伊坂 幸太郎『AX』

AX アックス

AX アックス

グラスホッパー」「マリアビートル」に続く殺し屋シリーズ。
今回は超恐妻家の「兜」とその息子「克己」の物語なのですが、兜が途中で○○じゃって呆然。私5秒ぐらい固まりました。
(さらに蜜柑と檸檬のこともサラっと語られてて、むしろこのシリーズってこういうもんじゃん?こういうことじゃん?とは思うものの、ああ・・・・・・そっかぁ・・・・・・・・・)
ひとつの欠片がどこかにスッとだったりビシっとだったり嵌る様は相変わらずの心地良さなんだけど、でも描かれていることは殺しであり殺し合いで、だけどそれが彼(ら)の日常で、その日常のために、日常を守るために彼(ら)は仕事をする。その果てにある結末。未来へと続くその結末は痛快で爽快だけどちょっと切なかった。