『グランメゾン東京』最終話

かつて自分に救いの手を伸ばしてくれた江藤を(あんなに酷い扱いを受けたというのに)今度は「俺が救ってやる」と丹後が助ける。かっこいい。
丹後のことを料理人として認めているから尾花は口利きをしてやり、それを知った丹後は「借りを返す」と敵に塩を送る。かっこいい。

丹後を呼び戻し、(どの口が言う!?だけど)ボイコットしたスタッフも「俺が呼び戻します」と言う柿谷も、丹後の求める食材はなにがなんでも集めてくると土下座までする江藤もつまりそれは『星をとるための努力』であり、その結果が『星なし』だった、ということなのだろう。
星を失ってしまったけど、それでも丹後と江藤は握手で「ありがとう」と言い合った。それは自分たちができる限りの努力をしたからであろう。それでもだめだった。だからこそもう一度ゼロから三ツ星を取りにいくのだと。
ってな感じで、このドラマが描きたかったものがなんであったのか、わたしはそれを「gaku」を通して受け取ったように思います。
なので満足だし楽しめはしたけど、終盤の「gaku」絡みは結構酷かったよなw。眼鏡の馬場さんシェフなんのために出てきたんだよw。

初めて三ツ星に選ばれるのはグランメゾンかgakuかという演出のためにどちらも二つ星までに名前が呼ばれない、という展開になるのはわかるんだけど、トップレストランで8位に選ばれ去年は二つ星とった店が無星になるってのはどうなのよと。
シェフが変わったり従業員のボイコットがあったりとゴタついてたわけで、あらゆる意味でその「影響」が出てしまったのだろうということなのでしょうが、そのゴタつきがあったからこそ柿谷も江藤も心を入れ替えたわけで、そういう意味では去年の二つ星の時よりもトップレストランの時よりもいい状態だったのではないかと思われるわけで、なのに結果が無星って、それじゃあグランメゾンにセリ届けてくれてキメッキメで勝利宣言した丹後さんの立場がないじゃないか・・・。

ていうかあれちょっと待って?三ツ星は無理だったとしても二ツ星はキープできるだろうに一ツ星すら無理だったって、もしかして馬場さんがシェフを務めてるときに一ツ星の審査があって、その時点で無星が決まってたと、あの「オーマイガー」って言ってた客は審査員でもなんでもない客だったってことだったりします?。丹後さん自身が攻めすぎることがマイナス評価になるかもしれないとは言ってたけど、去年その方向性で二ツ星とったんだからそれが理由ではないと思うのよね。だから馬場さんのせいだというのならば気持ちの収めどころにはなるか。


でもまあ最初に書いたように、丹後さんは最終回のみならずずっとかっこよかったので菊之助さん好きのわたし的には満足です。最後に「なんでやねん」とか丹後さんってばおちゃめ☆。