『高校入試』

『脚本・湊かなえ』目当てで見ましたが、初回だし主人公の人となりを始めまだ何もわからないのはともかくとして、これから何がどうなっていくのだろうか!?というワクワク感どころか何ら興味を引かれないってのはどうしたもんかと・・・・・・。この界隈では「一高」がステイタスの最上位であって、東大ですら一高ブランドのそれには敵わないと。明後日は入試ですと。そしてその地域に根付いた特殊な学歴社会に(?)不満を抱いているものがいて、入試を妨害しようとしていると。こうやって書き出してみるとまぁ初回の内容(状況説明)としては充分かもだけど問題はそれら全部説明セリフで済まされちゃったってことなのよね。小説ならどんどん自分のペースで読み進められるけど連ドラはそうじゃないわけで、ただでさえたった数日の話を描くってのにこのテンポってか見せ方はちょっとなぁ・・・。各教室で一斉に見つかった貼り紙ってのもこの枠の引きとしては地味な感じは否めないし。
ていうかやはり湊かなえの世界ってのは文字ありき、だと思う。物語のそこここに存在する陰りであったり人間の底知れぬ悪意であったり、そういうものってのは説明されるのではなく感じ取るものなのであってさ、わたしは湊かなえの魅力ってのはその闇の描き方にこそあると思ってるのですが、自ら脚本を書くことによってその闇を“説明”しようとしちゃってる感じがする。
でもまぁお金を払って買った作品(本)の場合は受け取り手もできるだけ楽しもうという意気込みをもって作品に向かうだろうけど、テレビドラマの場合はたまたまチャンネルを合わせたとかなんかしながらとか視聴スタイル(視聴スタンス)はまちまちなわけで、それが連ドラであれば見逃す回があったりもするだろうし、そういう中で書き手が意図する結末まで誘導するためには何から何まで説明する必要がありはする・・・んだろうなー。
と思った上で。その説明の仕方があまりうまくはないかなという印象な初回だったなと。
まぁネットの掲示板とか体育教師と生徒の関係とか、息子が受験する教師だとか、あと誰が音楽教師の恋人なのか?とか、枝はたくさん用意されてるみたいだし、それらが本筋である「入試をぶっつぶす」にどう関わってくるのか?ってのは本職としてどう料理してくれるのか楽しみ。誰が犯人だろうが別にどうでもいいなぁ・・・という初回の印象をどうひっくり返してくれるのかと!。
その過程で「胡散臭い」の一言でくくれちゃう教師たちがどんな風に違う貌を見せるのか?ってのも。
もちろんわたし的お目当ては徳山兄さんと篠田みっちゃんですが、見るからミステリアスオーラ(笑)っぷりは安定してる徳山兄さんに対しいかにも“湊キャラ”なみっちゃんの活躍に期待!!。


ていうか月曜に放送されてたドラマ宣伝番組でキム様と徳山兄さんが腕相撲で勝負したのが異様にドキドキ映像でした(笑)。多分本編よりもなによりもいっちばんドキドキしたのがあの瞬間ってことになると思う(笑)。