今回は裏を読む余地皆無の解りやすい「勧善懲悪」話でしたが(父親が野間口さんなので最後の最後までどんでん返しがあるのではないかと身構えてたけどなんの捻りもない「結婚相手の連れ子に暴力を振るう男」というだけで、娘が“案件”をやってたってことは義父による性的暴行はなかっただろうからそこはホッとした一方で野間口さんを配役したのにDV男ってだけかーという物足りなさはありました。もっと狡猾な男だと思ってたのに塩崎と大庭の下手くそすぎる誘導にまんまと乗せられペラペラ喋る小物だったかーと)、キッチンカーのミラー破損案件と本命案件の結び方が強引だなとは思ったものの、初回から描いてきた「助けてほしいと声を上げた」人「だけ」を助けるという筋の通し方は好き。
“案件”についてどうこう言うこともないし、Kなる人物(この人が女性で、売春の利権争いで殺されたってのもただ事実として描くだけで、そこには首突っ込まない(突っ込ませない)ところも身の程を弁えた脚本だなと)の“被害”に遭ってるのはひなと美冬の二人だけじゃないだろうけど、それについてゴチャゴチャ思い悩んだりしないところがイイんだよな。
で、今回は東大を主席で卒業するほどの頭脳があるのに司法試験に4度落ち続けてるという石子の「トラウマ」が判明したけど、てっきり母親絡みなのではないかと思ってたもんでこんな、こういってはなんだけど貰い事故のような理由だなんてびっくりだし、どうしようもなさすぎてかける言葉が見つからんわ。
でも今回の話は石子にトラウマと向き合う勇気のようなものを与えることになるのかなーと、弁護士としては正しいことではないだろうけど大人としてそうしてやりたいからと言いつつミラーの弁済金を立て替えてやる父親を見る石子の表情から想像するに、離婚の原因は父親の“こういうところ”にあって、母親の存在は物語において特別な意味をもつようなものではないのかな、なんてことを思っていたらですね、大庭くんアンタなにやってんの!??。「初めて契約とれました!」ってそういうことかよーーーーー!!。