
- 作者: 真梨幸子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/06
- メディア: 新書
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人間だれしも絶対に黒い感情はあるし人には見せない(見せられない)貌ってのを持ってるわけで、それらを描いた作品はよくありますよね。そこにちょっとした共感というか自分だけじゃない的な安心感や、逆に私はここまでひどくないから大丈夫的な安心感、そんな想いを抱かせてくれる作品はよくあります。
でも真梨作品で描かれているのはそこではなく、二面性そのものではなく他人の裏の顔であったり不幸であったりをそうとわかった上で眺めながらニヤニヤする感じ、これなんですよ。この心地よさは真梨作品でないと味わえない。