『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』第9話

降ってわいた「放火殺人で逮捕」という展開に、大庭くんは一体なにに巻き込まれてしまったのかと混乱し心配する1週間でしたが、9話を見終わった今はドン引きしてます。
なにに?って大庭の愚かさに。

もう呼び捨てだよね。大庭くんとか大庭っちなどと呼ぶ気は失せた。
羽男が呆れ果ててたけど入社して間もない(って、この「間もない」はわたし的にはせいぜいがまだ1.2カ月とかそれぐらいの感覚なんだけど、入社して社長の名義が大庭になったのは去年の11月とか言ってて、厚手のコートといった冬服を着用してたことはないので年を跨いでいるようには全く見えないけど大庭が転職して半年ぐらいは経ってるってことなのか)二十代の若造に『ゆくゆくは会社を任せたいと思ってるから先に社長の名義を変えておこう』なんていうヤツはヤバイし、それを真に受ける(加えて報酬まで貰う)のは馬鹿以外のナニモノでもない。大庭がそこまで馬鹿だとは思ってなかった。もう一度言うけどバカすぎて引いた。

大庭が自分がやったと自白した理由については理解できるというか、それが正しいかどうかは別としてそこにどれほど家庭環境が影響を及ぼしているのかも別の話として、それが大庭の“優しさ”であることはわかる。
でも潮法律事務所と関わりを持つことになった1話のときも大庭自身が問題の質を歪めてしまったところがあったわけで、ハード系トラブルメーカーってことなんだろうな。
巻き込まれタイプではなく自らトラブルを引き起こすタイプ。

今回はそんな大庭から「助けてください」を『引き出す』ことが石子と羽男の最大ミッションであり、その過程で羽男が石子に「手が震える」ことについて語ることができたこと、そして無事釈放となった大庭と出迎えた石子の抱擁をカットインして邪魔するなぜかオネエ調のクネクネ羽男(笑)ていうかほぼほぼ中村倫也(笑)からの石子センパイと羽男さんをまとめて抱きしめる大庭の図、だけを心に留めておけばいいかな(これ以上感想かかなくていいかな)とは思うんだけど、でもあまりにもアレだったんでやっぱり書く。

「たまたま」大庭が実家に帰った日に「たまたま」大庭の弟が大庭のアウターを着用して外出し、大庭の弟が「たまたま」出掛けた公園が「たまたま」被害者が大庭(だと思ってる)と待ち合わせした場所でしたって、いくらなんでも「たまたま」が重なりすぎだし、てか警察はなにしてんのかと。大庭の自白があるっつっても事は「放火殺人」という重大犯罪であるわけで、被害者自らガソリンを用意してることぐらい弁護士より先に突き止めろよって話。

ていうか、被害者が大庭のつもりで待ち合わせした相手は御子柴・・・は顔が知られてるし殺人の指示はしても実行するようなタイプには見えないからまあ坪倉さんが演じてる男だろうと予想するけど、大庭に罪を着せるつもりだったのか?。
でも大庭はこの件についてはなにも聞かされていないわけで、弟が大庭のアウターを着用しなかったら、弟が外出しなかったら、弟が公園に行かなかったら「犯人」として逮捕されることはなかっただろうけど、「たまたま」全ての条件が一致したことで大庭が「犯人」にさせられてしまっただけで、本来は「自殺」させるつもりだったのか?。

でもまって、被害者がガソリン持参で(大庭の目の前で死ぬつもりで)待ち合わせ場所に来ると知る由はないか。となるとこれは詐欺グループにとっても予期せぬ「死」であり、つまり大庭は自ら犯人の椅子に座ってしまったってことなのか?。

と、これまでは『町の弁護士』のテリトリーとしての案件だったから内容や展開に不満とか疑問を覚えることはなかったけど、ガッツリ警察が絡むレベルの事件だとさすがに粗が目につくし、この流れで最終回にいくのはちょっと不安だな。

御子柴と綿郎さんが会ってるだけでなく、これみよがしに綿郎さんが“怪しい”カットで終わったけど、依頼人森下能幸だもんで御子柴と思われたラスボスは依頼人森下能幸のほうだった!!ってなことになるんじゃないかと思ってしまうドラマ脳w。


大庭のことがあったせいで羽男の事務所移籍の話が宙に浮いたままなんだけど、あと1話で父親との関係になにがしかの決着をつけることができるのだろうか。