『二月の勝者 -絶対合格の教室-』第3話

生徒ひとりひとりに合ったアプローチで塾に通うためのモチベーションを与えるのが黒田のやり方だということが明確になった回でしたが、今回のメイン生徒である花恋に「君は女王だ。君が輝ける場所は桜花だ」と口説くのはいいとして、なんで髪を乱してネクタイを緩めるイケメンモードになってんの(笑)。
いやまあわかるけど、いつもの黒木校長ではなくぱっと見誰かわからなかったイケメンに言われるからこそその気になった(素直にその気になれた)ってことはわかるんだけど、初回→サッカー、2話→鉄道ときて3話→イケメンって、なんかわらっちゃうw。
そこで性別を持ち出すのは間違ってるかもしれないけど、興味の対象がサッカーや鉄道という男子の単純さに対しプライドをくすぐるという女子へのアプローチの「違い」にはこれだから男子ってバカよねと言いたくなってしまった。

あと資料を読み上げるだけの会議は時間の無駄には超納得。
事前に資料を配布してるのにわざわざそれを読み上げることになんの意味があるのかと、そんなことしてるから会議時間が伸びるんだよといつも思っているので。

で、この生徒の学習(受験)へのモチベーションを与えて上げる話はいつまで続くのだろうか。
黒木が最初にぶち上げたのは「御三家への全員合格」などではなく「志望校に全員合格」だから、その「志望」を決めることが受験の肝であることは理解するけど、黒木が親共々洗脳したことで1.2話の男子2人の成績がぐんぐん、もしくは徐々にでも「上がってる」という描写があれば黒木の「凄さ」がより伝わると思うのだけど、成績を上げるための黒木流メソッドのようなものは描かれないのだろうか。
そこは今回花恋ちゃんがしょーがないなーといいつつクラスメイトたちに教えてあげるようになったことで「察しろ」ということなのかな。

それからキャバクラの奥で黒木がなにをしているのか、ボーリング場の娘はそこでどんな役目をはたしているのかについては今回明らかになったことで「全て」だと思うのだけど、中学受験に対しては受験を目ざす親子は「金の生る木」でありなかでも成績が芳しくない子供は「お客様」だと言う一方で、高校受験を目指す者たちへはおそらく無償で教えてることにどんな物語としての仕掛けがあるのか楽しみだわー。


ところで、わたしこの作品の原作(画)をまったくみたことがなかったんですが、プレゼント告知で映ったコミックス表紙の黒木を見て「柳楽くんほんものじゃん!!」となったんだけど(これで柳楽くんにも漫画原作の実写化における本郷奏多くんと同種の「信頼感」が生まれたのではなかろうか)、つい最近もコミックス原作のドラマで「ほんものじゃん」と思った記憶があるんだけどなんだったっけな・・・。