『二月の勝者 -絶対合格の教室-』第7話

それこそ「お客さん」であるわけだから親がどんなつもりで子供を塾に通わせようが塾側としてはとやかく言うことではないのでしょうが、今回メインの王羅くんみたいな子が「塾」にいたら受験するために本気で勉強に取り組んでいる生徒もその親もたまったもんじゃないよね。こちとら勉強する・させるために高い金払ってんだよって。
ってところで、灰谷のみならず佐倉までもがスターフィッシュでの「お誕生日会」に呼ばれたのは王羅をスターフィッシュに転塾させるための前フリかと思いきや、そうはならずに上階に新設される個別塾を予定よりも早くプレオープンさせ、そちらに転塾させるという展開でした。

授業料を取って生徒を集めている営利目的の塾であれば託児所代わりにされてもちゃんとそのぶんの「代金」が支払われているから構わないけど、「勉強するための(勉強がしたい者が集まる)場所」であるスターフィッシュで王羅を受け入れることはできない、ということだと解釈しますが(あとまあ王羅の母親は託児目的で塾という選択ができるだけの稼ぎがあるってことなんだろうし、そこは商売として子供を預かる・預けるのがお互いにとっての筋だろうってことかと)、王羅の親は“預け先”が桜花になろうが個別塾になろうがどちらでも構わないとしても、桜花を『居場所』にしていた王羅にとっては「個別塾」は桜花の代わりにはならいんじゃないかなーと思うのだけど。
友達ができなかった王羅にとって塾は「時間を過ごすための場所」としてだけではなく「友達がいる場所」で、だから毎日塾に通っているんじゃないのかなと。

そうであるならば、王羅以外の生徒がいるのかわからない(あの事情ならまだ誰も入塾してはいないのではないか)、正式オープンしても「個別」という形態であるわけだから桜花のように顔の見える環境で机を並べて勉強することはないのだろう一つ上の階は王羅にとっての『居場所』にはならず、結局一つ下の階に入り浸ることになりそうじゃん?。
だから王羅とコミュニケーションが取れる橘先生を、王羅にとって桜花を「居場所」足らしめている理由のひとつである橘先生という存在を「来年からは校長に」と言葉は悪いけどニンジンぶら下げてノセて王羅の面倒を見させようという魂胆だろうけど、そううまくいくかなーという気はする。

それから、「ルトワックの他に個人で塾を運営していることを咎められルトワックを辞めた(ルトワックではなくそっちの塾を選んだ)理由」を知りたかったらしい灰谷が、お誕生日会に招待され、崩れた髪型でネクタイを緩め子供たちと大笑いする黒木先生の姿を見て「僕はあなたを誤解してました」となると思いきや、ルトワックよりもあんな塾を選ぶなんて理解できないってそっちかーと。
思ってた以上に凝り固まってんなー灰谷先生。
どうせ最終的にはデレるに決まってるんだからそれまで好きなだけ拗らせてればいいけどさ、めんどくせーなこの眼鏡とは思うw。

なんてことは最後の数分で吹っ飛んだ。
また島津父出るのかよ・・・警察来ちゃってんじゃん・・・・・・。