『クロコーチ』第2話

渡部豪太のこの強烈すぎる暗殺者をたった1話で使い捨てにするってことがすごいわ。その父親が本部長である風間杜夫なんてネタ、普通だったら3.4話引っ張ってもいいというか引っ張りたくなるだろうにこの潔さよ。
ていうか風間杜夫をも2話で退場させるとか、太っ腹というべきなのか何考えてんだと言うべきなのか迷うわ。でもこの役に風間杜夫をキャスティングしたことは評価に値する。
一応今回の堂島本部長でもって沢渡に繋がる人間は全て死んでしまった、ということのようなので、次回からはさすがにこんなに大量死ってなことにはならないでしょうが、でも次回はなにやら沢渡とすれ違うだけで堂島本部長が汗ダラダラ流してたことに気づいてて、沢渡の釈放に対し思わせぶりなことを呟いてた大地康雄のターンになるようで、これで大地康雄まで消されてしまったら遠藤要くんの立場が・・・。
で、渡部豪太が父親を追って各赴任先で暗殺仕事を請け負ってたってなことだけど、父親はそのことを知らず、捜査会議で清家に言われて初めて息子が一連の実行犯なのではと思い至った、ってことなのかな。清家の殺害依頼メールが届き「やっとあの人が認めてくれた」ってなことを言ってたし、息子は父親に気づいて欲しくて父親の赴任地で同じ方法での殺人を行ってたんだろうけど、父親が気付いてたのか否かってところがよく分からなかった。
それに、権力や利権争いに伴う敵・邪魔者排除専門ってのはいいんだけど、さすがに社会的地位のある人間たちが直でこの殺し屋に依頼するってことはないと思うんで仲介者というかお偉いさんたちに消したい人物がいる場合は請け負いますよと売り込む立場の人間がいるんじゃないのかと。
ていうか黒河内がこの暗殺者の存在を掴んだのは郷田を殺す前なのか後なのか。暗殺者が黒河内によって監禁されてた郷田の居場所を知ることが出来たのはなぜなのか。
堂島が神奈川県警の本部長になったのは最近であるという話ではなかったように思うんで、てことは息子が神奈川に移ってきたのも最近ではないだろうわけで、とすると郷田以前から黒河内はアニキとして息子と繋がってたと考えるのが自然かなと思うのですが、じゃあ郷田を殺せと暗殺者に依頼したのは誰なんだ?と。黒河内は目的のためなら殺人の事後処理もするし自分(と清家さん)の身を守るためなら例え同僚であろうが殺すことも躊躇わない。でも告発状という名の遺書を手に入れたからといって殺人を依頼するような男じゃないだろう(郷田は生かしておいたほうが役に立つだろうし、殺すにしても他人を使って殺させるようなことはしないだろう)。今のところわたしの黒河内像はそう。となると郷田殺害は黒河内以外の誰かの依頼によるもの、ってことになるよね?。そして郷田の死を望んでいたのは沢渡だと。
で、郷田殺害を依頼したのは沢渡(沢渡の意を汲むもの)で、黒河内があのホテルに郷田を監禁してることを知っていたのは警察の一部の人間だけで、堂島が息子に殺害依頼をしたのは清家が初めてだったとするならば、つまり堂島以外の警察の誰かが直接の依頼者ということなのではと思うのだけど、となると幹久あたりかなぁ?。
アニキと慕われてた黒河内のことだからすでに仲介者の情報もゲットしてるかもだし、依頼者が故人ではないまだ生きてる警察官の中にいるのならばその人物が沢渡へと繋がる道となるわけで(取調室で沢渡が黒河内に幹久と金子賢を黒河内がその拳銃で撃ち殺したんじゃないの?と正鵠を射てきたのも予想したのではなく“聞かされていた(知っていた)”とみるべきだと思うんだよね。未だ警察内部に沢渡の手先が存在してるということなのではないかと)、そこいらへんはしっかり見せて欲しいところ。


しかし初回の全裸死体(乳首あり)とか今回の老夫婦&妻息子首つり死体とか、全身つるつる全裸男による地蔵固めとか、こういうの流してもオッケーなんですね。逆らえなかったとはいえ悪事を働いてた当人はともかく家族、それも子供まで首吊らせたのは驚いた。昔と違って今は規制が厳しくて云々ってよく聞くけど、これが規制に引っ掛からないということは昨今の温い画面作りは自主規制ってかやる覚悟と勇気がないってだけなのかー。
あとゴーリキさんの頑張りな(笑)。お漏らし写真撮られそれ材料に脅されて、レズに唇奪われ全裸男に地蔵固めで殺されかけるとかさすがに若手女優に対する仕打ちじゃねーだろコレ・・・とは思うんだけど、でもゴーリキさんだと全く可哀想じゃないから変な言い方ですが安心して楽しめるんですよね。これはゴーリキさん自身にあまりいい印象を持っていないからということではなく、ゴーリキさんの図太さを見事に活かした役であり劇中での働きであると言えると思うの。CM等で見るゴーリキさんには相変わらずうんざりなんだけど、ゴーリキさんの清家は嫌いじゃない。この調子でどんどん穢されて欲しいです。頑張れゴーリキさん!。