『未来への10カウント』最終話

総合的に言うと予想通りの大団円な最終回でしたが、恋愛にも超肉食折原先生大勝利!!にはちょっとびっくりした。結婚までいくかーって。
言い方悪いけど子供をダシにして「圭太の父親」をゲットする折原先生のガチ肉食っぷりに、やっぱこういう女が望みを叶えるんだよな・・・という「現実」にやや真顔になりつつ、圭太役の川原くんはこれ完全に心さんの上位互換(心さんよりも「小ささ」を求められないという意味で)として認知されたのではなかろうかと思いつつ、あんな松葉台高校関係者(主に教師)のたまり場みたいな焼き鳥屋厭だな・・・とは思ったけどw(あ、でも華麗に東大合格してる伊庭さんが文字通り店を「サポート」してくれることで店はどんどん大きくなって鳥貴族レベルのチェーン店になる未来は見えるw)(その点で言うと卒業後はどうするのか明言されなかった桃介は甲斐のジムでトレーナーとして活動してゆくゆくはジムを引き継ぐってところか?)。
そのうえ校長と芦屋監督の親子の和解もしっかり描いたし、まあ甲斐だけは報われることなく終わったけどもまさに大団円で気持ちよく終わったな。

ていうかさー、明日はインターハイ予選だからってんで部員一人ひとりに言葉をかける桐沢コーチがマジのガチでカッコよすぎて泣いたわ(笑)。
玉乃井と水野と友部はそれなりだったものの他の部員は掘り下げられることもなければ次のインハイ予選までの1年間を一瞬で描いたうえに(そのなかで玉乃井と桃介の関係性が変化していく様を見たかったのに)、水野の試合はよかったけど(山本千尋さん演じる京明の女子選手に台詞があって、素直に相手を認め応援できる子でよかったー!)他はダイジェストとも言えない程度の描写でしかなかったんで「スポ根ドラマ」としては物足りなさがあるんだけど(そこはなんだかんだで個人スポーツであるボクシングという題材の限界ではあるのだろうとは理解してます)、この子誰?って子も含めて全員のパンチを受けてそれぞれに熱くメッセージを送る桐沢コーチ、いや木村拓哉の『カッコよさ』が説得力ありすぎて泣いた(笑)。

そしてトドメのあすなろ抱きな。いまでもサラッとあれをキメられる木村拓哉マジですごいわ。
部員たちへの贈る言葉の最後に折原先生が「私にもください」って言うのは脚本で、あそこであれだけのミット打ちを披露するのは満島ちゃんの希望だったのではないかと想像するけど、これだけ魅力的な折原先生というキャラクターを作り上げた満島ちゃんの才能と技術に『存在』そのもので勝負ができる『木村拓哉という素材』はやはりすごいのだと改めて思い知らされる3か月間でした。わたし(主役・木村拓哉に対しては)どちらかといえばアンチなんだけど、レストランドラマに続いて今回も素直に脱帽です。

でも不満がひとつ。なんでこの程度の役に富田靖子よ?。あのポジションに富田靖子を配置しておいて教員室を引っ掻き回させないとか富田靖子への冒涜でしょうよ。
なまじ『リングでボコられる袴田吉彦』なんてトンデモおもしろ展開があったもんだから期待させられてしまったぶんガッカリ感が残る。