『リーガルハイ』第3話

これ!!!!!これがわたしが見たかったリーガルハイ!!!!!
色気剥き出しで一般受けを狙ってるっぽい今期なので、塚地と美波はよりを戻しそれを知って喜ぶ羽生と黛にそれでも勝ったのは自分だと強がり言う古美門とかさ、そんな緩いオチになるんじゃないかと思いながら見てたけど、あくまでも依頼人の希望を最優先として羽生『ごとき』を相手に大人げなく全力で相手しつつもそのあとで馬鹿男に現実を見せる古美門ってコレよコレ!!。黛や羽生は目先の幸せのために離婚回避の道をつけようとしていたけれど、結局「こんなのよりもいいのはいくらでもいる」という古美門の言う通りだったわけよね。
もちろん古美門はそこまで見越して動いていたわけじゃないだろう。ていうか古美門がそこまでしてやる義理はない。でも不細工男が心もブサイクだったのは見抜いてただろうし、そういう人間って古美門嫌いじゃん?。だから希望通り勝ってやることで人生で最も大切な宝物を失うという現実を見せた。塚地を「こんなの」と言い放った古美門にはスカっとしたわー!。
勝利の向こうにある現実にこそドラマがある。慰謝料も払わなくてよくなったし今この時点では嫁大勝利だけど、でも妊娠したなんて姑息な嘘をつく女だし、この顔も綺麗で心も綺麗だと思ってるイケメンだって元亭主本人を前にして「植毛の人」とか言っちゃうぐらいだから本性見えてないだけでそのうち泣かされるかもしれない(だから真山くんをキャスティングしたんじゃないかなw)(女が整形でも俺は別に気にしないと言った直後に「ベッド買いに行く」ってつまりこの男にとって重要なのは顔ではなく身体の相性ってことだろ?w)。でもそこまでは古美門が関知することじゃないし、泣かされたらその時はまた自分のところへ来ればいい。ただし私は高いがな!!ってことだよね。一方の塚地も離婚直後に4人もの美女を家に呼んでウハウハカレーパーティしてるわけで、美人と結婚したい理由が子供の顔面ってだけなら一流企業勤務の肩書に釣られる美人だけど頭空っぽの女でいいわけだからそれだったらまた見つかるだろうってことだろうし。裁判で勝敗はついたけど人生における勝敗はわからない。でもそれは古美門には関係ない。弁護士・古美門研介にとっては裁判での勝利が全てであると。これぞリーガルハイだよ!。
おまけに服部さんまじであんたナニモンだよwwwwwな舞妓オチまで最高すぎた(笑)。小雪イラネー!には変わりないけどでも今回は小雪あってこそのこのオチだったんでヨシ!。おかめメイクといいいこれといい、今回はガッキー頑張った(笑)。
裁判における笑いも大げさな動きとか顔芸じゃないんだよね。たまにならいいけどあの執拗に何パターンも用意した赤ちゃんの顔シュミレーションボードこそが本来の古美門のやり方だし、整形が許せないのは親に貰った身体に傷をつけたくないからだというならば植毛も同じじゃないか?と羽生に言われた塚地の「植毛は現状回復だ!」ってこの返しが素晴らしすぎたw。つーか『呪われしブサイクの一族』とか酷すぎるwww。
蘭丸もさすがの働きだったし(でもバーのカウンターだからってなにカッコつけてんだってのなw)(それを言うなら前回はアチッ!!ってドタバタしてた葉巻を一応は吸えるようになってる(吸うフリができるようになってる)古美門って、こういうところだけ無駄に努力してんのよねこの人w)、いやあ・・・超面白かった。満足すぎてちょっとおかしなテンションになったわw。
・・・あ、フットサルシーン以外な。黛の蹴ったボールが羽生の顔面にぶち当たるとかタルい笑いほんといらない。
でも勝つためには偽妊娠という卑怯な手段を取ることも厭わない人間であるとハッキリ描かれたことで羽生の立ち位置というか、見方はだいぶ定まったかなという感じ。前回の感想で羽生は“かつての黛”として置かれているのではないか?と書きましたが、理想とするものは共通する部分があるとしてもそのための道(手段)はやっぱ全く違うんだね。それに黛自身が気づいて「もう誘わないで」とキッパリ拒絶したことで、羽生はまだ古美門には敵わないと言い切ったことで、ようやく構図が明確になった。
つーか古美門が羽生を完全に『敵』だと見做すことになる理由が事務所に飾られてる経歴に書かれた「K弁護士」の記述とか馬鹿すぎるw。そこ消すだけでなく顔面に落書きってほんとちっちぇーよこの男w。


今回がまさにわたしが見たかったリーガルハイであったことって、これ古沢さんの計算・・・なんじゃないかなぁ。初回からこの話(このノリ)をやることも出来ただろうけど、その場合おそらく脱落する半沢からの視聴者はもっと多かったよね。そして前回からのリーハイファンは「相変わらず」面白いと思ったはず。でも1.2話を比較的とっつき易い(分かりやすい)作りにしたことで今回から初めて見る人をそう振り落さなくてすんだだろうし、一方前回からのファンとしては今回の話で「やっぱり」リーハイ面白い!!って思ったわけですよ。おなじ面白いでも「相変わらず」と「やっぱり」の価値ってか中身ってか、そういうものって違うじゃないですか。そこいらへんを計算したうえでのこの構成だったんじゃないかなーとか思ったり。ホップステップジャンプじゃないけど、新規を落とさず前回からのオタへのマンネリ回避を狙ったこの3話までの構成だったのかなと。
つまり古沢さんやっぱすげー!と。古沢さんに対するわたしの信頼って、そう思っちゃうぐらい結構盤石。