『グランメゾン東京』第9話

意図的などではなく単にどっかからノロもらっただけでした!というズッコケ真相だったのはドラマの世界観的には「よかった」けど、ノロウィルスってあんなふうに予兆もなく倒れるものなの?とか、マリ・クレールの読者は「3年前のアレルギー食材混入事件の真相」なんてものを読みたいと思っているのだろうか?とか、そもそも雑誌の編集長という立場の人間が「ミシュランの星をつけさせない」なんてできるのだろうか?(できたらやばくない?)とか、国産ワインを柱にしてコースを作るというけど、どれだけ味がよくても国産ワインで「三ツ星」は無理なのではないか・・・とか思うところはあるけども、祥平の置き土産のまるっと舞茸(わたし舞茸だいすきなので、今まで出た料理のなかでこれが一番食べてみたいー!)を食べ、なんでこんなことになってしまったんだと思いながらも自分ではどうしてやることもできない無念さをにじませつつの可憐な泣き顔からの、連行される祥平を見送る丹後さんだけで十分です!!。

あ、あと目の上のたんこぶだった祥平が最高の形でいなくなりほくそ笑む柿谷さんも(笑)。
いやでも柿谷さんは祥平が犯人であることをバラして褒めてもらえると思ってウキウキで江藤に報告して「うちの店が叩かれるやないかい!」って怒られると思って(期待して)たんでちょっとガッカリだけど(笑)。

で、怒れるリンダの落としどころはどこになるんだろうなぁ。「ワインと料理のバランスに感動して薦めた店を会談に使い、ナッツ事件が起きたことで父親が左遷され、家族は辛い生活を送る羽目になった」という恨んでもやむなしな久住の事情と比べると、リンダの「私の顔に泥を塗った」「説明しないで消えた」という怒りの理由はまさに私情以外のナニモノでもないわけで、ソムリエとして最高のワインを選んだ久住に対しそれに合う料理を作った尾花(に対しソムリエとしてガチのダメ出しをする久住)(この場面で指鳴らして気を引いてちょいちょいと手招きする尾花さん気取りすぎやろって笑っちゃったけど、その前に酷評された料理を作ったときにおもいっきりガッツポーズきめてたわけでw、尾花さんのそういうとこほんと可愛いw。でもバイク乗るときにバンダナを口元に巻いてんのは超絶恥ずかしいですw)というベタ気持ちいい流れを見てしまうと、ポジション的にはラスボスなのに私情(+カンナに裏切られた怒りも加わるだろう)でしかないリンダの問題をどうやって収めるのかと。まあリアルな話、尾花がリンダに「俺たちやり直そうぜ」って言えば済むだけだと思うけどさw。