『ノーサイド・ゲーム』

ドラマ(の内容)的にどっちもどっちではありますが、あっちが大泉でこっちが福山のほうが「まだ」(←ここ重要)良かったのではないかと思いながら見てたら「ラグビー教えろ」とラグビージャージ姿になって出てきた大泉がタックル→ひっくり返るのこのあまりのコントっぷりにこれを天下の福山雅治にやらせるわけにはいかんわなアミューズさんよ、となりました(笑)。


大泉に説教する様子に思わずメタルマクベス(のマクベス夫人)を思い出した妻役の松たか子を筆頭に、笹本玲奈(眼鏡マネージャー)、石川禅(主人公の元上司)、凰稀かなめ(飲み屋の女将)、中村芝翫上川隆也が買収しようとしている会社の社長)、そして市川右近(主人公の長男、いじめられてるほう)とあらゆるジャンルの舞台人がこぞって出演していることもあり、もっとコッテコテの演出になることを覚悟していたので、思ったほどでもなかった・・・ように感じるのは大泉洋のよくもわるくもペラい感じによるところが大きいのだろうか。


役者のメンツを除けば目新しさは皆無だし、優勝できるかはさすがに難しいとして(ってところで、選手として怪我でオールブラックスを退団したゴードンと、監督として常勝大学をリストラされた真一さんこと大谷亮平が加わるんだろうけど、メンタルはともかく能力という意味で果たしてそこまで劇的に高まることがあるのだろうか。ラグビーまったくわかんないからわかんないけど)(わかんないといえば予算14億に対し収益33万って、これってラグビーのリーグ的にはリアルな数字なの!?)そこに近いところまではいくのであろうこの先の展開も大まかレベルで予想ができてしまうけど、この枠の前クールのように“見ていられないほどの恥ずかしさ”はないので最後まで見続けられそう。

ていうか右近さんの頑張りを最後まで見守るわよっ!!。初回からいい涙流してたわあ!。
しつこく前クールと比べるけど縁もゆかりもない銀行の支店をつぶさないために張り切る支店長よりも主人公がラグビー部再建に意欲を燃やす理由(のひとつ)として「息子のため」ってのはこの主人公のキャラ的にもすんなり理解できるものだったんで、このスタートラインの違いはとても大きい。右近さんのあの涙を見ちゃったら父親としてやってやるぜ!って気持ちになるだろうよってな!。まあなんも知らんくせにお前がラグビーを語るなとは思ったけどw。

あとチーフ!キャプテン役のチーフが身体の線こそ細いものの(チーフが細く見えるって、どんだけ本職集めてんのよw)『キャプテン』としてガチムチ男たちを率いる姿がめちゃめちゃカッコいいのでこれだけで何杯でも酒が飲めますっ!!。


あーでも注文がひとつ。演出・演技はそこまで暑苦しくなくてよかったものの昭和の人間として「ラグビードラマ」の主題歌にはやはり『熱さ』を求めたいところはあるわけで、挿入歌でそれこそアミューズ繋がりでエレカシもしくは宮本浩次に熱血ソングを歌って欲しいところです。