『今ここにある危機とぼくの好感度について』第3話

炎上騒動の渦中にある作家の怒りを収めるために、過去の経験を活かし「女をぶつける」という対策をサラっと提案し見事結果につなげてみせたり、会見で好感度を得るには「清潔感」「笑顔」「意味のあることは言わないこと」だという持論をぶち上げ“神崎なりに”頑張りはしたけれど、神崎と同じ「三芳総長の教え子」である外国人記者が、自分の言葉で自分の想いを三芳先生にぶつけ『最大の悲劇は悪人の暴挙ではなく善人が沈黙すること』という、国立大学と国(の役人)との力関係などわからずとも今の日本という国に生きる大多数の国民にぶっ刺さる一言を引き出したのに対し、神崎は結局それを見てるだけで、でもその後講演会イベントは無事成功し“幸せな夜”を味わいながら寝る神崎であった・・・という意地悪な脚本はやはり面白い。

外国人記者団を相手にした会見なのに日本語で話すのはいかがなものか?という学生たちからの指摘に対し「通訳を介せばそのぶん尺が使える」とクソみたいな理由を恥ずかし気もなく堂々と言い切る神崎だったのに、外国人が日本語で質問したのに対し三芳総長は流暢な英語で「本音」で答え、でもこの会見自体は外国人が興味を抱くはずがないから結局(炎上騒動が起こってる)日本人に対してのもの(視聴するのはほぼ日本人)というやりとりがあった上でのこの言葉が「英語で語られた」という描写が皮肉が効いてて好きだし、松重豊が演じる三芳総長の「見せ場」としても大いに盛り上がった。

いやあ、ほんっとに面白いなこのドラマ!。
って、池田成志の変人教授まだ出んのかよ!!(満面の笑みでw)。