『日本沈没-希望のひと-』第3話

沈没の確立が高くなってタイムリミットが早まって、密談を盗聴されたことでそれが記者の知るところとなり新聞の一面にデカデカと掲載されてしまいました、というだけであまりにも話の進みが遅くて退屈です。

この件については総理と副総理と日本未来推進会議だけの機密事項というけれど、会議のメンバーなんて所詮各省庁の課長レベルなわけで、なんの決定権ももたないであろう人たちがかん口令が敷かれているなかでなにをどう対策(の準備が)できるというのか。
会議の様子も杉本哲太官房長官(このひと官房長官だったのか・・・。役名を確認すべく公式を確認して初めて知ったわ・・・)が議題を上げて、天海を中心にちょっとギャンギャン言い合っただけで「ではまた次回」で終わってしまうもんだからただの定例会議にしか見えず、こんな奴らに関東に住む何千万の人間の避難と首都機能移転などという計画の立案ができるとは到底思えない。
天海は総理による公表を急げというけど、公表と(ある程度の)対策の発表はセットでなければ意味がないだろうに、その対策を決めようにもこの会議じゃ無理だろうと。

記者パートも週刊誌では圧力だか忖度だかで「出せない」と判断されたのに系列の新聞には一面で載せる(それが出来た)ってなんでそうなるのかと。
天海と椎名の仕掛けではあるのでしょうが、リスク的には週刊誌よりも高そうな新聞での掲載が許された理由としては首都圏の開発計画が軒並み中断され地方都市の土地が買われてることを新聞のデスクとしても掴んでて、その理由として「関東沈没の可能性」は信ぴょう性があると判断したってことぐらいしか考えられないけど、その開発計画の中断と地方都市の買い占めってのは副総裁が常盤財閥を始めとするオトモダチ企業に関東沈没の話を漏らしたからなんだよね?。
田所博士が官邸で関東沈没について説明してからどのくらいの日数が経ってんの?。わたしの感覚では長くても1か月ぐらいしか経ってないんだけど、そんな短期間で数十億数百億単位であろう開発計画を中断・中止にするなんてことがそもそもできるのかってな話。
官僚、ひいては国はまだ日本未来推進会議なんてもので「まだ頭の整理が追い付かない」だのと言ってるというのに、民間の大企業は即座に対策・対応に動くことができる(それに比べて国の対応の遅さといったら)、という意図での描写ならば「なるほど」と思うところだけど、そんな感じではないよねえ。

どうにもこうにもテンポがわるいなかで天海の離婚話だけが超スピードで進んでんのは笑うけど。
別居してる間に男作ってその男と一緒に福岡行きたいから離婚してくれって、このご時世にわざわざ不倫嫁にする必要性がわたしにはわからん。
杏と小栗がいつの間にか“そういう関係”になったときに“嫁に未練あるくせに手近な女に乗り換えてんじゃねーよ”という男としての天海に対する反感をなるべく抱かせないために“不倫されて捨てられたのは天海のほう”としたってなところでしょうが、いい気持ちはしないよね。