『日本沈没-希望のひと-』第8話

前回おもいっきり無能を晒したトオル総理はもはや里城先生に頭を下げることしかできないマシーンに成り下がったのはいいとして(中国へ向かう里城先生を見送りにきたときのトオルにはちょっとキュンとなってしまった。なさけない大型犬には激ヨワなので)、未来推進会議そっちのけで里城先生が大車輪の働きで日本国民の逃げ道を作りまくってんのはさすがに笑うわw。
中国からの返事を伝えにトオルのところに来た里城先生がなかなか「OKかNGか」を言わないのを見てテレ朝のサイコロ振って出た目のバス停で降りて飲食店を探す番組を思い出しちゃったけどw、何も言わずにトオルをガッッと力強く抱きしめた里城先生には「うおおおおおおおおお!」となったもんw。ちょっと目覚めそうだったw。

とか思ってたらトオル総理が世良教授と共に爆破テロされるってマジかー。
世良教授はぶっといフラグおっ立ててたんでなにがしかの「犠牲」になることを選ぶのではないかとは思ってましたが(わたしはまだCOMSが沈没を止めるというトンデモ展開を諦めていないので、その時には「私がCOMSに行こう。それが私の為すべきことだ」と静かに宣言してCOMS目指して海の底へ沈んでいく世良教授を整列した自衛隊海上保安庁の人間たちが敬礼で見送るわたし大好物の胸アツシーンを期待してるんだけど)、ここでアッサリ死んじゃうのかな。
であれば死んでなかったトオル総理が「世良教授が盾になってくれたから私は助かったんだ」とか言わないかなー。石橋蓮司に抱きしめられ國村隼に守られる仲村トオルとかそれはそれで。


前回の感想で、日本全部沈没するよと言われてしまった庶民の視点も入れたらいいのにと書きましたが、「移民の話は知ってるけど残るわ」という天海の母親とその同僚はともかく居酒屋のシーンはなんだこれ。

多くの店が閉店しゴーストタウンのようになってる街(をスタイリッシュに歩く小栗旬)を見せる一方で、居酒屋は普通に繁盛してて、状況に絶望して暴れる客もいるけど騒ぎが収まればちゃんとした定食が提供されて「海外に行ったらもうこんなに美味しい和食を食べられなくなるんですよねー」とか呑気なことを言ってて、挙句「街ごとみんな一緒に移住できればいいのに」という店員の一言から「そうだ!ジャパンタウンを創ろう!」と思いつく主人公って、展開がお手軽すぎてこんなの笑うしかないでしょw。

ジャパンタウンは結構だけど、第一波のあとに未来推進会議で話し合ってた都市計画を下敷きにするって、インフラが整ってる状態での再開発とほぼゼロからであろう異国での街づくりとじゃ話が全く違うのに、ジャパンタウンとして機能するまでどのぐらいの年月がかかると思ってんだ? 1000万人が暮らせる土地を与えられたとして、ジャパンタウン作ってる間はその1000万人はどこでどんな暮らしをしてもらうつもりなの?って話よ。

挙句記者が作った世界中からの「日本の皆さんを歓迎します」映像に感動してたけど、もし逆の立場だったらと考えてみなよと、どこかの国が沈むとなって日本が何十万単位の移民を受け入れると表明したら「歓迎します」と言えるか?と。自分の住んでるところとは生活圏が一切重ならない他方の県なら「歓迎します」と言えるとしても、生活圏内に大量の移民が来るとなったら歓迎なんてできないだろ?それなのに「世界中が日本を受け入れようとしてくれている」と感動し希望を抱けるとか頭沸いてんじゃないの?としか思えんぞ。

でもまあ残すは最終回のみ。2時間でどうまとめるのか最後まで見届けますわ。沈没しなかったらどうしよ(笑)。