『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#25「最高に強くしてやる」

ルパンコレクションの能力のせいでギャングラーに攻撃が効かない→怪盗にルパンコレクションを奪わせて(そのサポートをして)能力が消えたところで倒せばいい

つかさの提案と咲也の理解は「うん、ご尤も」なわけで、そしてこれは今回が特別で特殊なケースなのではなく(敵がこれまでとは違う金の金庫保持者であるという意味では特殊ではあるけど)これまでもおそらくそうしていればもっとスムーズにギャングラーを倒せたことはあっただろうわけで、でもこれまで怪盗と警察が協力することはなかった。なぜか。それは国際警察、特に圭一郎が相手がギャングラーであり奪うのがルパンコレクションだとしても『盗む』という行為そのものは犯罪だから許さんと、そういうスタンスだからだよね?。
で、今回不本意ながらも怪盗に手を貸すことにしたのはパトレンジャーの最重要任務は『ギャングラーの抹殺』であり、そのための手段として、ということだよね?。
任務のためなら手段は選ばんと、パトレンジャーの任務を考えればそれは『正しい』とわたしは思うのだけど、でも警察官として怪盗の行いは許せない、許してはならないという思いも分かるわけで、この回を機にそのジレンマと葛藤を、パトレンジャーとなり任務遂行のなかで怪盗と接触を重ねるうちに変わりつつあるのであろう三人の想いを描くパトレンジャーターンに突入するんですね!!と期待を込めて前のめったというのに、次回もまたノエルからの初美花回っぽいよなぁ・・・。
それが魁利の信頼を得るための方便でないのならノエルもまた「大切な人を取り戻すため」にルパン家の下で(ルパン家のために)動いてることが明かされましたが(魁利→兄(家族)、透真→恋人、初美花→親友ときて、ノエルの「大切な人」ははたしてどんな存在なのか気になるわー。三人と関係性をダブらせることはしないんじゃないかと予想するけど、とするとペットぐらいしか思いつかないぞ・・・)、捨て駒であると自覚しつつもこれしかないから怪盗やってんだ!なわけで、ノエルも含めて怪盗側の目的と信念はなにがあっても揺らがないわけじゃん?(ノエルが寝かされてた魁利の部屋の殺風景っぷり・・・これおそらく魁利の心象を表わしてるんだろうなぁ・・・)。警察がなにを言おうが絶対に変わらないし曲げないわけだよね?。となると「変化」だったり「成長」だったりを描くのに適しているのはむしろパトレンジャー側だろうに、なかなかそのターンがこなくてもどかしいです。
まぁ前回と今回で警察官として強い信念を持ちブレないと思われていた圭一郎は怪盗に手を貸してしまい、つかさはルパンレッドに何がしかの想いを抱くという次への展開への布石が打たれたことは間違いないと思うんで、ここからじわじわとそれが描かれていくのだと期待を込めて思ってはいますが。
あーでも唾飛ぶしと言われて「スマン」と手を立てて謝るというノリつっこみキメてみせた圭一郎なのでw(そこからの「席、カワリマス」「グッドストライカアアア!」がアホすぎてww)、あの時はあれが最善の策だったと、目的のためなら手段は選ばんと、そうスッパリ割り切って変わらず驀進する気もするなー(笑)。
って、ああそうか、圭一郎も魁利も「目的のためなら手段は選ばない」ところは同じなのか。だからこそ共闘できる余地は充分あるってことだね。