『日本沈没-希望のひと-』第7話

前回の感想で田所博士の代わりに世良教授でいいやんと書いたらその通りだったし(この緊急事態下だからこその和解成立となったのでしょうが、和解した途端和気藹々とお互いを認め合う2人にはちょっと和んでしまったw)、田所博士のところの研究員は放置でいいのかと書いたら(官房長官の指示で)送信するデータを誤魔化してたし、ドヤ顔で感想書いて世界に向けて公開したわたし恥ずかしいじゃないのさ・・・。

まあそれはシレッと流すとして、『トオル総理が無能である』ことが判明しただけの7話であった。

まあ無能そうだなとは最初から思ってましたが、日本沈没は避けられないであろうことを認め腹をくくった里城先生の『政治手腕』(現実を受けいれた“瞬間”の石橋蓮司の演技はさすがであった。わざわざ「今」日本沈没をこの枠で連ドラとして作ると知った瞬間はこのレベルの演技合戦が見られるのではないかと期待したんだけどね・・・)、その成果としての『移民1000万』に対して同じように「パイプがあります」と豪語したトオル総理の交渉の成果がアメリカの一方的な合併発表、そして日本政府に一切断りのない「日本沈没」の公表だなんて、無能のレベルが桁違いだったわw。
哲太官房長官の裏切りも長年の尽力に報いてくれずに若い男を重用したトオルへの恨みが動機ってんだもん、無能ここに極まれり。

これほどの無能が総理の地位を得ることができたのはひとえに哲太のアシストがあったからだと想像するけど、だとしたらその哲太に裏切られた時点でトオルはもう終わりってことよな。

つーかアメリカのやり方に「最悪だ!」とブチ切れてた天海だけど、そもそも単一企業を餌にアメリカと中国を天秤に掛けようっつったのはオマエだろ?。この地獄のような状況を招いた張本人であるオマエにキレる資格はねえ!。

でもまあ現実的な話、国民の混乱を抑えるために秘密裡に移民計画を進めようとしてるけど、その中心は未来推進会議などというなんのために発足したのかよくわからん寄せ集めであるわけで、世界に対する交渉力などあるはずがなく、現に「個人的に繋がりがある」というオーストラリアにはけんもほろろの扱いをされてしまったわけで、『日本が沈没する』ことを世界中に知らしめて国連とか世界的組織の力、発言力でもってなんとかしてもらうしかないと思うけどね。だから天海発案の両天秤のせいでアメリカにバラされたことが結果オーライになるのではないかと。
あとまあ移民として受け入れてもらえる生島自動車の関係者的には中国よりアメリカのほうがいいよね、ぜったい。

ってところで関東どころじゃない日本全土が沈没するとなると国民の混乱は前回の比ではないわけで、上流国民は我先に海外脱出を目論むだろうし、言葉も通じない海外で暮らすぐらいなら沈没するその日まで(犯罪行為含め)好き勝手してやると考えるヤツも少なくないだろうし、海外には連れていくことを許されないであろうわんこやにゃんこやうさぎやトカゲや昆虫と一緒に死ぬことを選ぶ人だっているだろうし(パンダとかどうすんだろ?)、せっかく連続ドラマとして作っているわけだからそういう「今の民衆」視点も入れたら物語としてもうちょい厚みがでると思うのだけど、ここまでの感じだと「国民」としてひとまとめだろうね。天海の元妻と娘や椎名の母親は2人にとっての「家族」であって「国民の代表」にはならんだろうし(そうしてほしくないし)。