『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』ドン10話「オニがみたにじ」

物心ついてからの戦隊視聴歴がかれこれ20年近くなるのですが、戦隊の一員が戦果ではなく(それもあるのでしょうが)レッドに「奉仕」することで得られるポイントを貯めて戦隊を辞めるなんて話を見る日が来るとは思ってもみませんでした。

ドンブラザーズが始まってからずっと「わけわかんねえ」と言い続けてますが、なにを考えてこんな話を作るのか真面目に意味がわからない。

人間ドラマとしてはすこぶる面白いとは思う。仕事として戦隊をやる人がいれば私利私欲のために戦隊をやる人もいるなかで、今回の戦隊はレッド以外は言ってしまえば「無理やりやらされてる」わけですよね。なにがなんだかわからないまま変なサングラスを掛けさせられ、問答無用でアバター世界で戦うことになってしまった。それどころかその代償として何かを失う羽目になってる。この時点で設定としてはものすごく面白いと思う。

で、その状態にそこそこ慣れたところで自分が戦隊を辞める(それにより失ったものを取り戻す)代わりに他の誰かが自分の代わりとして大切なものを失い戦うことになってることを目の当たりにし、改めて「今自分が持っているものを捨ててでも戦う理由」を見つける話であったわけで、それはまさにヒーロー番組としての面白さだし、それを「最年少」の「ヒロイン」がキメてみせることに違和感、もっと言うなら(時代的な意味での)取って付けた感がないのは素晴らしい。
再び「トウサク」と呼ばれる道を自ら選び、虹を見て綺麗と笑えるはるかは紛れもないヒーローだよな。

ていうかはるかの代わりにオニシスになったまりなさん(トラウマで手が震えてるし自分が撮ったはずの写真を奪った相手の写真にステーキナイフをぶっ刺すとかメンタルやられてるっぽかったけど、それがまあ普通だよな。はるかはやっぱおかしいよなw)とタロウの間に流れる空気がなんかエロくね?とか思ってしまって申し訳ない。
(ポイント使って別の世界線?に飛んだはるかはドンブラやってた記憶を持ったままだけど、はるかの代わりにオニシスになってはるかが復帰したことで本来の軸?さらに別の世界線?で写真大賞受賞となったまりなさんの記憶はどうなってんだろ?。それは元ドンブラであるならばみほちゃん=夏美問題でも重要なポイントになるよな)


と、ちゃんと明文化できる「面白さ」であるはずなのに、でも感想としては「わけわかんねえ」になっちゃうのがマジでわかんねえ。
いやだってロボタロウギアなんで全員持ってんのよw。とはいえそんなこと(それぐらいのこと)はどうでもいいとも思うんだけどw。

あとはるか使ってこんなに熱い話をやる一方で獣人に襲われたバスの乗客代表として例の刑事さん使って話進める構成が容赦なさ過ぎるけど子供はマジでこれついてこれてんの?。