『仮面ライダービルド』第22話「涙のビクトリー」

そんなつもりじゃなかったのに人を殺してしまったことにあれだけ苦しんでいた戦兎なのに、万丈を守るために代表戦に出るしかないと決意したのはいいけどハザードを使わずにグリスに勝つのは難しくそれを使うことになるだろうことは解ってて、だから再び人を殺しそうになったら美空に自分を止める=殺してくれってそりゃねーだろうよ。戦争を招いた原因であり元凶は自分であると悔いていた美空に対しお前と俺で作ったビルドなんだから連帯責任なって美空じゃないけどなんという自分勝手な理屈よ。
ってなところから始まって、結果的には戦兎を想う万丈の気持ちが勝ち、クローズチャージの影響を乗り越えました・・・ってすごいところに着地したな。20.21.22話とハザードの力に呑みこまれる戦兎をこれでもかと描いておきながら、戦兎(ハザードトリガー)の能力・問題的にはなんの変化もなく自我崩壊したらスクドラ万丈が戦兎を抑えるので大丈夫です!って、国と国との代理戦争がまさかそんな結末になるとは。
精神力でスクドラ状態をコントロールできるようになった万丈の攻撃(パンチ)で止められる(変身解除される)ぐらいならなにも停止・制御スイッチを戦兎の肉体ごと消滅するようなハード仕様にする必要なくない?トリガーを抜けばいいように見えるんだけど、トリガーを強制射出できるスイッチとか作れませんかね?ってのは万丈という制御システムが出来た今となってはどうでもいいことだけど(いやでも安堵した美空が手放したスイッチが誰かの手に渡ってビルド大ピンチ!ってな展開になる可能性も・・・)、そもそも戦兎が危険を承知でハザードトリガー使ったのはスクドラによって戦闘スイッチ入っちゃう万丈の暴走を止めるためだったのに、終わってみればハザードトリガーで殺戮マシーンになっちゃう戦兎をスクドラ万丈が止める話になってるとかあべこべじゃねーかってなもんだけど、でもこれこそがスタークの描いた絵図(通りの展開)、ということなんだよねぇ。
カシラの記憶失った話は嘘で(そういうことにしてくれというカシラの希望)、それを三馬鹿も「わかってた」ってのはギュンっとなるし、青羽のドッグタグを自分のそれを重ねて「ずっと一緒だ」ってのはもうフラグ立てすぎ!!!だけどカシラが夜空を見上げるカット(カシラごしの夜空)は平成仮面ライダー屈指の瞬間でした。次回のカシラもきっついことになりそうでギュンギュンする気マンマンです!!。