フランスで恋人を刺したことを父親に揉み消してもらったとか、その泉が健太を道連れに自殺するとか、つい「妊娠した」と言ってしまった美保子が追い詰められて裏取引とか、バカバカしさの方向性が完全に違っちゃっててさすがに楽しめなくなってきた。
わたしが求めてる(期待してる)のは、あの高さのビルから落ちて二人とも命に別状はなく数週間(数日程度に思えたけど)で普通に日常生活が送れるレベルに回復したのは“木がクッションになったうえにたまたま引っ越し屋のトラックがマットを広げてた上に落ちたから”とかさ、どんなミラクルやねん!wと突っ込まされたところで目を覚ました健太が佐都に「・・・誰ですか?」って言うバカバカしさなんだよ。やっぱ記憶喪失だよね!!って笑いたいのよ。
美保子の行動も妊娠したって嘘ついちゃったからなにがなんでも妊娠するのよ!って明人をかすっかすになるまで絞り取る(そういう意味で)とかそういうんなら笑えるけど、条件にあった他人の精子を買って自分で注入?ってバカバカしいではなく生々しいんだよ。
ていうか自分が今蔑まれてるのは「愛人の連れ子」だからなわけで、自分の存在を「卑しい身分」だと言って忌み嫌う深山家(の当主)に復讐してやるってんでどこの馬の骨だかわからん男の精子で妊娠した子を明人の子と偽り深山家の跡取りにしてやるってことなら美保子の復讐物語として楽しめるし、なんなら応援もできそうだけど、美保子の「動機」を考えるとこの行動はあまりにも愚かすぎて笑えない。