『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』#49「快盗として、警察として」

タガが外れたというか枷を外したというか、やる気になったドグラニオの破壊力パねえな・・・なんだこの終末感・・・絵面がゴジラ並みじゃないの・・・・・・。

しかもドグラニオの金庫の仕組みはまるでドラえもんだわぐるぐるしてる鎖は「俺でも切れない」らしいってんでどうすんのこれ・・・・・・。

なんとかして鎖を切って金庫をあけられたとしても四次元ポケットからどうやってコレクションを全回収するのか、全く突破口が見えないじゃない・・・・・・。

ほんとにザミーゴを倒せば三人を取り戻せるのなら(ここはあえて魁利たちの大事な「三人」だけと言います)ザミーゴを倒す(三人が戻ってくる)→ドグラニオを倒せばいいって話だけど、ノエルとコグレの目的は「コレクションの全回収」であるわけで、ここまできて自分らの望みは自分らの力で叶えたからあとは知らないってことにはならないよねえ。どうすんだろ。

って、あ、これ書きながら今思いついたけど、全部のコレクションを揃えて決められた場所で決められたことをする儀式的なものが必要であるなら「全回収」する必要があるだろうけど、一所に全コレクションが集まったところで願いを言えばいいドラゴンボール方式で済むならドグラニオの金庫に手持ちコレクションを全部ぶち込んじゃえばいいのではないか?。であれば鎖を切って金庫を開けるだけでいいわけで、ミッションのハードルはだいぶ低くなる・・・か?。

あ、いやちょっと待って。ドグラニオが「俺でも鎖を切れない」ならじゃあゴーシュから奪ったコレクションはどうやって金庫に収納したんだ?ってことになるよね?。とすると、鎖を切らずに金庫の中にアクセスする方法がある、ということになるよね?。ルパン側の手持ちコレクションがドグラニオの金庫に入るときこそがチャンスだと。あれ?なんかどうにかなりそうな気がしてきたかも・・・!(コレクションの数を明確にしてないからもう他にギャングラーは残ってないの?という疑問は残るが)。

一方のザミーゴも現時点では倒せそうな感じはないけど、ここはまぁルパンレッドに加えてブルーとイエロー、さらにシルバーも協力するかわかんないけど(ザミーゴにしてみりゃルパンレッド以外は眼中にないゴミ扱いだろうから、そのゴミたちにしてやられて爆死ってのが一番燃えるところだけど!)、とにかくなんとか倒すのだろう。

で、じゃあパトレンジャーはなにをするのか。



「ザミーゴのところへ行くつもりか? あんな化け物相手に一人で挑むなど無謀だ」
「そっちが透真と初美花を捕まえたんだろ」
「・・・・・・俺がいる」
「・・・・・・は?」
「前に言っただろ、君の力になりたいと」
「どんな理由があろうと、怪盗という手段を選んだ時点で間違ってる」
「俺が警察官になったのは、苦しむ人々を助けるためだ。もし警察という立場ゆえに目の前の君を救えないのなら、俺は警察を辞める」


マジかよ・・・。圭一郎が「警察官」であることを辞めるとか、気持ちはわからなくはないけどでもわたしはそんなことを言う圭一郎は見たくなかったよ・・・。
警察だから怪盗を救えないなら警察を辞めるのではなく、怪盗だろうが関係ない、俺は警察官として君を救う!と言ってほしかった・・・。


と思ったら、巨大化ボーダマンが現れ「あれは・・・!」と『警察官』の顔になる圭一郎を見て、うれしそうに笑って圭ちゃんの背中を三本指でトンッと押す魁利


「魁利君・・・」
「あんたはそっちにいてよ。こんな怪盗じゃなくてもっとたくさんの人を助けなよ」
「しかし」
「俺が圭ちゃんになれないみたいに、圭ちゃんは、俺みたいにはなれない。
 ・・・ありがちゅ、熱血お巡りさん」

そういってザミーゴのもとへ向かう魁利
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」と叫び魁利に背を向けたくさんの人を助けるべく走りだす圭一郎


そうきたかーーーーーーーーーーー!!。

怪盗の事情を知れば警察は怪盗を受け入れるというか、協力しない理由はないだろうと思うけど、でも「どんな理由があろうが怪盗になった時点で間違ってる」んだよね。それは圭一郎が言ったこと。
だから「間違ったことをしている魁利くんの力になる」には「警察官を辞める」しかないと考えるあたりはほんっと圭一郎らしいんだけど、それは「圭ちゃん」じゃないんだよね。

魁利は圭一郎にはなれないし、圭一郎は魁利になれない。
だからそれぞれがそれぞれのすべきことをする。それぞれの戦いに向かう。
それぞれの向かった先は違うけど、でも想いは届いてる。共に戦ってる。
こういう『共闘』の仕方もあるんだよね。これは見事な落としどころ。

正体バレしたあと「なんで騙してたことを怒らないんだ!?」と声を荒げる魁利に対し「気づいてやれなかった自分が情けない」と魁利ではなく自分を責める圭一郎もよかったよ。怪盗の正体に気づいて以降、どれほど悩み苦しんだんだろうなーって。それは魁利に届いてる。キャップで隠しつつも魁利の涙が一滴こぼれてしまったことを視聴者だけは知ってる。


残すはあと2回。あとはもう黙って見届けるだけです!。