三崎 亜紀『手のひらの幻獣』

手のひらの幻獣

手のひらの幻獣

『バスジャック』に収録されている「動物園」と『廃墟建築士』に収録されている「図書館」に登場した動物のイメージを実在化させる異能の持ち主・日野原柚月のその後を描いた中編2作からなる作品です。
孤独とか価値観とか、誰しもが抱えるそういうものが国防という大きなテーマに繋がる物語はファンタジーの衣を纏いながら結構エグいというか、メルヘンの皮を被った闘いの物語・・・といった感じなのですが、物語においてヒーロー的ポジションを担う「社長」(多分イケメン)が今回なぜかCV浪川大輔で読めてしまって、三崎さんの超世界観に嵌りきれなかったというかなんというか・・・。ちょっと前も登場人物の声が浪川さんで読めてしまって台無しになった記憶があるんだけど、コレどうしたもんでしょうか(笑)。