『雲の階段』最終話

どさくさ紛れに『膝をつき騎士スタイル』でプロポーズした野上先生に「うひゃおうっ!!!」と悲鳴あげながらときめいたのはわたしです(笑)。
いやでも男としての野上先生超カッコいいけど!でも医者としての野上先生は都会の大病院でバリバリ患者を救うべきだと思うんだ。そう考えると亜希子って男の人生を狂わす悪女なんじゃね・・・?とか思ったりw。
で、なにもそんな解釈の難しいものを持ち出さなくともいいだろうに・・・とは思ったものの、今までの話があってこの時このシチュエーションで持ち出された『檸檬』という存在を安直ではありますが野望・欲望の象徴としてみるならば、檸檬=心血注いで育てた“大病院の院長の椅子”、そして夢見た“政治家への転身”を三郎のせいで無理やり捨てさせられた院長だけど、そんな自分だけに檸檬=“メスを握り人の命を救う味”を知ってしまった三郎がもう知らなかったころの三郎には戻れないと解ってる。だから自分の手で三郎が握った檸檬を捨てさせる。それは自分が果たすべき責任であると、院長の行動はそういうことだったのかなーと思うのだけど、でももう大病院の院長にも政治家にもなれないであろう院長はともかく三郎は取ろうと思えば医師免許を取ってホンモノの医者になることも可能なわけで(だよね?)、そう考えるとむしろ院長がしたことは復讐なのかなぁ・・・。お前だけ檸檬を握り続けさせはしない、的な。
でも拘置所の中ででも性懲りもなくエア手術してたぐらいだし、だからもしこの先二度とメスを握らずに生きたとしても、それは三郎にとって「生きている」とは言えないんじゃないかなと。わたしはあのラストカットは死に逝く三郎が見た最後の夢、三郎が見続ける永遠の夢だと思うのね。そう思うと院長によって三郎は解放された・・・と言えなくもないかなと。
確実に言えるのは、三郎は最後までどうしようもない男だったってこと。
でもそんな三郎が素敵だったんだよねえええええええええ!!。
数字的には振るわなかったけど、でもこのドラマで「長谷川博己」という俳優の魅力を、博己くんがいかに美しい男であるかを知った人は結構いると思うんだ。それが誇らしい。いや、わたしが誇るようなことじゃないんだけどw、でもだから言ったでしょ!!と鼻の穴おっぴろげて自慢したい気持ちなんだもんw。しかも今大河でいい役をいい感じで演じてて、デンキウナギ犬と同棲したりゲームのCMで顔芸し、その流れでのこの相川三郎。どれか一つじゃ駄目だったと思うんだ。それぞれ違う貌の博己くんがいて、博己くんがこのどうしようもなく美しく愚かな男を演じるのに今が最高のタイミングだった。こういう巡りあわせってやっぱ運だよね。きっと今この瞬間が長谷川博己にとっての転機、階段を一段昇るところなんだと思う。ファン冥利に尽きるね!!。