失神中wwwwwどこまでも残念な名護さんw。
てかこの時キバットがキバに対して思いっきり「起きろ渡!おまえがしっかりしないとキャッスルドランが力を発揮できない!!」って言ってたんだけど、名護さんの前で“渡”って呼んでいいの!?って慌てたのに名護さん普通にスルーしてたよなぁ。最初見たときはてっきりキバットとキバで「お前達」なのかと思って、だとしたら“渡”になんらかの反応してもいいと思うんだけどなぁって考えたんだけど、何度か見直してるうちに「お前達」ってのはキバットとドランのことを指すのかなって思えてきた。で、名護さんが“渡”に反応しなかったのは単に新しいイクサの力に夢中でヒャッホーーーーーイ!!ってなってたからキバットの言葉なんて耳に入ってなかったと。多分そういうことなんだろうなーってことで納得できましたw。
とか言いながら実は名護さん(てかイクサってか次郎さんだけどw)のなんていうのあの部分?ギア?操作にうっとりしたわぁ。まさに操縦してるって感じなんだもの。乱暴なまでにグイグイ動かす名護さんに本気でうっとり・・・女はああいうのに弱いんですw。いくら名護さんでもああも見事に重機を扱うのはさすがに難しいと思うから、先週でなかった理由は秘かに操縦を練習してたせいなのか!さすがです名護さん!!!
やっぱりパワードイクサーは飛べないのか。となるとあれって掴んで振り回してぶん投げるぐらいしか攻撃パターンなさそうなんだけどいいのかな・・・w。てかあの丸い物体なにwww見たところ3発しか積んでなさそうだから弾切れおこすんじゃないかとヒヤヒヤしたわーw。
「ハッ」「いくぞっ」「ハッ」「トドメだっ」
って気合いれながらギアをガシガシ動かす名護さんカッコイイです名護さん!!イクサの仮面の下で目をキラッキラ輝かせて運転してる名護さんを想像したらもうwwwwたまらんwwwww。
でも3発で倒せなかったらどうするんだろう・・・ほんきで心配w
でも名護さん、高架の道路にバケモノぶつけるのはさすがにまずいと思いますw。道路が壊れないまでもあれ相当な衝撃だったから事故が起こってても不思議じゃないもの。

傷ついた渡を抱いたガルルさんがドランの廊下を歩く(タイプ的に力仕事はドッガさんのが相応しい気がしたんだけど絵的にはガルルさんのが色っぽいからまぁいいやw)というキバ史上最高の引きだったし、予告で名護さんがガルルセイバーでキバを滅多打ちしてなんかポーズ決めてるとか大暴れしててムッキョーーーーーーーーーーーー!と思ったのに脚本米村か・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。あんまり期待しないでおこう・・・・・・。

つーかパワードイクサーの公式説明が

麻生茜(ゆりの母)が基本設計を行い、彼女の死後凍結されていたものが、1998年に再度開発が再開し、
10年の月日をもって完成したイクサシステムのひとつ。
進化や形態の方向性が特定できないファンガイアに対して、
もしも常識を超えるサイズの巨大ファンガイアが出現したら?という嶋の奔放な「If」が開発の発端となっている。
初陣は2008年のサバト戦。名護啓介が変身したイクサが搭乗したパワードイクサーは、
キバの召還したキャッスルドランを軽々と投げ飛ばし、パワードポッドの爆雷投てきによって
巨大なファンガイアのサバトを一撃で葬りさる事に成功している。原則戦闘用のビーグルであるが、
有事の際には被災地に出動し、
人命救助のための瓦礫撤去や障害物破砕のために使用する事も見越して設計されている

ってあるんだけど、まじかwwwww。もしもの展開であそこまでの物を作るとは嶋さん(青空の会)恐るべしwww。
しかも有事の際には人命救助ってそれなんてレスキューフォースwwwww

*1:働く重機も好きなんだけど、重機がトラックに載せられて普通の道路を移動してる姿がまた好き