『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』第4話

「すいません」と言いつつなんでもできちゃう田村さんに死角はないのかと思いきやターゲットの顔や名前や年齢といった情報を見聞きしていながらもそれがかつての幼馴染だと気付かない(思い出さない)という大ポカをやらかしたことで、田村さんがラスボスであるという疑いがちょっとだけ薄まったかなー。まぁポカしたおかげで犯人と格闘する小田切のフォローができたわけで、やっぱり使える田村さんではありましたが。股間に攻撃を加えるのみならずグリグリするオーバーキル小田切に思わず「すいません・・・」って言っちゃう田村さん可愛いw。
で、今回の話って「いい話」にしちゃってよかったのかなぁ?。ミハンメンバー大暴れで銀行強盗は逮捕、ゲストのおじさん(過去回想であからさまなヅラ被せんのやめろww)に対する親友の娘の誤解もとけてめでたしめでたしってな感じになってたけど、はぐれ死を隠蔽したのは“殺人犯の娘”にしないためで、逮捕された銀行強盗犯たちも銀行員のオッサンの関与を供述するだろうし、そしたら結局“殺人犯の娘”になってしまうわけで、それじゃあ死んだ父親の想いも、親友の想いに応えるためのおじさんの人生も、台無しになっちゃうじゃん。
娘に真実がバレたことはいいと思うんだ。これ、井沢は娘が立ち聞きしてることに気づいてておじさん自身に真実を語らせ聞かせるよう誘導したんだろうし、父のしたこと、おじさんのしたこと、それを知ったうえで、二人の想いを胸に幸せになるのだと、それが井沢の狙いだったと思うんで。でも娘だけが知るのと世間の知るところになるのじゃえらい違いなわけで、娘の結婚相手だって自殺の原因は工場の経営不振ではなく人を殺した罪の意識に耐えかねてのことだったと知ったら離れていくかもしれないわけで、誰も幸せにならないかもしれないよねえ。
普通の刑事ドラマだったらこの結末でもいいけど、誰の仕業だかはわからないもののこのドラマは私的な処刑を行っているわけで、だったらおじさんには人を殺そうとした罪の重さを抱えて生きろといいつつ銀行強盗一味は事故にみせかけまとめて処理して口封じしちゃってもよかったんじゃないかな。
なんでもかんでも処刑しまっせ!というわけではなく線引きがあって、4話まで見終えてそれは「逮捕できるか否か」ということだと判断しますが、今回は逮捕させたことでゲストの事情・状況が悪くなってしまうことになるであろうわけで、
・・・って今ここまで書いてて思いついたけど、このひとら別にそこまで“人情派”じゃないのか。殺人犯の娘になろうがそこまでは知ったこっちゃないのか。2話の元裁判官も3話のイケメンも“悪人”だから許せなかっただけで、別に誰かのために処刑を行ったわけじゃないということなのか。
それはそうと、ミハンシステムが今回のターゲットをはじき出した理由が謎すぎる。結果だけ見ればミハンシステムの言う通りだったけど、この人物が「殺人を犯す危険性」があることに至るには過去の事情、その情報がなければ不可能としか思えないもん。さすがのミハンシステムでもそこまでの情報は収集できたはずがなく(だからミハンメンバーが調べたわけで)、じゃあなぜこのひとの「殺意」がミハンシステムに引っ掛かったのだろうか。今回井沢の妻子が殺された理由、それに対し井沢がやろうとしたこと、そしてミハンシステムにピックアップされたことが明らかになったけど、他のメンバーもおなじような経緯で集められたのだとして、その根幹となる「ミハンシステム」に信頼がおけないようじゃ話にならないよ?。