『リピート〜運命を変える10か月〜』第6話・第7話

『6話』
坪井にレイプされそうになったというのにその流れで男とそういう関係になれちゃう鮎美という女がやっぱり好きになれないんだけど(酔ってたわけでもあるまいしやることやっておきながら翌朝起きて「妄想?」とかほんとイラつくわー)、鮎美が「圭介くん」と呼ぶのを聞いて「エッチしたんだ」と由子にバレてんの笑ったわw。鮎美に「圭介でいい」って言ったように由子にも、ひいてはこれまでに経験した女たちに対していつも「圭介でいい」って言ってきたんだろうなーとニヤニヤしつつ、コンビニで朝ごはん買ってきたと言ってテーブルに座る奏多くんの体型、棒のように細い脚と薄い身体の異次元さに震えざるを得ない。
ってのはそれとして、リピートしないで警察呼ぼうよ。坪井を警察に突きだせないのはリピートについてバラされたら困るからってことでいいとして、鮎美が由子を刺殺してしまったのは正当防衛じゃん。圭介と鮎美のなれ初めは当然聞かれるだろうけど、そこさえリピートに触れないよう口裏合わせておけばあとは男を巡る痴情のもつれってだけじゃん。それを「リピート」という特権使って隠蔽どころか由子の死そのものをなかったことにしようだなんて頭おかしいだろ。圭介たちは既に天童の息子の代わりに見知らぬ子供の命を奪ってしまっているわけだけど、天童の「息子の命を救う」のと「由子を殺した事実をなかったことにする」のとじゃ目的の意味がぜんぜん違うじゃん。この状況でリピートを選ぶとしたらそれはクズの所業でしょう。
でも頭おかしい展開は嫌いじゃないw。切腹するんだって介錯される必要があるってのに腹にブスリと刃物が刺さっただけでああもコロリと死んじゃうのとか嫌いじゃないよw。
天童と大森は「再リピート」を目論んでるのに対し、リピートした今の時間軸で幸せ満足な鮎美と圭介はそれを望まないよね、このままでは。でもはずみとはいえ由子を殺してしまった事実を“なかったこと”に出来るならば、自分のせいでこんなことになってしまったからと鮎美ために圭介は再リピートしようと思うだろうし、圭介が「俺を信じろ」とかなんとか言えば鮎美も従うだろう。
問題になるのは坪井の存在、だよねぇ。坪井には再リピートする理由がない。それどころか今は東大生だけど再リピートした先では浪人生のままであるわけで、もう一度入試を受けて東大に入ればいいっちゃいいんだろうけどそんなことをするメリットは特にないよね。じゃあ坪井を除いて4人プラス風間でリピートすればいいんじゃないの?というと、リピート先に居る坪井の記憶はどうなってんだ?ということになるわけで、さらに言えば高橋や横沢や郷原の生死はどうなるんだということになるわけで、それを助けることは天童の息子を助けたことと同じになろうわけで、となるとリピートしても由子の死は避けられないんじゃないか?ということにもなろうわけで、あれ?なんかよくわからなくなってきたー。
リピート出発日と到着日は固定なのではないかと思うのだけど(どちらもその日限りでそれを繰り返すから「リピート」なのだと)、とすると現時点からリピート出発日まであとどれぐらいの日数があるのかって話になるよな。坪井問題を抱えながらその日まで由子不在を誤魔化しつつ再リピートの段取りをつけ、合間に鮎美と圭介のイチャコラもあるんだとしたら次回もなかなか忙しなさそう。


『7話』
あーよかった。とりあえずは圭介と鮎美の口から「正当防衛」とか「自首」という言葉が出て。まぁ結局「リピートの秘密がバレたら困る」ってんで結果的に「由子の死をなかったことにする」ことになったんだけど、一応でもマトモな判断してくれて安心したわ。でもすぐ天童に言いくるめられてるどころか死体の始末天童に丸投げとかやっぱりクズなんだけどw。
ていうか鮎美を突き落としたのは由子だと判明し、その由子は鮎美が殺したわけだからそれについては警戒する必要がなくなったけど、坪井という問題は未だ継続中なわけで、だから鮎美を送り迎えしてたんだろうに一線越えて恋人関係になった途端鮎美を独りで行動させる圭介はなんなのw。もしかして釣った魚には興味ない系ですか?だとしたらありがたいですw。
で、6話時点ではリピートするメリット・理由がないと思ってた坪井はレイプ常習者であることがバレ親に勘当され自暴自棄になってるところへやってきた大森の甘言の乗せられリピートでやり直してまたウハウハ人生送るんだー!ってなところを何者かに襲われて死亡と。問題になると思ったことが当該者の死亡というこれ以上ない方法でもってサクサクと解決というか排除されていくのでその点はノンストレス。由子と坪井というカードを2枚一気に失うのはネタドラマとして惜しいけどw。
で、これまで背景が見えなかった安達祐美の大森はどうやら病気を患っているようで、食料難の子供を救う研究のためってのは表向きの理由であって実は「自分の命のため」ってのがほんとうの目的か。
で、大森については再リピート(リピートを繰り返したい)理由として納得度が増したけど、手を組もうという大森の誘いに乗った天童はそういやコレと言った理由ってないんじゃないか?ってところで天童にも圭介たちが知らない事情・理由があるっぽいと。
再リピートするとしたら天童の目的だった息子の命を救うことをもう一度繰り返さねばならないわけで、でも息子の命を救う代わりに他の子供が死ぬことになると知ったからには心理的ハードルは高くなるよね。だから子供を助けることだけが目的ならばリピートする必要がないどころかしないほうがいいだろう。でも天童はほんの一瞬の間こそあったものの大森に協力すると言った。その時その疑問が浮かんでもよかっただろうに『天童も再リピートを望んでいる』ことをわたしはすんなり受け入れてしまった。それはなんとはなしに天童に“何か”を、“何かあること”を、感じていたからなのかもしれない。