『グランメゾン東京』第5話

菊ちゃん・大貫くん・玉ちゃんって、オーナーがアレでもぜんぜんお釣りがくるタイプ違いの美男子揃いなんですけども(おまけに黒のコック服だし)、とすればわたしは断然gakuの応援で!。食べることにさほど興味がないので味云々はわからないけど綺麗な男のことならばわかるからね!(ある意味このドラマ全否定発言)。


祥平が尾花の言葉と丹後の気持ちを受けとめた末にgakuで働くことにしたのはいい選択(展開)だけど(尾花の下にいたんじゃ尾花に認められはしたとしても超えることはできないだろうと、でも二人の力を合わせたら尾花に勝てるかもしれないってんで丹後と祥平がタッグを組むことにしたのだろうと思うと燃えるわー!。祥平に対する丹後の接し方すごくいいよね。店に来てくれた祥平がソースに気づいてくれて嬉しそうにしたり、尾花よりもまっすぐに祥平の能力を認めててそれを誠実に伝えようとするところは好感しかないし、そりゃ祥平も尾花ではなく丹後を選ぶわと。という意味でもやっぱりわたしはgaku派!)、祥平がナッツ混入事件の“犯人”であることを丹後は知ってるけど江藤が知ってるとは思えんし(知ってたら採用するわけないし)、リンダのみならず中村アン演じる久住も混入事件の関係者でなんらかの“恨み”を抱いてるらしいんで、事件の真相が視聴者の知るところとなり、と同時に「尾花はそれに気づいてた(けど誰にも言わず汚名を着たまま)」ことを祥平が知りそのうえでフレンチ辞めるなと言ってくれたことで当該者の間ではナッツ混入事件は「終わったこと」だとしても(倫子さんも「どうでもいい!」らしいし。おっさんの友情を一刀両断する倫子さん素晴らしいw)これで終わりとはならないだろう。自分の名誉を回復するためにぜったいに犯人を見つけるし、見つけたらフレンチの世界から抹殺してやるというリンダがこのままで済ますはずがないもんね。

料理にナッツオイルをかけたのは祥平で間違いないんだとしても、あの驚きようからしてあれがナッツオイルだとは思わなかった(本来ならあそこにあるはずがなかった)のだとしたら「誰かがあそこにナッツオイルを置いた」ということになるわけで、だからリンダの復讐ターゲットは祥平ではなく別の人物であり、それはあの時店で働いていた日本人ではない誰かであり、グランメゾン東京にも祥平(gaku)にも関係のないどこかで一人のシェフが抹殺されました・・・ってことになる可能性はあるけど、リンダだけならそれでもいいけど久住まで関係してるとなるとやっぱりもうひと悶着あるよねぇ。

それはそうと、祥平が尾花のことをボロックソに言いつつも融資の口利きしたりジビエ仕入れに協力したりしてくれるのは京野さんに恨みはない(どころか恩義を感じてる)ことと、あと口ではボロクソ言ってても尾花の「料理人としての才能」には憧れているので一種のツンデレ的なヤツなんだろうと思っていたわけですが、故意ではなく事故だったとはいえナッツ混入事件の犯人が祥平で、その罪を着せてしまった尾花への罪悪感とか罪滅ぼしとか、そんな気持ちでのことだったってんならよくもまあ尾花のことをああも悪し様に言えたなと。確かに尾花は性格悪いんだろうよ。人間性に問題ありまくりなのは間違いないんだろうよ。でも「もう関わりたくない」はわかるけど「最低」とか「人間のクズ」って他のやつらが言ってもお前だけは言っちゃだめだろうよ。
こういうことになるんだったら祥平の言動、尾花への態度はもうちょい含みを持たせるようなものにしておいて欲しかったです。だって今わたし尾花より祥平のほうが難あり人間じゃねえ!?ってなってるもん。本心ではもう一度尾花さんの下で働きたいと思っているけど自分にはその資格がないから優しい言葉を掛けてくれるなってんであえて悪口言いまくってたってことならもうちょいそれを察せられるような感じが欲しかったけど玉ちゃんの演技力の問題だとしたらごめんもう言わない。

で、

アレルギー食材混入事件を起こしたシェフがいるってんで炎上→客が来ないならこっちから料理を作りに行けばいい→店の名前を隠してあちこちのフェスに出店しネットで大評判、行列のできる屋台に→江藤の嫌がらせで「グランメゾン東京」であることが発覚し強制的に営業終了させられ以降の出店は不可能に→フェスで「スリースターズ」の味に満足した客たちが「グランメゾン東京」に次々とやってきてくれました

ってなことで『美味いものを作っていれば認めてもらえる』とはまさにこのこと!ってな展開でしたが、トップレストラン50に入った(あのスープが美味しいと褒めてた外国人客がランキング関係者だったんだろうけど、テンション高く褒められた尾花が「あ・・・どうも・・・」みたいな微妙な反応だったのはよろしくなかったと思う。あの時確実に店の雰囲気良くなかったもんね。それでもランキングに入れたくなるほど料理は美味しいってことなんだろうけど)から客足が戻ってくるのはSNSの情報に流されやすくランキングとか格付けに弱い日本人らしい描写で納得だけど、フードフェスのほうはファンタジーだなぁ。

フードフェスに行くような人種が「美味しかったから」といってその本体である「フレンチレストラン」に足を運ぶとは思えない。美味しいものを食べることが好きであることは間違いないだろうけど、フードフェスの醍醐味って一度で(一か所で)そこそこの値段で美味しいものをたくさん(何種類も)食べられることにあるんじゃないの?。つまり「そこ(フードフェス会場)」で食べることが重要であり、加えてフレンチレストランの味を「リーズナブルな値段で食べられる」ことに満足するんだと思うんだけど。そういう人たちがランチならともかく「一人2万円のコース一択」の店に行くとはまあ思えないよね。ドロンズ家族はちゃんとそのへん調べてきたのかちょっと心配です(ちょっと前イタリアンレストランでパスタしか頼まない客について文句いった店(員)が炎上してたし)。あんな感じだけどIT企業経営者でタワマンに住んでる富裕層かもしれませんが。
ていうかグランメゾンのコース2万なんだね。想像してたよりもお安い。


しかしフェスの件ってスリースターズ=グランメゾン東京だと隠している限り自分たちの「味」を多くの人に知ってもらえたとしてもそれが「グランメゾン東京の味」だということは伝えられない・・・という結果にしかならなかったと思うんだけど、江藤が嫌がらせ通報してくれたおかげでドロンズ家族のように本来であればグランメゾン東京に来るはずがない客層も掴むことができたわけで、踏んだり蹴ったりの江藤が悪役として愛おしい。