『集団左遷!!』

例えば堺さんと比べて福山雅治は支店長どころか銀行員にすら見えないよなぁ・・・。
「がんばりたい」ってのがキーワード(だよね?)だけあって始終走ってた印象だけど、ちょっと・・・・・・見てらんないって感じでした。福山雅治のイメージにはない役をあえて演じることがこのドラマ(企画)の主旨というか肝ということなのでしょうが、空回りすぎてて痛々しい。面白いとか面白くない以前に福山雅治と片岡洋という役、そのキャラクター性とがあまりにも合ってなさ過ぎて、いたたまれない気持ちになってしまう。
こういう役って、今回で言えば三上博史に対して土下座で訴える場面、この演説シーンにどれだけの熱量とキレを持たせられるかにかかってると思うのだけど、今期目標を提示され、蒲田支店の置かれている状況、自分たちは頑張ってもいいのか、頑張らないほうがいいのではないかと福山雅治に問う香川照之の説得力というか「聞かせる力」に比べるとその差は歴然すぎて気の毒になるレベル。

新境地とか挑戦とか、そういう選択をしたくなる気持ちはわかるというか、そういう状況・時期にあるんだろうなーってことは想像できるんでそれ自体はいいと思うんだけど、コレじゃねーだろと。完全に進む方向間違ったよね感が初回にしてアリアリすぎて。適材適所って、やっぱりあると思うよ?。

本部務めの冷徹なエリートが大昭和でしたっけ?吸収合併した地銀の「元本店」という云わば最後の砦を廃店にする命を受けて支店長として赴任するも、部下たちの「働き」に感化され、いつの間にか廃店を回避すべく頑張っちゃってました!ってな話ならまだしも、なんの思い入れもない支店に赴任早々本部の意向に逆らって「廃店反対」「がんばりたい!」ってんじゃキャラとしての伸びしろもないし、神木さんが固執してた町工場は横取りとはいえ別の支店が引き継ぐことになったし廃店になったら遠くの支店に行かなきゃならないおばあちゃんにはほんとうにおばあちゃんの負担を気の毒に思うならゆうちょあたりに乗り換えればいいとアドバイスすればいいだろうし、この支店を「残さなきゃならない」理由って特になくない?。主人公が「がんばりたい」って言ってるだけで、かといってこれまでずっと銀行員やってたはずの主人公が本部に逆らってまで「がんばる宣言」する理由・動機もわからないし、面白くなりそうな要素が全くない。

なにを意図してのことだか刑事ドラマネタちょこちょこ入れてたけど、だったら福山雅治三上博史であぶない刑事みたいなのやればいいのに。神木さんがトオルポジで。