『アバランチ』第3話

アバランチの目的はやはり“この国(警察)の膿を出す”的なことではなく“官房副長官・大山への復讐”にあり、それぞれ大山に恨みを持つ人間が集まったチームがアバランチ、ということか。
初回こそ“誰かの復讐”ではなかったものの、2話はマッキーの復讐であり3話はリナの復讐ときて、次回は田中要次の打本の復讐となりそうな予告でしたが、でもそれぞれの復讐の“直接のターゲット”は大山ではないわけで、そんな人物たちがどうやって集まった、集められたのだろうか?
と思ったところで山中崇が持参した“大山を恨んでいる者リスト”にばっちりその名が載っていたわけで、であれば元内調の山守であれば集めることは可能ということか。

で、今回ホテルの監視カメラ映像を入手してドヤ顔の西城でしたが(ドヤ顔ですらへたくそで笑うわw。まあ元はこんなドヤ顔キャラじゃないけど調子乗ってドヤ顔ってみました、つまり無理すんなってな演出だと好意的に解釈しますが)、そのあとでまたもや大山自らが山守を訪ねて西城の左遷をそろそろ解いてもいいんじゃないかと言いに来たのは“問題のホテル”に“西城本部長の息子”が突然やってきて監視カメラのデータを持っていったと報告を受けたからであろうわけで、さらにそのあと“その問題のホテル”で矢柴俊博の議員と内田滋の芸能事務所社長が重傷を負わされたとなれば西城本部長の息子がこの件に関わってることは誰がみても明らかだけど、もしかしてもう正体バレしちゃうの?まだ3話で次4話の段階で??

と思ったんだけど、今回は透明マスクで「俺たちが、アバランチ!」ってしたわけじゃないから、今回の件がアバランチの仕業であるか現時点では判断できないのか。

でもまあバレるのは時間の問題よなw。
というか正体がバレることは想定していて、バレてからが本番ってところか。

でもバレてしまったら立場的に山守と西城は動きを封じられそうだし、超絶技巧ハッカーだと思ってたマッキーは「敵」のシステムに手も足も出ないどころかこちらを特定されそうになってギリギリセーフ(なんだよな?実はマッキーが気づいてないところになにかが仕掛けられてるってことはないよね?)と、内調からすると「プロではない」レベルのようだし、打本も役割としてはバックアップがせいぜいだろうわけで、実働部隊としては羽生とリナの2人しかいないアバランチが大山が持つ「力」に太刀打ちできるとはちょっと思えないよなあ。

というかアバランチが目指しているのはどんな復讐なのか。
「大山への復讐」が目的ならば直接大山を狙うほうが成功の確率は上がると思うのよね。恨んでいる人間をリストアップしたらあれだけの量になるぐらいだから常に警戒してるにしても、近しい人間が次々と狙われているのといないのとでは警戒の強さがぜんぜん変わってくるだろう。
アバランチメンバーの背景、動機がわかった今『それぞれの復讐』を果たす必要があることはわかるし、六車や黒田、そして蘭子という「大山の手駒」をひとつひとつ潰していくことで大山の力を削ぐつもりだろうという予想もできるけど(あと復讐の牙がどんどんと近づいてきていることによる心理的な圧力をかける意図もあるのかも)、それにしたってこれまでを見る限りアバランチに何ができるのか・・・としか思えないんだけど。

ってところで、山中崇の桐島が持ってきた大山を恨んでいる者リストの情報、具体的にはマッキーの生年月日が1981年となっているのはどう考えてもおかしいだろうということがなにを意味するのか。
内調の情報が「確か」ならばアバランチと視聴者がマッキーとして見ている人物はリストに載っている牧原大志「ではない」可能性が高いし、内調が「間違った」情報を掴んだということならばそれはアバランチの仕業であるのかもしれないし、そこに一発逆転の仕掛けがあったりして。