『麒麟がくる』第19回「信長を暗殺せよ」

まあそうなる(そういう扱いになる)だろうとは思ってましたけど、この流れで義龍をナレ死させるかぁ・・・。
この期に及んで十兵衛との間にこんな会話をするだなんて、じゃあ長良川のアレはなんだったんだよ?とは思うものの、でもこの会話から父を殺して手に入れた美濃をそれなりにうまく収め、幕府で要職に就くほどになったものの孤独で、道三のこともナチュラルに「父上」と呼んじゃって、次あったら殺すと言った十兵衛にしかそんなことは言えなくて、だから側にいてくれと懇願するもやっぱりフラれて、何度も何度もフラれ続けて、最後の最期までフラれ続ける涙目の義龍には“そういう目線”でキュンとしました。義龍英明さんおつかれさまでした。

ていうか、越前での2年がセリフのなかで一瞬で過ぎてしまってやや白目・・・。明智塾で子供を教える十兵衛先生もっとみたかった・・・。

煕子にややこが出来たと大喜びの十兵衛ですが(萬平さんを思い出させるハイテンションw)、浪人暮らしだそうだし2年たってもあの家にみんなで暮らしているんですよね?
・・・・・・あの環境で妊娠か・・・・・・・・・とか思ってしまってマジでスマン。

で、過ぎる年月といえば「(9年も経てば)人も世も変わる」と言った将軍様ですが、信長の申し出をあんな形で収めるという提案しかできず、それについて藤英・藤孝兄弟以下家臣たちがなにも言わず(言えず)、でも「いや義輝様そういうことじゃなくって・・・・・・」という空気はビンビンで、挙句初対面の信長にまで一瞬で見限られるとか哀し切なすぎる・・・。
十兵衛の心を奪った朽木でのあの儚さなど9年たてば消え失せてしまうのはそれは仕方のないことだけど、完全に腑抜け、もっといえば虚ろになってしまってるとかもはや哀れですらある・・・。

でも長慶が献上したあの刀、あれはアレの前振りですよね!?。そうに決まってますよね!?。
この状態からなにがどうなってそんな最期を迎えることになるのか、楽しみなような怖いような、いややっぱり楽しみ!(なんだけど、ナレで済ませられ・・・・・・いやいや、それはない、それはないよな!?ないと言え頼む!)。

土田御前の信長に対する言い分はなんかもう・・・うわあ・・・ってな感じだなぁ。
なんだっけ?大事にしてた小鳥を殺され茶器を割られ、だっけ?大切なものを壊され続け傷つけられてきたと語った延長線上に「信勝の死」があるように聞こえたもん。そういうつもりで言ったわけじゃないのだとしても、土田御前にとっては「(長男と違って)色白で綺麗でうつけなどではない次男の信勝」は大事に愛でていた小鳥や茶器と同じというか、それの“最たるもの”だったんだろうなと、わたしにはそう聞こえた。
と同時に、大事なものを信長に壊され続けたという話が本当なのだとしたら、それは子供ならではの「うっかり」などではなく、父上を喜ばせたくて広忠の首を持ってきたのと同様に、愛でているものがなくなれば代わりに自分を可愛がってくれるのではないか、ただ純粋に「母上の気を惹きたくて」やったことなのではないかと、そしてその結果「母上を悲しませてきた」という自覚はあるのだろうと、そうも思えて、やっぱり「うわあ・・・」という反応しかできない。

つーか、この作品で、なぜ信勝が死んだか?と言えば病気だという兄の見舞いに毒入り水を持ってきた=兄を殺そうとしたから、であるわけで、まさに「お前が飲めええっ!!」→飲みました、死にましたってことなんだけど、信長暗殺の企みを母である土田御前が知っていたのか否か、わたしが知りたいのはそこなんだけどな。

もう一つの信長暗殺計画を阻止すべく十兵衛が裏で動いてましたってのはこれまでの積み重ねによるものであり主人公らしい働きで面白く見たけど、でもちょっと待てと、いくら織田と懇意で細川藤孝が直々に「よろしく頼む」と手紙を送ってきたとはいえそれは2年も前のことであるわけで、今現在は家臣でもない単なる浪人を公方様への献上品を届けるための使者として送るか普通?。
わざわざ上洛して火中の栗を拾うなどしたくないというユースケ義景の言うことはまあ尤もではあるんだけど、だからといって身分的には浪人を送りこむとかユースケ義景はやっぱりアホなのだろうw。利政と違ってせめて金だけはたっぷり出してくれたと信じたいw(公方様に謁見するときに着用してた十兵衛の衣装は義景が持たせてくれたと考えるべきでしょうが、わたし的には藤孝に借りたということにしたい。自分の着物を十兵衛殿に貸してやる藤孝で2週間はイケる)。

あと染谷信長がどんな感じで「美濃と摂津交換してくれね?」と言ったのか、そしてそれを聞いた鋼太郎久秀の反応を見たかったよー。