『麒麟がくる』第37回「信長公と蘭奢待」

当初の予定(脚本)といろいろなことが変わってしまったであろうことは察しますが、室町幕府の滅亡がアバン扱いで、信玄はともかくここまで引っ張った朝倉(+浅井)の滅亡が手塚とおるのベロ出しと安っぽいテロップで終了にはさすがに言葉がでないです・・・。
ユースケ義景の自刃ぐらい見せてくれてもよくない・・・?切腹撮るのにコロナはさほど影響なくない・・・?。

この作品の明智十兵衛はあれだけ長期間朝倉の元に身を寄せていたというのに恩義的なものはほとんど感じてないし(わずかに感じていた恩は比叡山の一件で返したと思ってるんだろうし)ナレで充分だろうと言われるかもしれないけど、ここへきて織田信長のあらゆる意味での『勢い』が画面の中で言われているほど感じられないのは映像として見せてくれないからじゃないかな。

それでいて追放された義昭を訪ねた駒による説教シーンはじっくりやるのよね。義昭の心情を、「戦を無くすために今は戦をやらねばならぬ」と“かつての十兵衛と同じことを今義昭が言ってる”ことを描き、そんな義昭に初登場時からこれまでをぜんぶひっくるめてドラマとして「お疲れ様でした」とするシーンだ(から必要だ)としても、合戦を描けないぶん「蘭奢待」で信長の「立場」を内外から描くという意図であることを理解するとしても、45分のバランスを考えるともう将軍&駒はうんざりなんです。

でも蘭奢待を切り取った瞬間完全にエクスタってた信長は最高でした(ついでに信長の背後から蘭奢待をのぞき込む安藤政信が男前すぎた。勝家じゃないけど)。
からの信長から「半分」を献上されて(父上が喜んでくれると思って松平広忠の首をお土産に持ってったことを思い出す・・・そういうところ今も信長はあの頃と「変わってない」んだね・・・)静かに怒る玉様帝がまた最高。信長が自分に贈ったものを毛利に横流しすることの『意味』をわかったうえで「朕のあずかり知らぬこと」とする玉様の帝が恐ろし最高すぎる。

ていうか、いやいやさすがに信長様から帝に蘭奢待の欠片(半分)を送るのはマズいですって!と止めない十兵衛ってなんなの・・・?。史実がどうだか知らんけどこのドラマだけ見てたら十兵衛は「一大名が帝に蘭奢待を献上する」ことの意味を正しく理解してるだろうし止める(諫める)立場にあると思うんだけど?。

そして(裏事情はそれとして)最近あんまり姿を見ないと思ってたら情報を流しシレっと織田側に立ってる藤孝の強かさよ。おまえその調子で十兵衛のことも裏切るんだね・・・?。


って、予告で十兵衛ちゃん信長っぽいマント着用してんだけどなにあれ!?なにあれわたしヤバイやつじゃない!??

って、予告になんかイケメンおったぞ!?と思ってよーっく確認してみたら須賀貴匡!??須賀っちが斉藤利三なのかよイヤッフウウウウウウウウウウウウウウウウ!!(わりと無理やりテンションあげてますw)。